一日に一万歩は丸3ケ月を超えて4ケ月目に入った。
その一万歩のちょうど半分5000歩の辺りを歩いていると「おや?」と思うことがあった。
橋の上を渡り切ろうと思った時だ。
橋の反対側の土手から生えている木の上にソフビでできた恐竜のような物が乗っているように見えた。
橋を渡り切り車道を横切って道路の反対側に移った。
幸い交通量が極端に少なく、全く危なくない状態だった。
私が近づいてスマホのカメラを近づけると眼がギロッと動いた。
「生きてるわ」
木や草の緑とは違って水色を含むキミドリ、とてもこの国にある色ではないという感じだ。
常夏の国で見られるような蛍光色のような色だ。
また形としてもトカゲのようではあるが、背中やアゴに異様な突起物がたくさんある。
「これはただモノではない」と感じた。
近所で牧の木の葉を刈っている人の所に行った。
「今そこでイグアナのような50センチぐらいの生き物を見たんですけど」というと「タヌキだら」と答えた。
「だめだこりゃ」と感じて「ちょっと見に来てください」と現場に連れていく。
「ああ、こりゃあ育てるのを放棄しただら。今日は暖かいから日を浴びている。ほっときゃいいら」と言う。
私もそれでいいと思いそのまま帰宅した。
自宅で調べてみるとグリーンイグアナで草食、たまに昆虫を食べる、ということなので肉食顔の割には大人しいのだろうなと思った。
その夜息子たちに写真を送ってみると「イグアナは変温動物だから、これから寒くなったら死んじゃうかもね」と戻ってきた。
気の毒だが人間や家畜に被害が及ばないのなら、警察に届け出ることはないだろうと自分の思いを確認した。
だがニュースで取り上げられた爬虫類の逃走問題で飼い主は私がイヌやネコをかわいいと思うように、彼らも同じように考えているのだろうと思い始めた。
二日後もう一度散歩の途中で、例の木の上を見てみた。
「居たー」例の色の物体が木の天辺に見えている。
今度はちゃんとしたカメラで写真を撮り、そのまま自宅近くの交番に入った。
「届け出か何か出ていませんかねぇ」と聴くと「6月に○○町で出ています」と言った。
「少し離れていますが移動しますからね」と聴いて私も希望を持った。
どうか元の飼い主にイグちゃんが戻れますように。
イグちゃんと飼い主の両方が幸せになりますように。
その一万歩のちょうど半分5000歩の辺りを歩いていると「おや?」と思うことがあった。
橋の上を渡り切ろうと思った時だ。
橋の反対側の土手から生えている木の上にソフビでできた恐竜のような物が乗っているように見えた。
橋を渡り切り車道を横切って道路の反対側に移った。
幸い交通量が極端に少なく、全く危なくない状態だった。
私が近づいてスマホのカメラを近づけると眼がギロッと動いた。
「生きてるわ」
木や草の緑とは違って水色を含むキミドリ、とてもこの国にある色ではないという感じだ。
常夏の国で見られるような蛍光色のような色だ。
また形としてもトカゲのようではあるが、背中やアゴに異様な突起物がたくさんある。
「これはただモノではない」と感じた。
近所で牧の木の葉を刈っている人の所に行った。
「今そこでイグアナのような50センチぐらいの生き物を見たんですけど」というと「タヌキだら」と答えた。
「だめだこりゃ」と感じて「ちょっと見に来てください」と現場に連れていく。
「ああ、こりゃあ育てるのを放棄しただら。今日は暖かいから日を浴びている。ほっときゃいいら」と言う。
私もそれでいいと思いそのまま帰宅した。
自宅で調べてみるとグリーンイグアナで草食、たまに昆虫を食べる、ということなので肉食顔の割には大人しいのだろうなと思った。
その夜息子たちに写真を送ってみると「イグアナは変温動物だから、これから寒くなったら死んじゃうかもね」と戻ってきた。
気の毒だが人間や家畜に被害が及ばないのなら、警察に届け出ることはないだろうと自分の思いを確認した。
だがニュースで取り上げられた爬虫類の逃走問題で飼い主は私がイヌやネコをかわいいと思うように、彼らも同じように考えているのだろうと思い始めた。
二日後もう一度散歩の途中で、例の木の上を見てみた。
「居たー」例の色の物体が木の天辺に見えている。
今度はちゃんとしたカメラで写真を撮り、そのまま自宅近くの交番に入った。
「届け出か何か出ていませんかねぇ」と聴くと「6月に○○町で出ています」と言った。
「少し離れていますが移動しますからね」と聴いて私も希望を持った。
どうか元の飼い主にイグちゃんが戻れますように。
イグちゃんと飼い主の両方が幸せになりますように。