家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ブンブンどらいぶ

2017-04-19 16:28:48 | Weblog
「ブンブンどらいぶ」を購入した。

10歳ほど離れた友人が子連れで我が家に泊まりに来た時に彼から教わった本だ。

子供のための絵本は何冊か買ったが自分のための絵本は初めてだ。

リズム感のある短かな言葉が並んでいて親も読みやすいし絵がカラフルだから視覚的にも明るく親も子も物語に入り込める。

ストーリーも楽しいし絵の中のどこかしらに動物が居て可愛い。

それに何より私の好きな車たちが、ごっそり描かれている。

主役はモーリス・ミニ・クーパーだがBMW2002tiiは欲しかった車だしベロセット・スラクストンをはじめ、この本に登場する車は一度は乗ってみたいと思うものばかりだ。

すでに私の子供たちは成人していたから「これは孫に伝えるべきだ」と確信した。

作者であるミノオカリョウスケ氏が原画展を開くことを知って会いに行った。

会った日が2001年12月22日で本を真空パックしたのが同年10月17日だから会いに行く少し前だ。

私にも孫ができた。

最近会う機会があったので、いよいよ本を渡す時が来た。

16年前に仕組んだ私が、この瞬間イチバン嬉しかったのだと思う。

そんなに前から、この日のことを想定して準備していたということを息子は誇らしく思っていた。 ハズ。

ただしこの孫が大きくなる頃には車はずいぶん変わっていることと思う。

現在だって「ブンブン」という音が出る車は激減し音の出ないハイブリッドや、電池式の車が増えている。

さらに自動運転などという運転の醍醐味を無くす方向に世の中が動いている。

ドロンコデコボコクネクネズルズルと本の中に登場する道路もなくなっていくだろう。

一体どんな世の中になっているのかは分からないが、この本の中から何か良いもの温かいものを掴んでくれるとありがたいと思う。

「キュルキュル」とスターターを回して「ブーン」とエンジンがかかる。

心地よい音が鳴ってから、その後発進するのが私の好きな車。

「ブンブン」て何?

これからの子供は親に質問するかもしれない。

「いい時代に生まれてよかった」

つくづく思う私だが音のしない車が当たり前に育つ子どもたちは、その良さを知らない。

雨が顔に突き刺さる

2017-04-11 16:43:32 | Weblog
「雨粒が顔に突き刺さるー」車で走っているのに。

ほとんどのモーガンは屋根を着けても、その隙間から雨漏りする。

私の場合、純正の屋根ではなく自作の布を張っているだけなのだ。

布といっても3層になっていて真ん中にビニールをはさんでいるから防水は出来ている。

普通はフロントガラスと屋根の隙間から入り込んだ雨はポタポタと滴り落ちるかフロントガラスの内側をツツーと筋を引いて落ちる。

だが顔は外に出ているし回り込む風にも晒されている。

だから顔面に雨つぶが勢いよく当たるのだ。

時速80キロではもう目を普通に開けていられない。

どうして純正屋根を着けないかというとバックするときに見にくいことと、ドアに取り付ける窓が閉塞感を、もろに感じさせるからだ。

おまけに車内の音、とりわけ聞きたくない音を聴かなくてはいけない。

「どこかが外れるのだろうか」「どこかが擦れているな」

不安は動いている間中ずーっと続いてしまう。

目的地を登録してあるカーナビはトノカバーの下に位置しているので雨が当たるということはない。

トノカバーの少し下を見れば、はっきり見える。

だが車の振動でナビの画面は揺れるし音声は、ほとんど聞き取れない。

走っている時には意味ないのだが、迷った時に車を止めて見れば位置が分かるから着けては行きたい。

雨降りの山道はパワーのかけ方が難しい。

いつもは国産の前輪駆動に乗っているので、たまに乗る後輪駆動車は怖い。

今回のツーリング用にジャケットを2着用意した。

革とデニムだが、その両方着れなかった。

やはりいつもの雨具。

気に入った帽子もかぶれない。

靴は濡れても構わない物。

快適ではない走行だが不快でもない。

心も装備も、それなりに準備しているからかな。

イスラエルの死海と同じ程の塩分の温泉に入った。

顔がピリピリっとした。

小さな傷があることを知った。

最後まで低速で走りきったけど、なぜか満足感はあった。

「雨ニモマケズ風ニモマケズ」

と言って風呂上がりのビールを楽しんだ。