家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

畳を板に

2010-08-29 08:31:30 | Weblog
畳を一枚外して、そこを板で貼る作業が終了した。

「ツーバイフォーという材料で貼る」という私の提案に妻の同意があり作業が始まった。

これなら安価にできる。

2×4の板で畳の大きさの枠を作り、その中に2×4の板を嵌めていく。

畳の厚さと同じくするために2×4の板の下に1×4の材を敷いた。

板を寸法通りに切りそろえ実際に畳を上げて試してみた。

作業を始めると、すかさず麿君がやって来た。

立てかけた畳の裏を回ってみたり畳が外れた床を歩いてみたり。

私の前を歩いたり立ち止まったりで邪魔で仕方がない。

やっと消えたなと思ったら今度は積んで置いてある板の上にわざわざ寝転んでいてくれる麿君。

「ちょっとどいてね」

実際には邪魔でも手伝いをしているつもりなのだろうと思うと可愛く思える。

春野に持って行って木枠に柿渋を塗った。

全体には貼り終えてから塗るが木枠は少し濃い目に塗装しておく。

2×4の板は1本ずつビス止めするのだがビスは見えない位置に打つようにする。

一枚貼り終えては次の板をセットする。

小槌で板と板の間隔を整え足で板を押さえ込み体重をかけて動かないようにしてからビスを打ち込む。

下を向いた顔の汗が板にポタポタと落ちる。

8枚の板を貼り終えた。

最後の一枚は上からビスを打つしかない。

ビスを隠す穴を空けてビスを打った後そこに丸棒を入れて隠す。

丸棒の頭をノコギリで落としサンダーできれいに凹凸をなくしてから薄く柿渋を塗った。

柿渋の臭さのせいか麿君は現われなかった。

薄っすらピンクに色付いた板は、しばらくすると濃くなり落ち着いた感じになっていく。

柿渋塗りの楽しみの一つだ。

畳と違って板は水に強い。

さらに柿渋を塗布したから振り込む雨を恐れることなく過ごせる。

畳から板に替えてよかったと思う。


暑さのせいじゃない

2010-08-28 08:01:37 | Weblog
吹き矢の練習を終えて、いつものように会員の経営するコーヒーショップに行った。

レジで財布を開けて小銭を探す。

「ええとー、あったっけなぁ。あったあった」

小銭で280円を出した。

「ところで御注文は何にいたします?」と言われて

「ああアメリカンお願いします」と慌てて言った。

自分だけ承知していて相手がまるで分かっていないという事態を忘れていることが増えた。

セルフサービスの店なので、そのまま受け取って水とミルクも持って席に移動した。

先に来ていた会員たちと話しながらミルクを入れた。

「ああ、水の中にミルクを入れてしまった」

もう一つミルクを取りに行って戻ると別の会員に

「その中にガムシロップも入れて飲みなさいよ」と冷やかされた。

また別の会員は

「さっきオレを笑ったけど自分だってやるじゃん」と仇を討たれた。

彼は練習中先ほどまで履いていた「体育館シューズがない」と騒いでいたのだ。

別の場所にきちんと脱いであったことは言うまでもない。

かっこ悪いついでに茶のみ話として最近起きた私の失敗を話した。

下着のまま車を運転し到着間近になってポロシャツを着た。

ポロシャツにシートベルトの形の汗の跡のつくのがイヤでそうするのだ。

ところが今日はシートベルトをしたままポロシャツを被ったので変になった。

「そうだ。シートベルトをしていたっけ」と気付いてシートベルトのロックを外した。

ポロシャツを一旦脱ぐことなしにそうしたので変になっていたベルトが、余計に変になった。

結局笑いながら目的地までそのまま移動した。

それを分かり易いように身振り手振りで表現した。

ところが誰一人笑わない。

話した相手が悪かったかなと感じた。

私よりも一回り以上年上ばかりだった。




刈り込み鋏の柄 その2

2010-08-23 05:44:49 | Weblog
刈り込み鋏の柄にふさわしい物はないかと、いつも頭にあった。

先日作ってみて失敗したので尚更気になるようになった。

自宅物置を探したら良さそうな棒が出てきた。

握り具合の良い棒だ。

たしか長男の道着を干すときに使っていた物だ。

もっと長かったはずだが60センチほどしかない。

でもこれで長さは充分に足りる。

春野に持って行って加工した。

やり方は前回と同じだ。

鉄のワッカが入るように先端を削った後割りを入れた。

今度は割りを太めにした。

すると、とても簡単に形が整った。

前回は、ここで失敗した。

釘を打ち込む穴を空けて。

これも前回やってあるのでスムーズだ。

主なところが終了し、あとは左右の柄の長さを揃えるだけだ。

長さを測ってのこぎりで切り落とす。

切り落とした部分の角をサンダーで丸くする。

これで完成だ。

妻がさっそく試しに使ってみた。

何も問題はなかった。

左右の柄の材質の違いが良いとも言えるしかっこ悪いとも言える。

まあ使用上問題がないので、これで「よし」とする。




畳の大きさ

2010-08-22 08:06:30 | Weblog
2階のベランダで妻が植物やメダカを育てている。

麿君もベランダから外を眺めるのが唯一の外との繋がりだ。

というわけでベランダに抜ける畳の損傷が激しい。

先日畳表を交換してもらったので、この一枚の畳を板敷きにしようと作業している。

で、この余った畳を、どうしようかということになった。

この部屋の畳は、もう何年も前に中央の1枚を外して、そこを掘りごたつにした。

その時余った畳を母の「寝転び用」として木枠を付けて実家に持っていった。

その畳と、今回余った畳を交換しようということになった。

そうすれば母も新しい畳表の香を嗅げる。

姉からステーションワゴンを借りて運んだ。

けっこうな重さの畳だから私1人で持つときと妻に応援してもらうときがある。

それを実家の母の曾孫「光君」に撮影してもらった。

エレベーターに乗り込みさえすれば、あとは簡単だ。

母の部屋に到着して、やっと気が付いた。

「あれ?大きさが違う?」

古い畳の上に持ってきた畳を重ねてみた。

やはり縦も横も、少しずつ違う。

同じ部屋の畳でも大きさが違うということを知った。

仕方なく再び、その畳を持って出た。

初めてカメラを手にした光君だが上手に撮影できた。

彼の目線が大人の股間あたりなので、どうしてもその辺りの画像が多くなる。

しかし落ち着いてシャッターを押しさえすればチャンと写るのが今のカメラ。

仕事としては成り立たなかった今日の作業だったが出来た写真を見て楽しむというおまけが付いた。


ハート型のいただきもの

2010-08-21 06:32:47 | Weblog
女性からハートの形のいただきものをした。

「これ見てみて」と言われて老眼鏡を取りに行った。

メガネをかけて

「どれどれ」と手にとる。

変色して、しぼんだ風船の中から黒い種が出てきた。

よく見ると黒地にベージュのハートがきれいに描かれている。

一つ一つ丁寧に。

「いやぁ、これは可愛いですね」と思わず口から出た。

フウセンカズラの種だ。

これをくれた女性は日除けのためにツル性の植物を2種類植えたという。

ニガウリと、このフウセンカズラだ。

グリーンカーテンといって今流行っているらしい。

直射日光を遮り、おまけに食べられるのだから素晴らしい。

フウセンカズラも可愛くて、どことなく幻想的なその姿がいい。

そしてその種がこれだから、これまたいろいろ楽しめる。

我が家は小学校の校庭に隣接している。

だから西日がもろに当たる。

外壁がレンガタイルだから日が暮れても暑い暑い。

レンガの保温性の良さを冬よりも実感している。

来年はこの種を蒔こうと思っている。

レンガ色のバックによく映えると思う。

ただし2~3メートル位にしかならないらしいから2階は暑いままかもしれないが。



7試合ぶりの勝利

2010-08-20 07:41:20 | Weblog
7試合ぶりの勝利に立ち合わせてもらった。

生まれて初めてサッカーの試合を見に行った。

ジュビロ磐田 VS ヴィッセル神戸

バックスタンドに時おり吹く風は爽やかだった。

だが体の底から湧き起こってくる応援するという心が全身を熱いものにしてしまった。

初めて見るというのに前半が始まって間もなく得点されてしまった。

少し沈む私の気持ち。

だがその後すぐに得点した。

そこで私の気持ちもすぐに立ち直る。

応援団の太鼓や歌がひっきりなしに繰り広げられている。

その意気込みというか頑張りに頭が下がる思いがした。

ラインズマンが選手の移動に伴って急いで場所を変えている。

TV観戦しかしたことのない私には新鮮に映った。

「無駄なパスだなぁ」とか

「クリアーミスが相手の得点につながる」だとか、ある程度分かるようになってきた。

また「この選手にボールを持たせると安心して見ていられる」というような選手に対しても見る目が出来てきた。

鮮やかに決まった時のパスやシュートは胸のすく思いがする。

だが勝ち負けは選手交代や時間配分あるいは相手選手の反則のアピールなどでも大いに関係する。

一筋縄ではいかない勝利の行方だが見ている側も同じように勝ちを求めている。

「一喜一憂している場合ではない。過去を瞬時に忘れて未来にしか得点できない今を走るのだ」

試合の流れのようなものも分かった気がする。

躍動する身体の奥底に冷静な判断のあることを実感しただけでも行った甲斐があったと感じた。

また点の重さを切実に感じた。

取られたとき、取ったとき、時間が迫ったとき。

1点は重いよ、実に。

刈り込み鋏の柄

2010-08-19 08:20:14 | Weblog
刈り込鋏の柄が折れたまま放ってあった。

まだ刃先は新しいから柄が付けば再び活躍するはずだ。

折れて落ちたケヤキの枝を使うことにした。

似通った太さの枝を、ちょっと長い目に切り取った。

ベルトサンダーで皮をむき続いて鉄のワッカの入る部分だけ細くした。

鉄のワッカに入るかどうか少し削っては試す。

入るようになったら次は割りを入れる。

刃の付いていない支点・力点・作用点の力点部分の鉄が、この割りの中に納まる。

ノコギリとナイフとヤスリを使ってちょうど良い間隙を作った。

割りの中に鉄の部分を入れて釘を打ちこむ穴を空ける。

2個の穴の位置は微妙なので1個目の穴にビスを通してから探した。

千枚通しで、すこしずつずらしては探る。

「よし。ここだ」

千枚通しを抜きビスも抜くと、いざ釘を打つという時になってずれてしまう気がする。

だが抜くしかない。

柄に印をしてから抜いた。

さて鉄のワッカをはめて鉄の部分を入れようとする。

今までと違いワッカがある分割りが開かない。

割りを少し広めにした。

試してみても、やはりだめだ。

「知恵の輪」に思えた。

割りが広すぎたらワッカで閉じる意味がなくなってしまう。

ある程度無理やり入れるものなのかもしれないなと思った。

ハンマーで軽く叩き込めばうまくいくかもしれない。

だがそれが間違いである事は、すぐに分かった。

ワッカの部分だけ折れてしまったからだ。

その時柄にひびが入って釘を打ち込む部分も割れてしまった。

全てやり直しという振り出し状態に戻った。

釘を打ってから鉄のワッカをはめるのなら分かるけど初めからワッカをしておくという意味
が分からない。

少し研究してから取り掛かったほうが良さそうだ。

「またしばらく眠っていてね刈り込み鋏君」



水に焼け石

2010-08-18 07:32:51 | Weblog
ドラム缶風呂第二段。

焼け石を入れて水温を上げる。

まずはドラム缶に水を張って日に当てる。

これでヒヤッとすることがなくなる程度に水温が上がる。

こんどは下から火を焚かないからブロックを敷いていない。

その分高さが低くなって入り易い。

濡れ縁の隣にドラム缶を置いた。

焚き火をして石を焼いておく。

石は6 7個用意した。

まずは1個目を入れてみた。

「ジュワー」

という音を立てて石は沈んでいく。

アワが底から、ひっきりなしに上がってくる。

石が底に着くとステンレスも一緒に音を立てる。

「ゴゴー」

ドラム缶全体で音を立てる。

水温は思ったほど上がらない。

2個目 3個目を投入した。

「もう入れば?」妻のことばに促されて入る。

水の中に炭のような物が浮かんでいる。

足で石に触ってみた。

まだ熱い。

ヤケドするほどではないが熱くてズット足を乗せて置けない。

「けっこう長い間熱いんだな」と知った。

片側の景色である気田川を見、ぐるっと回って山の木々を見る。

気田のお祭りの花火がドーンと鳴った。

幾重にもこだまして余韻を楽しめた。

手軽に湯を作り出すことは出来るが追い炊きの出来ないデメリットはある。


暑気払い マインシュロス

2010-08-09 09:55:57 | Weblog
吹矢の会の暑気払いの宴が催された。

私が加入して初めて会場が磐田でなく浜松であった。

浜松駅近くのマインシュロスという地ビールレストランだ。

私と同じ浜松に住む会員が支配人と知り合いで、すぐに予約完了。

またここのビールを造っている工場長が親戚だという会員もいた。

たまたま座った私の位置が夫婦で参加した会員の隣。

夫は全く体質的に飲めないし妻は少ししか飲めない。

同じテーブルにいる私には「ゴッツアン」状態だ。

吹矢の練習では出来ない話がたくさん出来た。

バイツェン   ケルシュ   ミュンヒナー   アルト    ヘレス

飲んでも飲んでも次々とビールやつまみが運ばれてくる。

「たいして払っていないのに大丈夫?」

夢のような大盤振る舞い。

すっかり上機嫌になったことは想像通りだ。

途中で席を替えて、またまたそちらで盛り上がった。

「暑気払い」は完璧にできました。

幹事さんありがとう。




遺跡を見に行った

2010-08-07 08:00:05 | Weblog
社会人大学講師 古代学者 辰巳和弘先生の話を聞いた。

邪馬台国  卑弥呼   前方後円墳   勾玉   銅鏡   魏志倭人伝   古事記     

歴史に登場する単語が次々と先生の口から出てくる。

ことばだけは知っているが深い理解はない私。

一つ一つ奥の深そうな言葉を先生は全て理解した上で淡々と喋る。

「これを言う前に先にこちらを説明して」という感じで先生の話は進む。

我々は渡された13ページほどの資料をめくったり戻したりして教わる。

想像を絶するほど過去の話だが考古学というのは今現在の話。

「たぶん9月に発表されると思います」とか「10月にNHKスペシャルで放映すると思います」という。

今になって解き明かされた古代。

そんな先生が私の住む浜松に遺跡を発見していた。

「ここにぜひ行ってみてください。風を感じてください」と先生が言う。

そのことばに誘われて、そこに行ってきた。

車で1時間の距離だ。

引佐町井伊谷の渭伊神社裏山にある天白磐座遺跡だ。

興味津々で山を上がっていく。

鬱蒼と茂る木々の中に巨石が現われた。

予め調べていった風景が現実となった。

少し冷気を感じるが霊気なのか?

ハグロトンボが一斉に飛び上がり私を案内してくれるようだ。

静かでセミの鳴き声も聞こえない。

落ち葉や枯れ枝を踏みしめる音が巨石に吸い込まれる気がした。

感覚を研ぎ澄まして観る 聴く 歩く。

だが所詮素人。

先生のような感覚を味わえるはずも無い。

巨石から生え出たかのような巨木というような目に見えるものしか分からない。

先生ですら「何度も足を運んで考えた」と言っていた。

答えを知ってから見に来ても見える物のすごさを感じただけであった。

明るい所で見るハグロトンボのコバルト色の胴体が輝いていた。

奥の深い考古学が、さらに奥深く感じた。

山すそを流れる神宮寺川、大きな鯉が底をつついているのが見えた。