家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

作業用屋根

2010-07-31 07:31:27 | Weblog
作業用屋根が完成した。

単管パイプを組み上げ波板を葺いた。

土地の形状から真四角に作れないし土地に高低差がある。

屋根は勾配がないと水は落ちていかない。

だが我が家の場合は坂の下から坂の上に向かって流す形にするしかない。

波板は3山程度重ねて貼っていくが長方形でない形状に貼るのはやっかいだった。

パイプを組み終えてから変更が出た。

ホームセンターに行きパイプを積み込んでは運び込む。

やっと組み終えてY爺さんに見てもらった。

Y爺さんは真四角に仕上がっていないことが気持ち悪いようだ。

苦笑いして「いいんじゃないか」と言ってパイプを揺らす。

「ああ。これじゃぁ危ない。筋交いがまずいな」と教えてくれた。

パイプの組み方で揺れなくもなるし揺れるようにもなることを知った。

またパイプを地中に埋めハンマーで叩きこんでコンクリートで留めて補強した。

夕方Y爺さんが田んぼから引き上げてくるのを待って見てもらった。

「おお。これならいいわぇ」とお墨付きをもらった。

パイプに、なまし線という針金を使って垂木を固定する。

シノ付きラチェットという金具でパイプとパイプを結ぶクランプのネジを締め同じ工具のシ
ノと呼ばれる尻の部分で針金を締め上げていく。

波板は垂木の上に乗せて専用の釘で打って留める。

多少揺れるし滑るが怖いことはなかった。

これで多少の雨なら作業が出来る。

雨でも春野に行く機会が増えるであろう。




日本一の復帰

2010-07-30 07:53:22 | Weblog
スポーツ吹矢の兄弟子が戻ってきた。

しばらく都合で退会していたのだが再び都合が良くなったのだ。

退会はしていたものの、その間吹矢は続けていて青柳杯という3段以上しか出られない大会で2年連続優勝していた。

日本一を2年連続するというのは、やはりすごいことだ。

久しぶりに顔を合わせた。

全く変わっていなかった。

あまりに変わっていないものだから前からずっとそこに居たみたいだ。

吹矢の腕もさることながら人柄が良くて皆で大歓迎した。

来る人来る人が

「いやぁー懐かしい」と言って握手する。

彼が退会している間に入会した、つまり彼を知らない人は3人しかいなかった。

最も活気のある楽しい時期の吹矢が戻ってきたような気分だ。

謙虚さも一流だ。

日本一だとか段位などを全く自慢しない。

優勝の副賞としてもらったという8万4千円也の筒を見せてくれた。

黒地に金の蒔絵がしてある。

連続優勝したため赤地に金の蒔絵も持っている。

限定25本のうちの2本だ。

久しぶりに見る彼の吹矢。

落ち着いていて無駄のない動き。

吸い込まれるようにして的の中央に集まる矢。

「やっぱり、たいしたものだ」と感じた。

私の的を見て「さすがだね」と誉めてくれることも忘れない。

私にとっては最上級のことばだった。

習うべきは彼の「技」というよりも「心」に違いない。




竹割り

2010-07-29 07:38:19 | Weblog
孟宗竹を割った。

「竹は先から割るが木は根から」

とY爺さんから聞いていたので先端から割った。

先端にナタを食い込ませる。

このナタは両刃の物でなければいけない。

片刃の物を使うと切り口が曲がっていってしまう。

ナタをハンマーで叩いて進む。

「カン カン」というハンマーがナタに当たって出る音。

進んでいくうちに節が避ける音が「ポコーン」とひときわ大きく鳴る。

少し先まで亀裂が走り、なおナタを先に進める。

切れてしまった側に板を挟みナタを先に進み易くする。

竹は次第に太くなっていくのでハンマーで叩けるナタの部分が小さくなる。

「途中で曲がってしまったら竹を裏返しにしてやればいい」と聞いていたが、どうやら真っ
直ぐに切れた。

二つに別れた竹の節を取った。

ハンマーで簡単に取れていく。

節がなくなった竹は、ちょうど「流しソーメン」用のようだ。

先日からパイプを使って作業屋根を作っている。

そのパイプに化粧をする。

1本のパイプにだけ竹を被せても、ほとんど意味は無いが。

節は抜いてあるがパイプを留めるクランプが邪魔になるので少し竹を削った。

うまいこと節が合ったので黒いシュロ縄でしばった。

節の部分が少し太いのでシュロ縄が下がってしまうことはないと思う。

思っていたように作業が進んだ。

「なかなか良い出来だ」と自画自賛した。

斜めに留めてあるパイプにも少し細めの竹を被せたくなった。




畳表の交換

2010-07-28 05:46:51 | Weblog
畳表の交換をした。

1階と2階に一間ずつ畳の部屋がある。

2階は雨に当たることもあり1階よりは痛みがひどい。

この前は、いつ交換したのか記憶にないほど以前のことだ。

畳屋さんが打ち合わせ通りに午前8時に取りに来た。

何やら畳に暗号とも思える記号をマジックで書き込んでは運んでいく。

最近は畳床が藁ではない物が多いというが我が家の畳はずっしりと重い。

畳屋さんも玉の汗で運んでいった。

私が帰宅すると全ての畳が新しくなっていた。

玄関を開けるとプーンと真新しい畳表の匂いがする。

「いーい匂い」

焼ける前の畳の青さが気持ちよい。

「そうだった。こんな色していたんだっけ」

思い出すのは、はるか以前のことだ。

妻も御満悦で

「いい匂いでしょ。麿君も嬉しいみたいでダーッと横になって伸びていたよ」と教えてくれた。

ヘリの選び方はカーテンや壁紙と同じように小さな切れ端を見て全体を想像するしかない。

今までとは違った印象になるように選んだ。

色は今までが紺色と緑色だった。

今度は1階が朱色2階が茶色のいずれも無地にした。

1階は大胆な2階はシックな感じに仕上がった。

色も匂いも消えるころ畳のことも忘れてしまう。

新しいうちにせいぜい楽しんでおこう。


モーガンで37度

2010-07-27 06:46:07 | Weblog
道路上にある2箇所の電光掲示板は現在の気温が37度であることを示していた。

空気が37度なのだからアスファルトの上は50度以上なのだろうか。

今日の362号線は、よりにもよってバスが先頭を走り、そのまま道を譲る気配を見せない。

路線バスは退避する場所を知っていて必ずそこに入り道を譲るのだが。

バスのあとは10台ほどの車列がノロノロと走っている。

私たちもその中に居た。

地面から立ち昇る暑さをもろに受けバスの排気ガスを吸い車内にヒーターが効く。

モーガンで走ったのだ。

静岡のモーガン仲間H氏を春野に案内した。

私はビキニトップを屋根に付けH氏も幌を付けていた。

この時期ほどクーラーのありがたみを知るときはない。

「ああ。ヴィッツに乗りたい」と真剣に思う。

「ぬくもり」で待ち合わせをしてから我が春野に行った。

いつものところにモーガンを置いて案内した。

林の中に停まる2台のモーガンという絵だけは涼しげだ。

午後まで雨戸を閉めてあった我が家はサウナ状態だった。

クーラーのない我が家では、まずは外でアイスクリームや冷えたお茶を飲むしかなかった。

イノシシや鹿の足跡を見せて、珍しがってもらう。

庭や石垣そして屋根にも水を撒いて涼をとる。

田舎ならではのことと思ってもらおう。

別の季節に再び訪れてくれることを約束した。

春野を出るときには、もうモーガンでも気持ちよい気温になっていた。

邪魔する車もなく2台のモーガンは、やっと思うように走った。

友人の陶芸家のところに寄り陶器ではなく刃物と、そのサヤを見せてもらった。

「貼り合わせだよ」と言う杉の木で出来たナタ用のサヤは貼った部分が、ほとんど分からない。

「名外科医のオペの痕」のようだ。

袋井インターで我々は浜松方面に向けてH氏は静岡方面に向けて走った。

案外気持ちの良い走行だった。


草刈り機の故障

2010-07-26 07:24:47 | Weblog
春野で小雨の中を道路わきの空き地部分の草刈りをしていた。

近所の奥さんと出あった。

「こんな公共の所まで、ご苦労様」と言うので

「いえいえ。もう少しやります」と言って別れた。

奥さんが見えなくなるとすぐに草刈り機が故障した。

ナイロンヒモで刈っていたのだが、そのナイロンヒモが絡まりついてプラスティックの部品を切ってしまった。

切れた部品はローターと一緒に回り始め、とうとう熱で固着してしまったのだ。

「どうして、こんなタイミングの悪い時に・・・」

まるで止めたかったようにもとれるタイミングだった。

止めてしまったことは音が途切れたことで奥さんにも丸分かりだった。

さて草刈り機を分解してみた。

ハンディグラインダーを使って固着してしまったプラスティックの部品を削り取った。

故障の原因をつかみ部品の発注をした。

部品は1300円だった。

この故障によって初めて取扱説明書を読んだ。

毎50時間ごとにグリスアップすることが必要と書かれているのを発見した。

購入後3年になるがグリスアップしたことはなかった。

急いでグリスアップした。

よいタイミングで故障したと言っても良いかもしれないと考え直した。



川の中でランチ

2010-07-25 05:29:22 | Weblog
先日草刈りした友人の土地を通ってしか川原に下りられない。

長靴を掃き折りたたみ椅子を持ちムンムンした草原を抜けて川原に下りる。

ザバザバと川の浅瀬を渡って日影の対岸に移る。

渡っている途中から、もう涼しくなってきた。

真夏の昼時の気温ではない。

水の中に椅子を下ろして座った。

妻からオニギリをもらって食べた。

海苔の付いた右手を下ろすと、せせらぎが撫でてきれいにしてくれる。

木漏れ日が川面を照らして中で遊ぶ魚が黒く見えた。

反射した光が苔むした岩肌に異様な光の踊りを見せる。

糸トンボが小さな蛾を追いかける。

流れる落ち葉に魚が飛び跳ねる。

流れの音は私の鼓膜を強く叩いて食後の本読みをする私を午睡に誘う。

つい誘われるままに、うとうとした。

本と老眼鏡を岸に置こうと立ち上がるとタオルを流れに落とした。

拾い上げると冷たい水が目を覚ましてくれた。

私は少し上流まで探検に出た。

倒木が川の対岸にまで達している。

対岸から別の水の音がする。

小さな小さな滝が出来ていて川に流れ込んでいる。

妻を呼ぼうと思ったがサワガニと遊んでいるので止めた。

釣れても釣れなくても、ここで釣りをしたいなと思った。




オイル交換

2010-07-24 07:42:17 | Weblog
ヴィッツのオイル交換をした。

といっても自分でしたわけではない。

オイル交換専門店(オイルボーイ)に行ってきた。

店は空いていた。

車を駐車場に置き店内に入ると従業員がやってきた。

「入れたい銘柄はありますか?」

こだわりのない私は一番安価なオイルでお願いした。

車がピットの中に移動されたので見に行った。

ピットは地下に大きな作業場があり、そこでも人が働いていた。

下からオイルを抜き上からオイルを注入する。

上下で作業するから早い。

ヴィッツのエンジンから真っ黒くなったオイルが流れ出ていた。

何か異物が落ちてくれば網で受けるような装置になっている。

安心して待合室に戻った。

「エアーフィルターが詰まってしまっています」と外した実物を持って言いに来た。

ついでにそれも交換してもらった。

10分で終えることが目標らしいから全て手際が良い。

あっという間に終了した。

オイル代は3Lで1981円。

交換作業賃は300円

エアーフィルター部品代が2100円

交換作業賃は無料。

消費税を入れても4600円だった。

これだと自分でするよりも安価じゃないだろうか。

オイルの空き缶や廃油を捨てる手間もないし。

作業の楽しみは味わえないが。


土のすごさ

2010-07-23 06:33:05 | Weblog
死んでいるマムシを見つけたのは3日前のことだった。

洗濯物干しのコンクリート製のベースに乗っていた。

シッポが切れていたので草刈り機で誤って切ってしまったらしいが記憶にない。

3日後にいってみると、そこには居なかった。

1メーターほど離れたところに骨と皮が残っていたので、ここで朽ち果てたと分かった。

3日前より少し短くなっている。

私の推定では、まず何等かの動物が少し食べた。

その時に土の上に移動した。

置いていった部分をアリや昆虫や微生物などが喰った。

そして雨が細かな部分を洗い流した。

「自然て、すごいな」と感じた。

何かの死は、そのまま何かの栄養だ。

雨が洗い流せば、それは植物の栄養だ。

それも3日間もあれば「きれーに」無くなる。

少し感激して実家で、その話をした。

すると「同じような話をしていたばかり」と言われた。

死んでしまった金魚を木の根元に置いておいたら翌朝骨しか無くなっていた。

同じ場所に骨だけがきれいに残っていたという。

それなら春野より早いじゃん。

実家の木はアスファルトの道路とコンクリートの敷地の中にある唯一の地面に生えている。

だから、その狭い面積に、いろいろな生き物が必死になって生きているのかもしれない。

スカベンジャー (腐肉食動物 屍肉食動物)という言葉が浮かんだ。

彼らの存在を気にもせずに生活しているが実は大切なことをしてくれているのだと思う。

見たこともない生物が寄ってたかって腐肉を喰う姿は見たくないが、ありがたいものだ。




我が家の女郎蜘蛛

2010-07-22 08:22:43 | Weblog
ちょっと気になるクモがいたので写真を撮って調べてみた。

女郎蜘蛛(ジョロウグモ)というらしい。

調べてみたら今度は、なぜ女郎という名が付いたのか気になった。

Wikipediaでは

「名前は女郎に由来すると一般的には考えられている」としか書かれていない。

そしてWikipediaで女郎とは

「遊郭や宿場で男性に性的サービスをした売春婦で、「客を遊ばせる女」と言う意味が一般的である」とある。

クモとの関係が、ちっとも具体的に分からないが、何故気になったのかというと私が通ると必ず落ちるからだ。

落ちるというのは自分で作った巣から落ちるのである。

私が横を通るたびに「ポトン」と下に落ちる。

これは「ヤバイ」と思って下に落ちて避難するらしいのだ。

しばらくすると巣に戻っている。

コヤツが滑稽なのは真正面から近づくと気付かないでそのままでいるのだ。

少しでも横にずれると「ポトッ」と落ちる。

たぶん目が横しか見られないのであろう。

「危険じゃん。役に立っていないじゃん」と言ってもしかたがない。

今日は自分より大きそうなセミの食事中であった。

近づいてみると、そのままだ。

だが少し横に出てみた。

やはり「ポトン」だった。

「喰う」ことを続けず、「逃げる」を優先させたから生きるために喰うのであるということが分かった。

Wikipediaでは更に

交尾は雌の脱皮直後や食餌中に行なわれる。

これは、交尾時に雌が雄を捕食してしまう危険性があるためである。

と書かれていたが今日のところは、その幸運なオスは見当たらなかった。

また横から見ると「ポトン」と落ちていく慎重なメスだから巣に戻ってきてオスが喰われてしまうかもしれないとも思った。