家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

灰入れ缶

2021-02-25 20:13:42 | Weblog
忙しいのに壊れるのは困りものだ。
ただの灰入れの話だ。
底に隙間ができた。
その隙間だけで灰はこぼれ出る。
この灰入れは貰い物で、たぶん以前はお茶を入れていたものだと思う。
ブリキでできている円柱の物だ。
中身を湿気から守るために作られているので、その気密性が災いする。
蓋を引っ張り上げるため、蓋の方が先に隙間ができた。
昔はブリキをハンダゴテで上手にくっ付けてくれた爺さん職人が居た。
友人宅の前に、その職人の家があり外からも仕事の様子がよく見えた。
私も何かは忘れたが、持ち込んでくっ付けてもらった覚えがある。
で、その蓋の修理はハンダでやってみたが、もちろんダメで2液タイプの接着剤で持たしていた。
今度は底かよ。
この季節灰入れが使えないと薪ストーブから湧き出てくるような灰の処分が、すぐに困る。
「蓋付きのバケツでも買うか」と、もう修理は諦めていた。
蓋の修理が難しかったので、これは即決した。
でもブリキのお茶缶からバケツでは気分的さらに見た目的落差が大きすぎる。
オイル缶にたどり着くのに割と時間がかかった。
実はいつも使っているガソリンスタンドでオイル缶を3缶貰ってあって、そのまま重ねてあった。
竹炭でも作ろうかと思って貰っておいたのだ。
蓋も300円くらいで1枚だけ買ってある。
これを使えば少しはバケツに勝る、気がした。
以前の物と同じく周囲に3個のビスを打ち込み、それで灰濾しを落ちないようにする。
今回はザルを使う。
ザルの周りに隙間テープを貼り付けて完成。
蓋が開けにくいので取っ手を付けた。
使ってみると、こちらのほうが使いやすい気がする。
とりあえず底にテープを張って使っていたブリキの物からオイル缶製に灰を移した。


電灯増設

2021-02-18 14:31:27 | Weblog
春野の部屋が暗いから電灯を増やしてほしいというリクエストをもらった。
手持ちの物や安価な物などを使って作ろうと考えた。
まずは、屋上に行く階段に置いておいた塩ビの水道パイプを使うことにした。
太陽熱で変形したそのカーブが気に入っていたのだ。
実はもう1本あったが、それは掃除機の先端器具として使用済みだ。
このパイプに継ぎ手を足して角度を変えたり柱に留めたりして、その中にコードを這わせて買い置きのLED電球を点ける。
部屋を明るくする目的なので電球に傘は付けない。
裸電球のみの方が雰囲気はないが明るい。
水道管グッズは安価でサイズも豊富なので、いろいろ使える。
だが、どうにも色や表面の文字が気に入らないためアクリル絵の具の黒で塗ってみた。
塩ビパイプに絵の具は乗るのだが艶消しの黒という発色で金属的な色が出せるはずもなく得体のしれない物となった。
さて簡単に作り試しに点灯してみると当初の「明るくする」という目的には沿っている。
だが電球のソケットに付いている引っ張り式のスイッチが、その動作をするときにはソケットを持たないといけないことがわかった。
そこで以前に購入しておいた骨とう品を使うことにした。
これは陶器でできていてプルスイッチなので柿渋塗りのタコ糸を使うことにした。
電源コードの途中にスイッチが入るため、その部分は少し工夫した。
スイッチのベースとなる丸い板の内側を削り、その中に余ったコードを格納する。
塩ビパイプが再び歪まないようにタコ糸で柱の上から吊って支えることにした。
全ての作業を終えて点灯し電球が左右に振れるかどうか試してみた。
塩ビパイプと塩ビパイプが擦れるので「ギギー」という不愉快な音を立てるが向きは変えられる。
裸電球なので電球の位置によって明るさの差は、ほとんどないと思う。
リクエスト主の妻には写真でしか見せていないが、たぶん満足してくれることと思う。
雰囲気度外視の明るさのみの要望だったからだ。
もし気に入らなくても撤去は簡単だし柱に数個の穴が開いているだけだから。


たった3メートル

2021-02-16 07:22:16 | Weblog
シイタケのホダ木は玉切りまで済んでいる。
約20本がコナラ林の中に転がっている。
それらをシイタケ場と私が勝手に呼ぶ場所に置く必要がある。
おととしのシイタケがなっている場所で動物に食べられないようにネットで囲んである。
そこは、ホダ木のある所から3メートルほど高い位置にある。
その3メートルの坂道、ホダ木を担いで上がるのは大変すぎる。
そこで妻に頼んで手伝ってもらうことにした。
囲いのネットの一部を巻き上げてクリップで留める。
そこに当初は子供用のソリで複数を同時に上げる予定だった。
ところが、やってみるとソリは歪んでしまうしホダ木はソリから落ちてしまうし、で取りやめにした。
「じゃあ1本ずつやってみようか」ということになった。
で、1本ずつロープで縛っては持ち上げることにした。
下でホダ木にロープを縛りネット内の滑車に通して下でロープを引くのは私だ。
妻はネット内で上がってきたホダ木からロープを外しホダ木を並べる。
そして外したロープを下に落とす、というのが役割だ。
だが妻の手伝いが興に乗ってくると、ロープを引くところも入ってくる。
そして「セーノ」と掛け声を掛けるところまで進出してくる。
「ちょ、ちょっと待って」と私。
まだ手をロープに掛けていないし追われる気分だ。
「あっ、分かりました」と妻。
だが再び妻に力が入ってくると「セーノ」と始まる。
「待って待って。俺が掛け声を掛けるから」
「了解」きっぱりと妻。
半分ほど済んで次はさらに少し下に置いてあるホダ木だ。 
ロープを比較的細い2本に同時に結んで引っ張り上げる。
引っ張り上げる場所に杉の木の根があり、そこに掛かると、いくら強く引っ張っても上がらない。
その根の上の位置まで私がホダ木を持ち上げることにした。
するとスイスイと事が運ぶ。
調子の出てきた妻は私がロープを掛ける前に、もう引くものだからホダ木に掛けようという矢先にロープだけ逃げて行ってしまう。
「ちょっと待てよ。まだ縛っていないヨ」と大声で私。
「あ、失礼」と妻。
1時間で終了したこの作業だが改良点は、いくつか見いだせた。
心地よい疲れ過ぎは作業を終えて帰る急坂を登るときに筋肉痛を予感させる。
この時期に20個以上のシイタケを収穫できたし小さな小さな鳥の巣を見つけたことで疲労は帳消しとなった。

ちょっとした作業

2021-02-13 09:49:12 | Weblog
このところ、ちょっとした作業が続いた。
まずは正月に骨董市で700円で購入した昔のコタツにステレオのコードを隠す作業。
コタツといっても昔の炭を入れるタイプの物で、小ぶりの木製の物だ。
まずは水洗いして柿渋を塗って外観を目立たないようにした。
そしてコードを隠すものとして、ソーメンの箱を選んだ。
こちらも柿渋を塗ってコタツとの色の差を目立たないようにする。
ソーメンの箱に穴を空けて、そこにコードを入れて必要なコードを必要な分だけ取り出した。
このステレオはPCに繋ぐやつでテーブル周りは今までのようにコードだらけと違うすっきりとした外観となった。

タンス室の改造として棚にプラスチック製の箱を設置した。
今までは,いろいろな物を思いついた場所に保管していたのをやめるのだ。
棚の上から落ちてこないように箱の奥を壁にビスで留めた。
とりあえず4個並べてみたが、まだ余裕があるので必要になれば増やす。
またカラのハンガーが邪魔になっていたので、竹の棒を棚に留めて、そこに掛けるようにした。
いままではハンガーを一つ取ろうとすると変に絡んでいて少しイラつくことがあったが、それは解決できた。
床の物を空中に移すことで床に少しゆとりができた。

洗面台の下の配管パイプが水漏れを起こした。
パイプを外してみると亀裂や緩みといった生易しいものではなく穴が開いていた。
金属パイプに穴が開くほどのサビが発生していたのかと思う。
パイプのサイズをメモしてホームセンターに行った。
金属ではなく洗濯機のホースのようなプラスチック製の排水パイプを売っていた。
先端はテーパー式に開いているから、どの太さにでも絶対にフィットするし、長さは切ればいい、そして何より598円と安価だ。
早速購入して取り付けた。
特別な工具は一切不要でパイプを少し短くするときに切ったハサミのみ必要だった。
ちょっとした作業だが暮らしの気分がずいぶん変わる。


金で動かない

2021-02-02 17:38:39 | Weblog
一般的には、ものすごくお金がかかりそうなことでも無料でできることがある。
私も、その中に加わった。
私の親戚筋のO君がやってきた。
「朗報だぜ」と言ってニコニコ顔だ。
仕事で知り合った人物が広い土地を持ち、そこが素晴らしい土地なのだという。
その土地は駅から45分で到着し、なのに森に囲まれているため世間の喧騒とは無縁らしい。
「その土地で樹を切るから、遊びに来るかい?」と誘われた。
もちろん断るなどありえない。
私も春野に世間の喧騒とは無関係の物件を持っている。
しかし駅から45分というわけにはいかない。
私が出かけてみると、すでに彼が一度来ていて、もう何本か切られていた。
私に、しなくてはいけないことはなく、自分のやりたいようにやればいい、と言われた。
地主もO君も、このようにしなくてはならない、という計画は持っていない。
ただ、この辺りの樹を切るか小さくして日当たりと風通しを良くして、この辺りは残して日陰を作るというくらいの軽い計画のみだ。
当日は小雨が降っているため脚立の作業は取りやめした。
先日切った、その跡をきれいにしていくことにした。
これには、もう一人かかわっている。
彼は薪ストーブ用の薪が欲しいのだ。
O君は機械マニアでチェーンソーを数台持っていて、それを試してみたい。
O君も広大な土地を所有しているが、チェーンソーを使うような樹木はない。
だからチェーンソーを使ってみたくてウズウズしていたわけだ。
私はO君のチェーンソーを試してみたかったし、素晴らしい土地も見てみたかった。
地主は我々が無料で樹を切り、切り倒した内の薪になる木は持って行ってくれるのだから文句はない。
O君の持ってきた片手で持って作業する小さめのチェーンソーは感動的だった。
樹を切り倒しても、その後の作業が多い。
樹というのは倒すとかなり大きくて、それを小さく目的に沿うまで切る必要がある。
私のチェーンソーは小ぶりな物なのだが、それでも片手で作業などできない。
「これは効率がいい」
とても気に入ったが、当然パワーは少ない。
あれもこれも欲しくなる気持ちがよく分かった。
たった2時間半だったが地下足袋が雨でぐしょぐしょになり、足が冷たくなってしまった。
孟宗竹の林から湧水が出ている。
やはり素晴らしい土地だった。