洗面ボウルを捨てに行った。
市のゴミ対策の要綱を見ると連絡ごみという範疇に入る。
これは妻の実家を解体することになった、その時に私が取り外しておいたものだ。
いつかはこのボウルを使いたいと思っていたが、ついにその場面は出なかった。
陶器というのは、木や金属と違って長い寿命を持つ物質だ。
これもきれいに掃除すれば割れや欠けヒビもなく今でも充分用に足る物だ。
ただし、今付いている水道蛇口は取り換える必要がある。
特別古いデザインではないが取り付け金具もとっておいたし問題はなかった。
ベランダに置いておいたが、いつしか景色の一部となってそのままになっていた。
連絡ごみの項目を読み直接電話してみた。
すると持ち込む場所はここで良かったが、その前に受付センターに連絡する必要があった。
受付センターでは私の氏名や住所等答え受付番号をもらった。
次にコンビニで受付ステッカーを購入し、そこに受付番号や日付を書き込めば南部清掃センターに運び込める。
初めて入るセンターだが場所はすぐに分かった。
入っていくと既に私という人物が何を運び込むかが了解されていた。
だが洗面台だということで、もっと大きな例えば鏡の付いた家具のような物を想定していたようだった。
車を所定の鉄の箱の横に着けて、その中に運び込むのだ。
私は係員に言って自分で運び入れ、そして写真を撮らせてもらうことにした。
我が家にずっと置いてあった物が今我らの元を離れて、あっけなくゴミ扱いされることとなった。
妻の実家から離れ私の元では実力を発揮することなしにゴミとなってしまった。
「お疲れ様」と言葉もかけることなく鉄の容器の一部に置かれた。
申し訳ない気持ちが湧いたが最後に私の手で運び込んだことで私の気分が少し和らいだ。
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