家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

餅つき2010

2010-12-31 08:36:07 | Weblog

年末恒例の餅つき会に参加した。

 

昨夜のワインがまだ体内に充分すぎるほど残っていた。

 

昨年は腰痛でキネを持てなかったが今年は脳をヤラれてしばらくは薪ストーブにあたって世間話をして自分というエンジンのかかるのを待った。

 

つまり二日酔いという一度で二日美味しい事態だ。

 

晴れていた空もいつしか雨に変わった。

 

だが餅つきが開始される頃には私の体調も良くなりついでに雨も上がった。

 

キネを持って臼と向かい合う。

 

キネを振り上げて自重を利用して臼の中に落とす。

 

再び振り上げようとするとキネ自体の重さにモチの粘りが加わり余計に重くなる。

 

自重に今度は振り下ろす力を加える。

 

「ボッタン」と大きな音と共に地響きが伝わる。

 

相方は臼の中の物体に愛情と水分を注ぎながら手で次にキネを落とす部分を「ここだ」とペチリとまるで尻を叩くかのように示す。

 

米粒は粒同士の融合を繰り返し粒の主張を止めて、やがて大きなヒトツのモチとなる。

 

もち米を蒸かす人 薪を割る人 食器を準備する班 豆を炒る人 それぞれが楽しそうだ。

 

自分のやりたいことをしているが団体行動としても成り立っている。

 

モチが大根おろしと併せると美味しくなるように人もまた同じく、それぞれの持ち味をつなぎ合わせると、より良くなると感じた。

 

毎年この日に集まってくる仲間に「あけましておめでとう」と挨拶した。

 

まだ早いのではなく今年分の遅い年始の挨拶なのだ。

 


ズルッパコ歩行

2010-12-29 07:45:51 | Weblog

春野で55分コースを歩いていた。

 

半分来たところで時計を見ると今日は、いつもより3分早いペースだった。

 

道路の右側にある水路に、いつもきれいな水が勢いよく流れている地点に到達した。

 

左側の靴が地面に一瞬貼り付いた感覚があった。

 

次の瞬間元に戻った。

 

靴底を見てみたが何もくっ付いていない。

 

再び歩き始めた。

 

やはり何か変だ。

 

もう一度歩みを止めて靴底を見えるようにした。

 

手でつま先の辺りを確かめてみたが、ちゃんとしている。

 

また歩き始めた。

 

今度はかかとを打つ感覚があった。

 

右足で左足のかかとを押さえて足を上げてみた。

 

靴底が半分以上剥がれていることが分かった。

 

「これかぁ。こりゃぁ途中で外れたら左足だけ低くて歩きにくいなぁ」と思った。

 

左足だけ引きずるように歩き始めた。

 

ネコ屋敷のK宅前で、居合わせた猫達に挨拶した。

 

すると今度は右足の靴底も剥がれてしまった。

 

先ほどから1分も経っていない。

 

ほぼ同時に同じ症状になったから「接着剤の使用期限が切れました」ということらしい。

 

接着剤の接着している期間の正確さに驚いた。

 

今度は両足を引きずるように前に出して歩いた。

 

ここからは上り坂だ。

 

靴を引きずるように前に出すと「ズル」という音が出る。

 

そして体重を前にかけると今度は、かかと部分が靴の本体に戻ろうとして「パコン」という音を立てて私のかかとを叩く。

 

「ズル パコン ズル パコン」

 

左側下の気田川の清流を見ながら「どうか外れませんように」と一足一足願った。

 

どうやら靴底は外れないで家まで戻れた。

 

今年になって壊れた靴が4足ある。

 

つま先側の底が割れた物 キャラメル状の底の一つが割れた物 靴底は何ともないが表面のつま先部分に亀裂が入った物 そして今回の物だ。

 

最近よく歩くようになったので靴の傷みが激しいようだ。

 

「近いうちに新しい靴を買うか」と少し元気が出た。

 

しかしこの靴は外見上何ともないし接着剤を塗れば再び元通りになることは分かっている。

 

捨てるか直すか迷っている。


やられたバンペイユ

2010-12-25 07:16:54 | Weblog

入り口近くにバンペイユが転がっていた。

 

「風で落ちたかな」と思った。

 

しかしもうひとつ落ちているのを見て

 

「そんなに強い風が吹いたかなぁ」と思いながら中に入った。

 

見える角度が変わって気が付いた。

 

バンペイユに歯形が付いているのだ。

 

「やられた」と思った。

 

よくよく見れば歯形を付けて放置してある物が5個あった。

 

今年は、なりが悪くて全部で11個しかなかった。

 

そのうち5個はひどい。

 

たぶん集団サルの仕業だと思う。

 

急いで木に残っている6個を採った。

 

そして放置された5個をコンポストに入れた。

 

人間は1個を分け合って食べるから無駄がない。

 

また誰かが食べ初めて少し早いようだったら「まだ早いから、もう少し待とう」などと号令をかける。

 

いずれも皮をむいて実に到達してから一口二口食べただけで止めてある。

 

「もったいない」を教えてやりたい。

 

「もったいない」を実行すれば、どれだけ豊かな生活が送れるか。

 

「サルにも与えてあげたい」という気も少しは持ち合わせているが、このような食べ方を目の当たりにすると「一切与えたくない」という気持ちに変わってしまう。

 

このような食べ方をする野生の動物達。

 

なぜなのだろう?

 

自然を守るため?

 

どうやって?

 

腹立たしさを疑問に変えて自制した。


運転免許証更新

2010-12-24 07:27:12 | Weblog

運転免許証更新のお知らせが届いた。

 

自分の誕生日の前後1ヶ月つまり2ヶ月間の猶予がある。

 

妻も同じ月の生まれだから少し待って一緒に出かけた。

 

免許センターは8時半から開くから、その時刻にあわせて家を出た。

 

あと3分というところで到着した。

 

駐車場は既に車で一杯になっていた。

 

車を降りた人々は小走りにセンターの入り口に消える。

 

少し焦る気持ちにはなったが普通に入った。

 

ストップウォッチをスタートさせたように開始時刻と同時に仕事が始まった。

 

4列の長い列に加わった。

 

職員は人間を扱うも、まるで流れ作業をしている工員のようだ。

 

同じ説明を何べんも繰り返す。

 

5箇所か6箇所の窓口を通過すると講習室に入る。

 

私達はゴールド免許なので講習時間は30分。

 

車とオートバイの接触事故の模様がCGで表現されていた。

 

「あっ」と妻は少しだけ大きくなった声を上げた。

 

私が妻の顔を見ると何食わぬ顔でTV画面を見続けていた。

 

「分かっているワイ」と書いてあった。

 

私は配布された資料に目を通した。

 

「主な一般違反行為の基礎点数と反則金の額」を見た。

 

交通違反の種類の中に「追い付かれた車両の義務違反」という項目があった。

 

関連ページをめくる。

 

「追い越されるときは、追越しが終わるまで速度をあげてはいけません。また追越しに十分な余地のない場合は、できるだけ左に寄り進路をゆずらなければなりません」と書かれていた。

 

私に当てはめると「この通りにやっている」という自信がある。

 

しかし追い越したくなる車というのは後続車にはオカマイナシに走っているから「追い付かれた車両の義務違反」の運転手が多いよなと思った。

 

それが交通違反だとは知らなかったが「ゆっくり走れば安全」と誤解している人が多い。

 

「そこんとこちゃんと教えて欲しいな」と考えていると名前を呼ばれた。

 

ちょうど講習を受け初めて30分後に免許証が出来上がった。

 

職員は免許証を渡す最後の瞬間まで「流れ作業語」を使った。

 

部屋を出るとセンター内は落ち着いた動きになっていた。

 

これなら少し遅く出てきた方が良かったなと感じた。


吹矢交流会

2010-12-23 07:32:12 | Weblog

スポーツ吹矢静岡県西部地区の交流会があった。

 

浜松支部の主催で磐田支部と春野支部が加わり浜松のサブアリーナを使って競技会を行った。

 

まずはスポーツ吹矢の交流。

 

私は混合10メートルに参加した。

 

会場では全く練習が出来ず、ぶっつけ本番だった。

 

「まだ1矢も吹いていない」と駄々をこねてみたが

 

「皆さん一緒ですから」と切り捨てられた。

 

1矢目 7点 2矢目 7点 3矢目 7点。

 

「なかなか良い滑り出しじゃん」と心の中で思った。

 

4矢目 7点。

 

「おっ ひょっとすると 行くかー?」

 

5矢目 7点。

 

「やった。パーフェクトだ」

 

久々の満点が出て嬉しかった。

 

2ラウンド目は273ラウンド目は31点で終了した。

 

混合10メートルの部で優勝した。

 

次に出場したのは「遠矢」競技だ。

 

いつもの10メーターにプラスすること3メーター。

 

その地点から吹く。

 

トーナメント方式だった。

 

1回戦 勝ち 2回戦 勝ち 3回戦 勝ち

 

4回戦の相手は同じ支部のT氏だった。

 

私が先行して吹いた。

 

2矢吹くことができる。

 

2矢のうち中心点に近いほうが勝つというルールだ。

 

私は2矢とも7点の枠に入った。

 

続いてT氏。

 

「これに勝つのは難しいよ」と思いながら見ていた。

 

1矢目 ほぼ的外だった。

 

「ねっ 難しいでしょ?」

 

残りの2矢目 7点。

 

「おぉ これは判定が難しいぞ」

 

近づいてみると私の方が遠かった。

 

負けてしまった。

 

結局T氏と春野支部長N氏の決勝戦となりN氏が優勝した。

 

その夜は場所を地ビールのビアホールに移しての交流会となった。

 

今宵は尿酸値を忘れ中性脂肪もLDLもそっちのけにして飲み食いした。

 

こちらでも混合の暴飲暴食の部で優勝したのであった。


体調管理その後

2010-12-21 07:36:23 | Weblog

γGTP クレアチニン 尿酸 LDLコレステロール TG中性脂肪 の測定値がH(High)であったことを受けて生活の一部を変更した。

 

γGTPについては週に3日間の休肝日を設けた。

 

クレアチニンについてはインスタント食品をいっさい止めた。

 

妻の作る薄味料理をもっぱらいただいている。

 

尿酸についてはビールを止めた。

 

LDLコレステロール TG中性脂肪については、それらを減らすお茶を飲んだり脂分の少ない食べ物にした。

 

総合的には、やはり痩せることが必要なので血圧安定のためにやっていたダイエットを少し続けることにした。

 

といっても、とても緩く自己規制をするだけだが。

 

530起床は毎日欠かさず励行している。

 

歩行も毎日2回は欠かさない。

 

だが先日忘年会があったので、その時には少し緩めた。

 

「できるだけ」ということが守られなくてはならない。

 

「絶対に」は絶対にイカン。

 

今朝の体重は61.5Kgだから4Kg減。

 

血圧は109-77あたりで安定している。

 

就寝前の体重血圧測定が楽しみになった。

 

血圧は特別なことがない限り低く安定しているし体重も上がり下がりはあるが上がる一方ということはない。

 

膝に入って眠っている麿君をどけるのが申し訳ないだけだ。

 

風呂に入るとき自分の身体に肋骨があることを目で確認できるようになった。

 

湯船の中で「腿が腫れている」と思った。

 

そうではなくて腿の脂肪が落ちて筋肉の凹みが見えたのだ。

 

散歩は楽しいが食事は少し残念だ。

 

薄味とは言えないほどの薄い味付けは「まずい」の一歩手前だ。

 

少ない量の時には食事後に「お腹空いたね」と言い合うこともある。

 

だが野菜などの持つ本来の味に気付くし今まで食べすぎであったことにも気付いた。

 

食費も、やはりダイエットできていると妻は言う。

 

薬に頼らずお金を掛けず長続きするやり方で本来の姿に戻す。

 

夫婦で軽い飢餓状態を楽しんでいる。

 


間伐その後

2010-12-20 08:10:37 | Weblog

間伐が終わると今まで歩いていた小道が倒れた木で塞がれてしまった。

 

まずは、それを取り除く。

 

でないと、何の作業もできない。

 

チェーンソーで枝をはらい太い枝は、もう一度切って小さくする。

 

それらを一箇所に固める。

 

その作業が延々と続いた。

 

山側は倒木のせいで獣達が通れなくなり全く足跡がなくなった。

 

沢に倒れた樹も小さく切ってどけた。

 

やっと道を確保できたので作業は次の段階に移行する。

 

今度は使えそうな木の皮をむく。

 

ムシは木の皮に入り込み食べていくから皮をむいておくのだ。

 

皮むきの道具はカマのような形をしていて刃にカーブを付けてある。

 

皮に刃を当て深く入り過ぎないように手加減しながら手前にスーッと引いてくる。

 

すると、いとも簡単にピューッと幅4センチ程度の皮がむけてくる。

 

きれいに思った通りのむけかたをすると、とても気持ちが良い。

 

外側のガサガサとした皮の内側には茶色の薄皮があり、それを薄く剥ぎ取ると赤茶色の膜があり、その下に白っぽい幕がある。

 

それらが、いっぺんにむける場合もあれば一枚一枚むける場合もある。

 

その下がいわゆる白木だ。

 

たまに力が入りすぎて白木まで削り取ってしまうこともある。

 

力の要る作業ではないが何度も何度も同じことを繰り返すため少し腰が痛くなる。

 

樹木の皮は長い間腐ることなく存在し続けるため今は産業廃棄物として焼却処分されることが多いらしい。

 

私の所も同じ問題が出てくるはずだが、それはまた次の課題として今はせっせと皮むきに励むことにする。

 

皮むき道具の刃も、どうやって研ぐのか分からない。

 

近々Y爺さんに聞いてみよう。


妻との散歩

2010-12-14 07:23:21 | Weblog

妻と一緒にする散歩の機会が急に大幅に増えた。

 

春野では45分コースに行く。

 

だが帰ってくると65分かかっている。

 

途中で公衆トイレに寄ることも時間のかかる原因だが道草を食うのである。

 

気が付くと後で立ち止まっている。

 

戻っていくと小さな花や実のなるツルを見ていたりする。

 

たぶん私は「早く来いよ」という顔をしていたらしい。

 

「このツルウメモドキ知ってた?」と言われた。

 

確かに私1人で歩いているときには気付かなかった。

 

気田川をまたぐ宮川橋を越えるとき、あるおじさんとすれ違った。

 

後ろから来た妻が「あっ、居た」と大きな声を上げた。

 

私は川を覗き込んだ。

 

「なぁんだ木か」と妻。

 

すれ違ったおじさんも「魚かと思ったら丸太ン坊だった」と苦笑いした。

 

そのおじさんは川の中を見ては歩いてきたので、きっと魚が見えるかどうか気にしながら歩いてきたのであろう。

 

妻が大声を出したので「おお、居るか。やはり」と大急ぎで覗き込んだのだ。

 

誰だか知らないおじさんも我が妻との良い思い出を作らされて別れていった。

 

雨の日は大きなショッピングセンターに行く。

 

私はバッグが重くて一旦車に戻ることにした。

 

身軽になって歩行に戻った。

 

グングン勢い込んで歩いて行くと遠くに妻が見えた。

 

私の存在は全く知らない。

 

アチラにコチラにユラユラと揺れて歩く。

 

あるときは店の前に出されたワゴンのセーターを手にとって見た。

 

私はまだ追いつかないが、はっきり姿は見えている。

 

もうあと1メートルに近づいた。

 

テレビの売り場で葉加瀬太郎が熱演していた。

 

妻は吸い寄せられるようにテレビ前に移動して止まった。

 

私は、その横を他人のように歩き去った。

 

後で聞くと「家電売り場で私を見た」と言った。

 

夜は自宅近所の川べりを歩く。

 

4箇所の橋を2周すると40分だ。

 

速さを調整しながら歩く。

 

何組かの散歩組とすれ違う。

 

妻は無頓着。

 

「自転車が来たよ」とか「そっちに寄って」とかリモコン操作しながら歩く。

 

自分の前後左右のみならず妻の動きまで私の守備範囲だ。

 

これで血圧が上がるどころか見事に下がったのだから笑える。

 


意外な検査結果

2010-12-13 07:40:21 | Weblog

医師の顔は明るくない。

 

不吉な予感はしたものの私自身は体重を落とし血圧は正常値になっているのだから自信ありげな顔をしていたものと想像する。

 

医師はまず

 

「前立腺ガン 大腸ガンは見つかりませんでした。肺もOK。」

 

その後血液検査の結果を見ながら

 

「肉食ですか?」と聞く。

 

「とんでもない。私は野菜がイチバン好きです」と答えた。

 

ところが検査報告書を見ると、まるで肉食で野菜嫌いを物語るようなのだ。

 

γGTP クレアチニン 尿酸 LDLコレステロール TG中性脂肪 の測定値がH(High)の文字で表されていた。

 

薄味で野菜食だと思っていたのに結果を見ると正反対だ。

 

「あれから少し体重を落としまして血圧も正常になりました」と言ってプリントした一覧表を見せた。

 

「まだ少し高いね。自宅での血圧ならば110-70くらいでないとね」と言う。

 

循環器を得意とする内科を受診することを強く勧められた。

 

思わぬ結果と診断にオドロキを隠せなかった。

 

でも数値は正直に私の生活を語るのだ。

 

「私は野菜が好きでアルコールも少しだけいただきます」

 

というフレーズは、これでは使えない。

 

体重を落とす作業にプラスして食生活の改善が必要となった。

 

食生活を見直してみると、それらしい原因が浮かんできた。

 

春野での昼食だ。

 

ほぼ必ずインスタント食品をとっている。

 

3日に一度は春野に行っているのだから行った分だけ塩も油も取り込んでいるわけだ。

 

インスタントラーメン インスタント味噌汁 インスタントカレー それらを食べていることを忘れていた。

 

アルコールも、この夏の暑さで、ずいぶん多く飲んだ。

 

しかも肝臓を休めるも暇なく。

 

これらを食事担当の妻と一緒に対処することにした。

 

休肝日を設けインスタント食品をやめてカロリーも控えめにする。

 

そして散歩を欠かさない。

 

パソコンに書き込む項目も食事内容を増やし自己管理を徹底することにした。

 

その内容を持って、あと一月後に循環器を尋ねようということになった。

 

来年のサクラの花はすっきりした身体で見てみたいものだ。

 

そして血液検査結果の表にHの文字が消えていることを目指す。

 

これから忘年会や新年会の季節になる。

 

私の意志の強さを示す機会でもある。

 

私の検診をした医師に「治りました」という言葉を入れた年賀状を送れないことが残念だ。


私の取り組み その2

2010-12-11 08:01:20 | Weblog

いつものように新聞に付いてくる月間予定表に血圧や体温を書き写し、それをパソコンに入力していた。

 

「ほとんど変わらないなぁ」と私がぼやく。

 

「歩こうか」と妻。

 

「うん。いいよ」と言って二人で散歩に出た。

 

歩くくらいのカロリー消費では何も変わらないよ、と頭の中で考えていた。

 

春野では、もっと過激なカロリー消費をしているのだから。

 

だが薄っすら汗が出る程度になると爽快感がやってきた。

 

帰宅してのんびりすると心地よい疲労感に充ちた。

 

その夜の血圧測定では 117-75 と前日の 133-81 を大きく下回った。

 

そして歩き始めて4日目の朝 119-80 と測り始めてから初めて正常値を示すようになった。

 

ただ夕食後に30分歩くだけで血圧が、こうも変わってくるとは思いもしなかった。

 

それからは朝も夜も特別なことがない限り、ほとんど正常血圧になった。

 

ただし裸になって体重測定をした直後に冷えたまま血圧を測定すると 133-88 位に、すぐに跳ね上がるので一時の高値は気にしない。

 

体重はというと1Kg落ちたが、それが原因で血圧が下がったとは言いにくい。

 

歩行は以前もやっていたことだ。

 

だから以前は血圧も安定していたのだと思うようになった。

 

血圧イコール体重と思い込んでしまった。

 

歩行が、そんなに良いことならば、と今度は朝昼晩やってみたくなった。

 

週の予定の中に歩行を入れることにした。

 

この曜日は、この時間帯が空いているから、ここで歩く。

 

もし雨だったらショッピングモールまで行って、そこで歩く。

 

春野に行く日は現地で歩く。

 

まず歩いてから作業に入るようにすれば効率が良い。

 

春野の歩行は楽しい。

 

坂がきつく距離も長いが今まで車で通り過ぎていた所をゆっくり観察できるのだ。

 

家を出るときには必ずカメラを携帯するようにした。

 

パソコン内の項目も「運動」としていたところを「歩行朝」歩行昼」のように作り変えた。

 

検診の結果を聞きに行く日が近い。

 

体重をなるべく多く落とし血圧も正常にしておきたい。

 

その日が来て体重は2Kg落ちて63.5Kg 血圧は122-81だ。

 

医師が血圧のことに言及するはずだからと一覧表をプリントアウトして持っていった。

 

医師はいろいろな検査結果報告書を見ながら説明し始めた。

 

驚くべき内容に愕然とした。