天竜川の川岸に造られた小さな飛行場に数機のグライダーが準備を始めていた。
カプセルの中から胴体部分を引き出し、それに翼を取り付ける。
1機には先端にプロペラが装着されていた。
鳥にいちばん近い乗り物。
私は地面にくっ付いて遊びたい。
カプセルの中から胴体部分を引き出し、それに翼を取り付ける。
1機には先端にプロペラが装着されていた。
鳥にいちばん近い乗り物。
私は地面にくっ付いて遊びたい。
春野に行く途中の二俣川。
太公望たちが澄んだ川に糸を垂らす。
釣りに夢中になっているおとうさんの後でお母さんは眠くなってしまったようだ。
膝を抱えて熟睡中。
せせらぎの音を聴きながら眠るのも良いかもなぁと思う。
この日はお母さんの方が幸せだったのかもしれない。
太公望たちが澄んだ川に糸を垂らす。
釣りに夢中になっているおとうさんの後でお母さんは眠くなってしまったようだ。
膝を抱えて熟睡中。
せせらぎの音を聴きながら眠るのも良いかもなぁと思う。
この日はお母さんの方が幸せだったのかもしれない。
スクーターで春野に行った。
足元に除草剤噴霧機を後には着替えやタオルなどを取り付けた。
この程度の荷物であれば車で行くよりも経済的だし軽快だ。
途中急に止まることがあっても後続車両に迷惑をかけないで済む。
止まって写真を撮ったり景色を眺めたり。
片道45キロメートル、道草を食いながら走っていく。
足元に除草剤噴霧機を後には着替えやタオルなどを取り付けた。
この程度の荷物であれば車で行くよりも経済的だし軽快だ。
途中急に止まることがあっても後続車両に迷惑をかけないで済む。
止まって写真を撮ったり景色を眺めたり。
片道45キロメートル、道草を食いながら走っていく。
「台風は浜松の沖80kmにいて時速35kmで進んでいます」
という情報が流された。
その浜松にいると雨は止み青空がのぞき始めた。
「もう降らないんじゃない」
「よし行こう」
妻の実家に行った。
天竜川の増水に因って鉄橋下の道路が冠水し通行止めになっていた。
回り道をして天竜川の堤防を北上した。
気田川も当然のように増水していた。
今までに見たこともないような水量でしかも濁流だ。
妻の実家の下流に位置する別荘地は、今にも浸水しそうな雰囲気だった。
幸い妻の実家は水はけもよく被害もなかった。
いつものように草刈りに追われることができた。
という情報が流された。
その浜松にいると雨は止み青空がのぞき始めた。
「もう降らないんじゃない」
「よし行こう」
妻の実家に行った。
天竜川の増水に因って鉄橋下の道路が冠水し通行止めになっていた。
回り道をして天竜川の堤防を北上した。
気田川も当然のように増水していた。
今までに見たこともないような水量でしかも濁流だ。
妻の実家の下流に位置する別荘地は、今にも浸水しそうな雰囲気だった。
幸い妻の実家は水はけもよく被害もなかった。
いつものように草刈りに追われることができた。
義母に使用した老人介護用の椅子をシャワールームに入れた。
使ってみて驚いた。
とても安定してシャワーを浴びることが出来るのだ。
座っているという安心感がこれほど大きいものとは思いもよらなかった。
風呂に入るときのような感覚がある。
それでいてシャワーの手軽さや爽快感はそのままだ。
もともと風呂用なので軽いけれども安定していて転ぶことは無さそうだ。
当然水には強い素材で作られている。
出洗い用の椅子は低すぎて立ち上がるのに不便だが、これはそんなこともない。
椅子に座ってシャワーを浴びる。
これは亡くなった義母が教えてくれているのかもしれない。
使ってみて驚いた。
とても安定してシャワーを浴びることが出来るのだ。
座っているという安心感がこれほど大きいものとは思いもよらなかった。
風呂に入るときのような感覚がある。
それでいてシャワーの手軽さや爽快感はそのままだ。
もともと風呂用なので軽いけれども安定していて転ぶことは無さそうだ。
当然水には強い素材で作られている。
出洗い用の椅子は低すぎて立ち上がるのに不便だが、これはそんなこともない。
椅子に座ってシャワーを浴びる。
これは亡くなった義母が教えてくれているのかもしれない。
夜中に突然ピーピーと鳴る音が聞こえた。
翌朝気付いたのだがケータイ自身が電池の残量不足で電源を落とした音であった。
充電して旅行に出た。
その日はごく普通に使用した。
だが翌午前4時頃再びピーピーと鳴った。
まさか自分のケータイが鳴っているとは思えなかったので同室の友人のケータイのアラームだろうと思った。
ところが自分の物だった。
やはり電池の残量不足によりケータイ自身で電源を落としていた。
電池の持続時間が24時間持たないということだった。
しかし充電器を持って来なかったので充電できない。
帰宅するまで不便と不安を感じて過ごした。
ということでケータイの機種変更をした。
メールは必需品。通話はほとんどしない。
あとはメモとカレンダー 時々カメラを使うのみだ。
ワンセグTV ムービー GPS など不要。
ましてや、おサイフケータイでなくとも結構。
だがカタログを見ればどれもその素晴らしい機能が付いている。
結局今使っている機種の新しい型にした。
これだとキー操作がほぼ今と同じで操作画面も同じ。
料金プランも今まで通りプランSSで問題はないという。
1800円で新しい機種になり文字変換の便利さに驚いている。
ケータイのない不便さと新しい機種の便利さ、また1800円で買い替えできる安易さ。
意に沿わなくても毎年換えていくことが良いことなのだろうか。
翌朝気付いたのだがケータイ自身が電池の残量不足で電源を落とした音であった。
充電して旅行に出た。
その日はごく普通に使用した。
だが翌午前4時頃再びピーピーと鳴った。
まさか自分のケータイが鳴っているとは思えなかったので同室の友人のケータイのアラームだろうと思った。
ところが自分の物だった。
やはり電池の残量不足によりケータイ自身で電源を落としていた。
電池の持続時間が24時間持たないということだった。
しかし充電器を持って来なかったので充電できない。
帰宅するまで不便と不安を感じて過ごした。
ということでケータイの機種変更をした。
メールは必需品。通話はほとんどしない。
あとはメモとカレンダー 時々カメラを使うのみだ。
ワンセグTV ムービー GPS など不要。
ましてや、おサイフケータイでなくとも結構。
だがカタログを見ればどれもその素晴らしい機能が付いている。
結局今使っている機種の新しい型にした。
これだとキー操作がほぼ今と同じで操作画面も同じ。
料金プランも今まで通りプランSSで問題はないという。
1800円で新しい機種になり文字変換の便利さに驚いている。
ケータイのない不便さと新しい機種の便利さ、また1800円で買い替えできる安易さ。
意に沿わなくても毎年換えていくことが良いことなのだろうか。
我が家に集ったモーガン愛好家を妻の実家に案内した。
さながらプチモーガンツーリング。
途中のネズミトリにも捕られることなく
音 振動 加速感 風 匂い 流れる風景 身体の隅々の感覚器まで満足させた。
杉の木立の中に4台のモーガンが停止した。
せっかくのお越しだったのに鍵を忘れて家の中に入ってもらえなかった。
次の楽しみにしてもらうほかないや。
さながらプチモーガンツーリング。
途中のネズミトリにも捕られることなく
音 振動 加速感 風 匂い 流れる風景 身体の隅々の感覚器まで満足させた。
杉の木立の中に4台のモーガンが停止した。
せっかくのお越しだったのに鍵を忘れて家の中に入ってもらえなかった。
次の楽しみにしてもらうほかないや。
マムシの達人の話をうかがっていたとき期せずして今度はスズメバチが飛んできた。
「ブーン」
かなり大きな音が遠くから聞こえてきたと思うと我々の回りを旋回し始めた。
私は「ウワッ」と言ってのけぞった。
達人は、またも冷静に持っていたカマで一撃。
ボトリと地面に落ちたスズメバチの腹をカマの先で押して尻にある剣を見せてくれた。
瀕死もしくは死んでいる状態のスズメバチは、それでもカマに対して剣を突き刺そうとしていた。
生きることに必死。
自己を守り家族を守り群れを守る。
私は男として似たような気構えを持っている。
このスズメバチを健気だと思う。
「ブーン」
かなり大きな音が遠くから聞こえてきたと思うと我々の回りを旋回し始めた。
私は「ウワッ」と言ってのけぞった。
達人は、またも冷静に持っていたカマで一撃。
ボトリと地面に落ちたスズメバチの腹をカマの先で押して尻にある剣を見せてくれた。
瀕死もしくは死んでいる状態のスズメバチは、それでもカマに対して剣を突き刺そうとしていた。
生きることに必死。
自己を守り家族を守り群れを守る。
私は男として似たような気構えを持っている。
このスズメバチを健気だと思う。
その道には長けた人が必ずいるものだ。
マムシにも居た。
「こんな日は出ないから場所だけ教えて」と言って入ってきた。
知人の紹介してくれたマムシの達人。
「はい。こちらです」と言って案内した。
ちょうど石垣にちょっとだけ背中が見えていた。
「ああ。マムシだね。うまく出てくるかなぁ」
と言うや否や持参してきたカマで引っ張る。
うひゃぁ。そんなことしたら私の方に飛んでくるじゃん。
すかさず彼の右後に回り込んだ私。
こんなに敏捷だったのかと自分でも驚く。
マムシ君は石垣の中に入り込む間を与えられずに2度3度のカマで、とうとう畑に引っ張り出されてしまった。
そしてカマの先でグイと押され身動きできなくされた。
達人はカマを持つ手を左に替えて右手でマムシ君のクビをつかんだ。
そして持ってきた焼酎の入っていたペットボトルに納めた。
「欲しい?」と聞く。
「いいえとんでもない」と私。
「好きな人がいるもんだから」と達人。
マムシ君を食べ物として考えている人が多いらしい。
「匂いを嗅いでみな」と言われて恐る恐る顔を近づけた。
ペットボトルのフタに穴があけられていて、そこに鼻を近づけた。
グリスの臭い。濃い油の臭いだ。
覚えた。この臭いがしたら逃げ出そう。
「まだ居そうだから、また見回りに来てみるよ」と言って達人は帰って言った。
この言葉がどれだけ私を安心させたことか。
マムシにも居た。
「こんな日は出ないから場所だけ教えて」と言って入ってきた。
知人の紹介してくれたマムシの達人。
「はい。こちらです」と言って案内した。
ちょうど石垣にちょっとだけ背中が見えていた。
「ああ。マムシだね。うまく出てくるかなぁ」
と言うや否や持参してきたカマで引っ張る。
うひゃぁ。そんなことしたら私の方に飛んでくるじゃん。
すかさず彼の右後に回り込んだ私。
こんなに敏捷だったのかと自分でも驚く。
マムシ君は石垣の中に入り込む間を与えられずに2度3度のカマで、とうとう畑に引っ張り出されてしまった。
そしてカマの先でグイと押され身動きできなくされた。
達人はカマを持つ手を左に替えて右手でマムシ君のクビをつかんだ。
そして持ってきた焼酎の入っていたペットボトルに納めた。
「欲しい?」と聞く。
「いいえとんでもない」と私。
「好きな人がいるもんだから」と達人。
マムシ君を食べ物として考えている人が多いらしい。
「匂いを嗅いでみな」と言われて恐る恐る顔を近づけた。
ペットボトルのフタに穴があけられていて、そこに鼻を近づけた。
グリスの臭い。濃い油の臭いだ。
覚えた。この臭いがしたら逃げ出そう。
「まだ居そうだから、また見回りに来てみるよ」と言って達人は帰って言った。
この言葉がどれだけ私を安心させたことか。