テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ひとつぶ☆☆☆メートル?

2008-07-17 23:18:15 | 美味
「♪こんちきちんッ、こんちきちんッ♪
 ネーさ、きょうはァ、ぎおんまつりィでスよッ!
 これはァ、おまつりのォおみやげッ?」

 違います、テディちゃ。
 これはね、ネーさ弟が知り合いの御方からいただいたものなんですよ。
 大きな赤い箱の中には、カレールウや栄養食品、お菓子などの
 グリコ製品が詰まっているんです。
 『グリコ セレクションボックス』というらしいんですけど。

「できゃいィでスゥ~、えるえるえるえるさいずゥ~?」

 テディちゃの隣にあるのが、
 普通サイズのグリコキャラメルですが、
 比べてみると……いえ、比べるまでもなく、
 XXXLサイズ以上はありそうな……。

「ひとつぶッ3ぜんめーとるゥッ!」

 えーとね、超大粒キャラメルは入っていないみたいよ、テディちゃ。

「……うゥ~、それはァ、ざんねン~でスゥ~」 
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白と青の古美。

2008-07-17 13:46:37 | ブックス
「むむッ? くんくんッ?
 ネーさ、これはァ、あーとのォ、においがするでスゥ~!」

 そうなんですよ、テディちゃ、
 本日はアートの香り高いこちらの一冊を御紹介いたしましょう。
 どのようなアートかといえば……はい、こちらを、どうぞ!


 
              ―― 古伊万里 染付 ――


 
 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’06年9月に発行されました。
 2006年春に始まり、’08年現在もNHK教育TVで放送中の、
 長寿番組となりつつある『美の壺』――
 こちらは、番組から生まれた御本の、記念すべきシリーズ第一作目なんです。
 
 テーマは、まさに日本が創り出した《美》のひとつである、
 古伊万里。

「えェ~とォ、おちゃわんとかァ、おさらとかァ……でスかッ?」

 茶碗、皿、鉢、壺、その他いろいろのものがあります。
 例えば、御本の表紙の、これは水指ですね。
 茶入や、香合、盃、徳利などもあるんです。

「みんなァ、きれいィなァ、ぶるゥ~でスゥ♪」

 それが古伊万里の特徴なのだそうですよ。
 昔は肥前と呼ばれた佐賀県の、有田周辺で製作された磁器は、
 伊万里の港から世へ送り出されました。
 それが、《伊万里焼》の名のもととなったのです。

 この地で江戸時代に焼かれたものを指して『古伊万里』、
 わけても、伊万里の歴史の初期に焼かれた作品を『初期伊万里』と区別します。
 
「ふむッ、ふむッ」 (←メモしております)

 『染付』――そめつけ、とは、
 藍で染めた着物を連想させる青い絵柄から付いた名称です。
 白地に、コバルトのブルー……美しいコントラストですね。

 古伊万里染付を理解するツボとして、本文では、
    壱のツボ……初期伊万里は指跡のぬくもり
    弐のツボ……青は枯淡を味わえ
    参のツボ……白は濁った米のとぎ汁
    四のツボ……唐草は線を見よ
 といった視点が挙げられています。
 
「からくさッ!
 ぷふふッ、これェおもしろいィでスゥ~♪
 たこッ!なのでスゥ~♪♪」

 蛸唐草も、日本独自の美、でしょうか。
 草花をモチーフにした文様は世界中に存在しますが、
 よりにもよって『蛸』なんて名付けちゃうのは……日本くらい?
 
「いいなァ、ほしいィなァ~♪」

 え……? (←ぎくり)

「テディちゃ、たこのォ、からくさァ、だいすきィでスゥ! いいなッ♪」

 さ、さて、古伊万里染付の美は、長~くはてしない骨董の美の、
 ほんの入り口。
 染付に始まって染付に終わるのか、
 青から赤絵に走るのか、
 それとも西洋の骨董へ向かうのか。
 毎週の放送が楽しみな『美の壺』では、数え切れないほどの選択肢が示されます。
 今週は、どんなツボがお披露目されるのでしょう?

 番組ファンの御方は、ぜひ一読を。
 そしてクレージーキャッツ好きな御方は、TVで谷啓さんの名ガイドぶりを、ぜひ!
 放送も、御本も、ともにお奨めです!

「ふむふむッ、そめつけをォ、うッてるゥおみせはァ……」

 巻末には、骨董店ではなくて、
 古伊万里染付の名品を所蔵する美術館・博物館のリストも掲載されています。
 そちらへも、ぜひ!

「むぽッ♪ ほんものォ、みたいィでスゥ~♪」 
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