家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

吸い付いた

2009-01-31 10:07:29 | Weblog
金色がかった透明の液と乳白色のフワフワとした物とが分離している。

志太泉 蔵出し 濁り酒のフタをとった。

口元にわずかな気泡が発生した。

見る間にその気泡の数が増えた。

下から下から湧き上がってくる。

急いでカメラを取り出した。

気泡に混じって下に沈殿していた白い物体も上がってきた。

もう1升瓶の中は沸騰しているような状態になってきた。

カメラを構えると泡が瓶の口を乗り越えて溢れ始めた。

「もったいない」

すぐにフタをした。

自分の口で!!

口にくわえたまま1升瓶を抱えて台所に移動した。

その間口の中に浸入してくる液体を嬉しく飲み込んだことは言うまでもない。

流し台に置いたときには発泡は治まっていた。

掌に付いた液体は手の甲に擦り込んで吸収させた。

軽いハプニングのあと妻と乾杯した。

「うまい」

垣根結び

2009-01-30 09:45:45 | Weblog
「垣根結び」を習った。

ネットで調べると、その手のサイトはたくさんあった。

ヒモを手にして試してみるが、どうも図解では分かりにくい。

職人が実際に垣根を結んでいるところの動画もある。

ところが職人の手さばきが良すぎて何回見ても理解は出来なかった。

やはり目の前で見せてもらわないとだめだと悟った。

庭師の友人に電話してOKをもらった。

外の仕事が終わり事務所に戻ってきてから教わることになった。

やはり彼も手際が良すぎて、うまくわからない。

何度も見せてもらい私の手さばきも見てもらった。

この方法はヒモを無駄にしないし縛る際にヒモが緩まないように考えられているし、仕上がりもきれいである。

ところが指先の使い方一つでそれらが台無しにもなる。

「この時に、この指でここを押す。指のこちら側を、こう使う」

聴いてみると、さすがに理にかなっている動きだと納得する。

興に入った友人は、あらゆるヴァージョンを見せてくれたが私の頭の中では基本形だけを繰り返していた。

帰宅して早速妻に見せた。

まだちょっとぎこちなさはあるが何とか出来た。

ぬた場

2009-01-29 08:32:27 | Weblog
春野の家の下に「ぬた場」といわれる場所がある。

動物たちが泥を身体に塗りたくる泥の池だ。

いつでも水が湧き出ていて池になっているが水が流れたり水かさが増すことはない。

水が濁っているときには誰かが利用したということだ。

間近まで行ってみた。

ほぼ一定になった水量は不思議なことに湧き出している箇所も流れ出ている箇所も見当たらない。

湧き出る量と蒸発や染み出ていくことで失う量とが長い間一致していて、それを獣たちがよく知っていて利用しているのだろう。

獣の利用した跡は見当たらなかった。

だが近くの杉の木には泥が付いていた。

その位置からしてイノシシが泥を浴びた後その杉の木で身体を擦ったのだろうと推察した。

「ひょっとして鹿の角が落ちてはいないか」とも期待したが、それはなかった。

生き延びたダニを拾うくらいが関の山かもしれない。

孟宗竹

2009-01-28 09:27:20 | Weblog
去年の10月から延び延びになっていたことが、やっと出来た。

春野の家の御近所さん宅の孟宗竹を切らせてもらったのだ。

妻と二人で作業するつもりで行ってみたが、ほぼ全てそこの御主人がやってくれた。

例によって邪魔にならないようにしているのが最大の手助け状態だった。

太い所では子供の胴回りほどもある。

倒したい方向に切れ目を入れてノコで挽きロープを引っ張って倒した。

もう時期が少し遅いので切り口には地中から吸い上げた水が溢れ出た。

切り倒した後7メーターに切り詰めて家まで運んだ。

男二人でなら楽に持てるが肩に食い込む重さが坂を登るときズシリとくる。

当初欲をかいて5本くらい欲しいと申し出ていたが、実際の作業をしてみて、かなりのきつさと、その後の保管を考えて2本だけにせざるを得なくなった。

家の軒下に保管用の棚を作っておいたが、とてもそこまで持ち上げれるはずもなく、とりあえず雨だけはしのげる中途半端な場所に固めて置いた。

見ていると「花瓶が作れそうだ」とか「置物にしよう」とか次々に思いつくので今後は木工細工が増えそうだと予感する。

3回目のコンサート

2009-01-27 09:24:20 | Weblog
今月そして今年3回目になるコンサートに行って来た。

場所は愛知県芸術劇場コンサートホール。

読売日本交響楽団とピアノソリストのフランク・ブラレイの演奏だ。

先日我が家に滞在したヴァイオリニストのヒナが交響楽団の一員として出演するからと急遽伝えてきた。

このコンサートホールの音は毎回すばらしいと感心する。

一人ひとりの音が忠実に聴こえてくるし全体の音響もバランスよく伝わる。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番第2楽章など感涙ものであった。

木管の柔らかな流れをピアノが静かに受け継ぐ様は「美しい」以外の表現が思いつかない。

R・シュトラウスの歌劇<ばらの騎士>組曲は、これまた各楽器の良さが全体に表れていた。

「あれ?何の楽器だろう?」と演奏者を見回して初めて

「ああ。これとこれの音の融合か」と気付くほど微妙な音を作り出す。

「バンッ」と音が出て余韻という音の減衰を楽しみ、そしてさらに「無音」を味方にして次の音に繋げる。

指揮者を初め演奏者の職人的完成度の高さを感じた。

さて我がヒナは第一ヴァイオリンの最後列にいた。

妻が客席から合図をしたら答えた。

我々と一緒にひつまぶしとケーキを食べたときの彼女とは別の仕事人になっていた。

ロウソク6本

2009-01-22 10:05:40 | Weblog
妻も健康で誕生日を迎えることが出来た。

先日私の誕生日にレストランで二人分の祝いをしたので今回は、ささやかに自宅でケーキを食べただけだ。

ごく小さなケーキだったが妻は喜んでくれた。

妻が歯科医院に行っている間に、こっそり冷蔵庫に忍ばせておいたから妻はとても驚いた。

全体の赤い色が気に入ってこれにした。

カシスの酸味が程よく効いていて、あっさりしていた。

6本のロウソクは、火を着けずにしまって置いた。

火棚

2009-01-21 08:43:46 | Weblog
合掌造りの古い農家の囲炉裏の上にあるような火棚を作った。

といっても我が家に囲炉裏があるわけではない。

ストーブの上に設置して、その熱で洗濯物などを乾かそうというわけだ。

もちろん来客の時には洗濯物は、すぐに外せる。

火棚だけ見えても部屋の雰囲気的に違和感のない物にした。

竹は煤竹(すすだけ)を利用した。

固定は、なるべくビスを使わないでヒモを使うようにした。

ヒモや板には柿渋を塗り古めかしさを出した。

天井からの高さは背伸びして届く位置とした。

椅子に乗って取ったり掛けたりするのは年齢的にも危険だと思った。

洗濯担当の妻からは、お褒めの言葉をもらった。

これで私も洗濯に関することで一役を担ったことにしてもらおう。

火災警報器

2009-01-20 09:11:08 | Weblog
住宅用火災警報器を取り付けた。

2009年5月31日までに全ての一般住宅への取り付けが必要だということだ。

来客や宿泊客の多い我が家には必需品として以前から取り付けしたいとは考えていた。

姪の夫が電気関係に勤めていてある程度安価に入手できるというので頼むことにした。

ホームセンターで購入しようかと思っていたのだが同じような値段でメーカー品が入手できるので、そちらにした。

取り付けは簡単だった。

ビスを2本ねじ込むだけだ。

①寝室と ②寝室のある階段の最上部  が設置義務の場所だが急遽寝室として利用する部屋にも取り付けておいた。

我が家は誰もタバコは吸わないが火鉢で炭を燃すので誤作動があるかもしれない。

内臓電池の寿命は10年だそうだ。

10年後に再び電池交換したい。

なるべくこの機器の世話にはなりたくないものだ。


白花からハッカ

2009-01-18 10:02:30 | Weblog
最近春野の林業作業による筋肉痛が増えた。

そこで昔香港で買ってきたリリーオイルを思い出した。

探し出して筋肉痛部分に塗ってみようとしたところ空だった。

香港に行くという予定は全くない。

では何か、それに代わる物を探そうと考えた。

リリーオイルの中身は主に Menthol Crystal 30% Wintergreen Oil 40%  だということが分かった。

そこでネットであれこれ探してみた。

すると ハッカ油 がこれに近いのではないかと思いついた。

また偶然にも近所のデパートで北海道物産市が開かれていた。

すぐ購入して試してみた。

油のわりにはベトツキはなくサラサラしている。

風呂上りに塗ってしばらくするとスヤスヤとした感覚があった。

肌から何かが蒸発しているような、そして肌から何かが浸透しているようにも思えた。

「これだ。これだよ。リリーオイルと同じだ」

私は明日朝の筋肉痛の具合を期待して上機嫌で布団に入った。

翌朝目覚めると案の定筋肉痛は消えていた。

しかし妻から「臭くて麿君が私の布団に入れずに帰っていったから、当分使わないでね」と言われた。

麿君が妻の布団に入りに来る寒い間は「自粛」と決まった。

午後9時15分頃

2009-01-16 08:26:47 | Weblog
「あれ、こんな時間に誰だろう?」

と思ってケータイメールを見ると浜松市図書館からだ。

「そうだった。予約してあった」と思い出して嬉しくなる。

この時刻になると、ほとんどメールは来ないので毎回ドキリとする。

図書館に置かれているコンピューターが午後9時からは個人宛の連絡用メール配信に使われると聞いた。

ちなみに去年の12月に予約した分は、まだ来ない。

今年予約した3冊のうち1冊が届いた。

残り2冊のうち1冊は順位48番目なので届くのは25ヵ月以上後である。

その時またドキッとしてメールを開き、読んでニヤッとするのだろう。

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Subject: 浜松市立図書館:予約資料のお知らせ

浜松市立図書館です。
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資料名(11文字まで) 受取館
              東図書館
詳しくは浜松市立図書館ホームページの「予約状況照会」でご確認ください。