春野に到着して室内温度を見ると8度。
灯油ストーブを点けるよりも囲炉裏で直接火をつけてみようと思い立った。
古くなったフライパンを持ってきて大きな五徳の上の鉄瓶をどけて置く。
枯れた杉の葉に着火して、その火を小枝に移す。
火は勢いよく燃え上がった。
「いやあ気持ちいいなぁ」と思った。
小枝はすぐに燃え尽きてしまうので、もう少し大きな枝を足す必要があった。
外に出て枯れ枝を探した。
素手では折れない程度の物を火の上に置いた。
火は、ほとんど消えかかっていたので、もう一度小枝を入れた。
「フーフー」と何度も吹くと下にあった赤い燃えカスが再び勢いを増してきた。
「ボワッ」と一瞬で小枝に燃え移り再びボーボーメラメラと大きな炎が身をくねらす。
温度計は10.5度を示していた。
「おおー。上がった上がった」と喜んでいるのも束の間。
煙が出てきた。
どうやら生乾きの枝だったらしい。
煙は枝からまっ縦に立ち昇り天井を龍のようにゆっくり動いた。
室内に煙が充満したので急いで窓を開けた。
窓という窓を全て開けないと煙いし臭い。
開け放した窓から冷たい風が入り込み暖めたはずの空気は全部外に移動した。
まだもくすぶる枝をフライパンごと外に出した。
室内温度を上げることには失敗したが室内と自分を少し燻製にすることができた。
これで虫が付かなくなったかな。
寒いまま弁当を食べた。
灯油ストーブを点けるよりも囲炉裏で直接火をつけてみようと思い立った。
古くなったフライパンを持ってきて大きな五徳の上の鉄瓶をどけて置く。
枯れた杉の葉に着火して、その火を小枝に移す。
火は勢いよく燃え上がった。
「いやあ気持ちいいなぁ」と思った。
小枝はすぐに燃え尽きてしまうので、もう少し大きな枝を足す必要があった。
外に出て枯れ枝を探した。
素手では折れない程度の物を火の上に置いた。
火は、ほとんど消えかかっていたので、もう一度小枝を入れた。
「フーフー」と何度も吹くと下にあった赤い燃えカスが再び勢いを増してきた。
「ボワッ」と一瞬で小枝に燃え移り再びボーボーメラメラと大きな炎が身をくねらす。
温度計は10.5度を示していた。
「おおー。上がった上がった」と喜んでいるのも束の間。
煙が出てきた。
どうやら生乾きの枝だったらしい。
煙は枝からまっ縦に立ち昇り天井を龍のようにゆっくり動いた。
室内に煙が充満したので急いで窓を開けた。
窓という窓を全て開けないと煙いし臭い。
開け放した窓から冷たい風が入り込み暖めたはずの空気は全部外に移動した。
まだもくすぶる枝をフライパンごと外に出した。
室内温度を上げることには失敗したが室内と自分を少し燻製にすることができた。
これで虫が付かなくなったかな。
寒いまま弁当を食べた。