「感じの良い話し方と聴き方」という題の講演だった。
1 相手に好感を持たれるポイント
2 感じの良い話し方のポイント
3 聞き上手のコツ(「聞く」から「聴く」へ)
なるほど、なるほどと拝聴した。
しかし私の今の生活環境で、どれほど重要になることなのだろうという極めて基本的で重い疑問を持っていた。
仕事を持たず妻と猫との暮らし。
好感を持たれるような話し方をする機会は、ほぼない。
先日人の前で喋る機会はあったが4人目の親を送る喪主としての挨拶なので、それももうない。
何か他人事のような聞き方になった。
そんな講師でも聞き取りづらい時もあり、そんな時の講師の言い直しは、さすがに真似すべきものだと感じた。
講演の最後に隣の人と「トレーニング」があった。
隣は80歳すぎのおばあちゃん。
「それでは隣の人と手をつないでください」と講師が言う。
すかさずおばあちゃんは私の手をにぎる。
私のボールペンを掴んでいる右手はおばあちゃんの握手で抜けなくなった。
周りを見ると手を握っている人はいない。
しばらく、そのままにしていたが合図がないので私の独断で手を引っ込めた。
「うーん。まじめな年寄りだな」と感じた。
おばあちゃんが喋り私が聴き役をするという役割になった。
「今年の正月3日に夫が、食べた物を喉に詰まらせて救急搬送され医療センターに入院した。その後1ヶ月ほどで近所の病院に転院した。病人であっても元気だ。半月ほど経ってから寿司ネタの生ものだけ「ポロ」っと吐き出した。それまでちゃんと話もできていたのだが」という内容だった。
初めは聴き役である私が聴かないふりをするというものだ。
おばあちゃんは私に気を使って「すみません面白くない話で」という。
「いやいや、そういう設定ですからね」と私がルール説明をする。
次に私が、きちんと聴き相づちや、うなずきをしても良いというルールに戻す。
自分の相手の話を聞く態度が、はっきり分かった。
聴かないフリをしていると、その時間の、いやその苦痛の長いこと。
いつものような聴き方で良いのだと痛感した。
会が終わり会場を去る時おばあちゃんが私を見ていた。
ちゃんと挨拶はしてきたが、それでも私に失礼してしまったという顔をしていた。
次に、もしまた会場で出会ったら、ご主人の様子を聞いてみようと思っている。
1 相手に好感を持たれるポイント
2 感じの良い話し方のポイント
3 聞き上手のコツ(「聞く」から「聴く」へ)
なるほど、なるほどと拝聴した。
しかし私の今の生活環境で、どれほど重要になることなのだろうという極めて基本的で重い疑問を持っていた。
仕事を持たず妻と猫との暮らし。
好感を持たれるような話し方をする機会は、ほぼない。
先日人の前で喋る機会はあったが4人目の親を送る喪主としての挨拶なので、それももうない。
何か他人事のような聞き方になった。
そんな講師でも聞き取りづらい時もあり、そんな時の講師の言い直しは、さすがに真似すべきものだと感じた。
講演の最後に隣の人と「トレーニング」があった。
隣は80歳すぎのおばあちゃん。
「それでは隣の人と手をつないでください」と講師が言う。
すかさずおばあちゃんは私の手をにぎる。
私のボールペンを掴んでいる右手はおばあちゃんの握手で抜けなくなった。
周りを見ると手を握っている人はいない。
しばらく、そのままにしていたが合図がないので私の独断で手を引っ込めた。
「うーん。まじめな年寄りだな」と感じた。
おばあちゃんが喋り私が聴き役をするという役割になった。
「今年の正月3日に夫が、食べた物を喉に詰まらせて救急搬送され医療センターに入院した。その後1ヶ月ほどで近所の病院に転院した。病人であっても元気だ。半月ほど経ってから寿司ネタの生ものだけ「ポロ」っと吐き出した。それまでちゃんと話もできていたのだが」という内容だった。
初めは聴き役である私が聴かないふりをするというものだ。
おばあちゃんは私に気を使って「すみません面白くない話で」という。
「いやいや、そういう設定ですからね」と私がルール説明をする。
次に私が、きちんと聴き相づちや、うなずきをしても良いというルールに戻す。
自分の相手の話を聞く態度が、はっきり分かった。
聴かないフリをしていると、その時間の、いやその苦痛の長いこと。
いつものような聴き方で良いのだと痛感した。
会が終わり会場を去る時おばあちゃんが私を見ていた。
ちゃんと挨拶はしてきたが、それでも私に失礼してしまったという顔をしていた。
次に、もしまた会場で出会ったら、ご主人の様子を聞いてみようと思っている。