家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

佐鳴湖一周

2018-06-23 09:41:58 | Weblog
佐鳴湖一周をしてみた。

以前から歩いてみたかった場所だ。

一周が6キロで、ほぼ平らな道ということは知っていた。

だが、その日は午前中にショッピングモールで1時間歩いてあったので少し気をつけた。

まずは熱中症にならないように水分補給をまめにすること。

タオルでちゃんと汗を拭きとって見苦しくないように。

着替えを持っていくことなど。

それらを全て持っていくためにリュックサックを背負っていくことにした。

湖の北側の駐車場に車を置き、カメラを右手に持ちボチボチ歩き始めた。

西側に回り込むと道は舗装路で気持ち良い風が吹いている。

湖上に浮かぶ釣り舟を見ながら日陰を心地よく歩く。

舟は湖上で固着したように見えても岸には小さな波が打ち寄せる。

芦原で「ギョッギョッシ、ゲジゲジゲジ」とオオヨシキリが大きな声で鳴いている。

少し臭が鼻を刺激した。

そういえば、この湖はワースト何位という汚い方での有名なところだった。

だが私の気分は上々だ。

約半分ほど歩いた時思い出した。

「そうだ水を飲まなきゃ」

心地よい風が吹いて日陰で舗装した道を歩いていると水分補給の必要性を全く感じない。

そこらじゅうに設置されている休憩施設の中の石のテーブルと椅子に腰掛けて無理やりペットボトルのフタを開ける。

老若男女がこの湖の周囲を歩くことを楽しんでいる。

9本の釣竿をセットしている人に話を聞いた。

これから夜中の3時4時まで釣るそうだ。

ミミズを餌にして釣れるのはウナギ。

COD値が高くて有名なところに育ったウナギを食う気はしないが、その親父さんは美味しいと言っていた。

見覚えのある橋を渡りかけて橋の名前を見た。

「ふれあい橋」とある。

名前にも覚えがある。

これだと一周して帰り道を通り過ぎてしまったのかなと思い少し戻ってタブレットで現在地を検索してみた。

よく似た姿の小さな橋で名前も「であい橋」というのが最初に越えた橋だった。

ただの勘違いだった。

ふれあい橋を越えると駐車してある自分の車が見えた。

妻から電話がきた。

「どんなふう?」

「思ったより短くて今ちょうど車に乗るところ」と答えた。




刈り払い機修理

2018-06-21 08:13:14 | Weblog
草刈をしている最中に先端あたりから「カラカラ」という音が聞こえ始めた。

なんだろうと思っているうちに「ブイーン」とエンジンだけが空回りするようになった。

すぐにエンジンを止めて、たぶん先端のグリスが切れたのであろうとグリスアップした。

再びエンジンをかけてアクセルを開いてみると初めは回転していたチップソーが回転をやめ、その代わりエンジンだけが吹き上がった。

先端を外してみたが別に壊れているようには見えない。

我が家には全く同じ刈り払い機が、もう一機ある。

そちらの先端を外してみた。

「なに!」愕然とした。

本体であるパイプから出ているシャフトの長さが違う。

約6ミリも短い。

たぶんカラカラという異音を出し始めた時がシャフト先端の金属が削り取れてしまった瞬間なのだろうと結論した。

農機具に詳しい知人二人に意見を聞いた。

「修理に出すと、とにかく1万円はかかる。部品代がプラスされるから結構な金額になっちゃうよ。だから新品を買ったほうがいいよ」と言うのは農機具屋に勤めていた人物。

「解体屋で壊れた刈り払い機を1000円で買って、そのシャフトを使えばいいじゃん」と言うのは修理好きで自分でも何台かの刈り払い機を所有している人物。

同じ人物からしばらくして電話が入った。

「パイプを切り詰めればいいよ」というものだった。

実は私もそう考えていたので早速実行してみた。

壊れた刈り払い機の先端パイプを6ミリ削り取る。

先端が回ってしまわない為の穴を空けて、それぞれ切れた金属のバリをヤスリで整える。

元に戻すように慎重に組む。

エンジンをかけてみるとチップソーが回った。

回転数を上げたり落としたり。

その都度チップソーは着いてくる。

「よし。治った」

これからは、まめにグリスアップしようと反省した。

ただし今回の出来事はグリスが足りなくて起こった事かどうかは分からない。




徒歩計画

2018-06-18 08:01:05 | Weblog
徒歩計画を立てた。

自宅の周りを約1時間歩くことは、もう長く続けている。

雨降りや寒い日暑い日にはショッピングモールまで出かけて歩く。

少し飽きてきた。

どうせ歩くのなら新鮮な気持ちで歩きたいと思い始めた。

今のところ計画は9ばかり立ててある。

無理のないもので遠くなく3時間以内程度のものだ。

また近くにある名所や旧跡を巡るという歩くのみではない目的も加えた。

その一つに行ってきた。

桶ケ谷沼というトンボで有名なところ。

妻が磐田市にある美容院に行く。

それを送りながら、その足で行った。

妻の髪の進行具合によってお迎えに行かなくてはいけない。

現地は、どのくらい時間がかかるかわからない。

タオルを持って歩き始める。

着替えは車に残しておく。

歩いて沼の周りを一周するのだが、路面の良いところもあるが倒木はそのままに置かれてあったりする。

沼の中に倒木が在ったりすると「ああ、自然のままにしておくのだなぁ。それが当たり前だよなぁ」とわざわざ放置するやり方を心地よく感じた。

道に落ちている木の実が気になったり昆虫を観察したり東屋で休憩したり。

残念ながら出会えたトンボのほとんどは、どこにでも見かけるものだった。

居てもおかしくないはずの水鳥は一羽も水面にはいなかった。

だが、ここを歩くだけで満足感が味わえる。

イノシシに注意しろという立札が立ててある。

少し緊張する。

出発地点に戻ってみると、ちょうど1時間だ。

行程の7割が日陰だったので水分補給も不必要だった。

ビジターセンターに戻って中を見学していたら妻からメールが入った。

もうすぐ終わりそうだということだ。

妻の居る美容院に行った。

独特の臭いはあるもののクーラーの効いた美容院の室内は快適だった。

徒歩計画は軽いものから始まったが、もう次の計画地に行きたい思いが強くなった。




ヌタ場のイモリ

2018-06-13 08:24:35 | Weblog
妻に見せたい場所を数箇所巡った。

まずはイノシシの落とした石。

石というより、もう岩と言っていいほどの大きさだ。

私一人の力では、とうてい持ち上がらない。

水路の上の石垣の石を水路の中に落としてあった。

石垣の中にある食べ物を食べたかったのだろう。

木の根や筍類またはミミズなど。

この石を、どうしたらいいのか見当もつかない。

次にフタリシズカ。

先日見つけたので、その場所を教えた。

杉林の中にあり、ほとんど陽の当たらない場所だ。

坂になっているため朝日は当たるのかな。

花は既に咲き終わり種が付いている。

フタリシズカは10株ほどあり近くに固まっている。

株分けしようと考えたが今年は、そのままにしておくことに決めた。

ここまで来れば見られるから。

またいつ気が変わるかは分からないが。

ついでに同じ道を帰るよりはと思ってフタリシズカの上にあるヌタ場に行った。

今日はケモノが入らなかったようで水は澄んでいた。

よく見ればイモリが3匹ジッとして沈んでいた。

持ち上げてお腹を見せてもらった。

きれいな朱赤だ。

どうしてこの色でなくてはいけないかという疑問が湧く。

その後ケモノ道を使って家まで戻った。

家に戻ってからサンショウの実を採ることを思い出し再び坂を下る。

スパイク付きの地下足袋を脱ぐ前でよかった。

2箇所のサンショウの木から採った。

いつも採れていたサンショウの木には今年は全く実が成っていない。

こういう現象には慣れた。

いつも同じということは、ほぼありえない。

いろいろな物や現象を目の当たりにして多彩な自然の一面を見る。

ただこれは日中のことであって夜のことは全く知らない。

こちらのほうが奥が深そうな気がする。




10年越しの開花

2018-06-10 10:13:24 | Weblog
今年の2月中旬に草刈を始めた。

我が家の山が棚田につながる場所に山から染み出た水を流す水路がある。

水路といっても堤もなく、ただ水で掘れた地面に水が長年流れてできた水の道だ。

そこに名前を知らないススキに似た植物が繁茂する。

水路の周りはもちろん水路の中にも生える。

この植物が繁茂すると、そこに水路があることすら気づくことはない。

一年中枯れることなく常に力強く生え続けている。

だから2月まだ寒いくらいの季節にも草刈が必要となる。

前回と同じく妻と作業を進めた。

私が刈り払い機で刈った後を妻がレーキと呼ばれる西洋熊手で刈った草をどける。

少し距離を置いて付いてくる妻の仕事のおかげで刈り残しが激減した。

私が刈込みに集中していると妻が声をかけてきた。

「あれ。ハナショウブじゃない」

見ると確かにハナショウブの花が咲いている。

ここは元田んぼだった。

そこを我が家の元のオーナーが買い取り、そこにハナショウブを植えたと聞いている。

だが100株のハナショウブは一夜にしてイノシシに食われてしまったとも聞いている。

私が、この土地のオーナーになって10年を越した。

毎年ここの草刈をしてきたが初めて見るハナショウブの花だ。

10年以上眠り続けた後の開花だ。

10株ほど咲いている。

周りの草を刈り取ろうとして刈り進んでいったがハナショウブの葉を見つけた。

「あぶない、あぶない」

葉を切ってしまわないように刈るのはやめた。

この元田んぼがハナショウブで埋め尽くされたらいいなと思う。

現実的には、そんなに甘くないと考えている。

前オーナーが経験したように私も失望することになろう。






絶滅危惧種

2018-06-01 07:46:44 | Weblog
先日倒れたコナラの近くを歩いていると奇妙な生き物が飛んでいた。

細いコナラの木の幹に留まった。

何が奇妙なのかというと、自分の体の長さには、およそ似合わないほど長い尾を持っている。

「形としてはハチかアブかな」

木にそっと忍び寄って写真を撮った。

ベッコウ色の体に黒い斑点がある。

2~3センチの体に10倍の長さの尾だ。

とりあえずカミキリムシではないので殺処分するのは控えた。

帰宅して調べるとウマノオバチというハチだった。

それが絶滅危惧種だと書いてある。

また驚いたことにシロスジカミキリの幼虫に寄生するらしい。

シロスジカミキリといえば去年の3月に切り倒したコナラから出てきた大きなカミキリムシだ。

幼虫も成虫も大きかった。

ウマノオバチの尾は幹の外から穴の中の幼虫に産卵するために長い産卵管が必要だったのだ。

ウマノオバチが生存を続けるにはシロスジカミキリが必要なのだ。

そんな絶滅を危惧されているようなハチが我が家に居てくれるなら、もちろんその生存の手助けはする。

だが同時に、それはコナラの倒木を推進する事になる。

また幹に跡が付くため売り物にならないコナラを育てることになる。

まあ私の少々の金銭的な損失よりも種の保存の方が、はるかに尊い。

というわけで、このコナラにはカミキリムシの幼虫を駆除するスプレーは吹き付けないことにした。

ウマノオバチだということを知ってから、もう一度その留まっていたコナラを見に行った。

すると、あのハチが留まっていた場所の少し下にカミキリムシの空けた穴があった。

その下に、その穴の多さを示すように、もう穴ではなく大人の拳よりも大きな削り取れた箇所も見つかった。

その中に産みつけたのだろうか。

中の幼虫が幹の外に出す削りカスが落ちているから幼虫は居るに違いない。

今までは削りカスが落ちていると必死になってスプレーしたのだが今は削りカスを見たら嬉しい。