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ちびっこちゃんたちは夏休みで盛り上がっておりますね。
こんにちは、秋休みもあればいいじゃん♪と思うネーさです。
「こんにちわッ、おやすみィだいすきィ♪テディちゃでェ~スゥ」
暑くて長い夏休み、『カラマーゾフ』や『戦争と平和』、『大菩薩峠』といった
長編小説を読むのも良いでしょうが、
スカッと明朗なアクションものはいかがでしょう?
「すかッ、でスかァ……?」
そうですよ、スカッと! はい、本日ご紹介いたしますのは、こちら!
―― 黒蜘蛛島 (ブラックスパイダーアイランド) ――
著者は田中芳樹さん、ノベルズ版は’03年に、
画像の文庫版は’07年11月に発行されました。
人気シリーズ『薬師寺涼子の怪奇事件簿』の文庫化作品です。
「かいきィ……!
やッぱりィ、すかッ、じゃないィのでスゥ!
おどろォ~、なのでスよッ!」
おどろおどろしい怪奇な事件を明朗快活、勇気凛々に起承転結してくれるのが
主人公の《女神(アテナ)》薬師寺涼子さん。
従僕?の泉田くんを引きつれ、
今回はここバンクーバーへ出張してまいりました。
「ばんくゥばァー? えッとォ~……?」
バンクーバーはカナダ西部、ブリティッシュ・コロンビア州にある都市です。
市の中心部から一時間も車を飛ばせばもうアメリカ、という
国境の町でもあります。
そんな町で、日本人が被害者となった事件が発生したというのに、
現地の領事館はカナダの警察に全く協力的ではありません。
何か隠してるわね!気に喰わないわ!と、
薬師寺さんは捜査を始めました。
「そうさァ?
はかいかつどゥ、でしょッ!」
えへん、そうとも言えましょうか。
いきなり始まるホテル屋上でのドンパチ!
涼子さんたち、突然襲って来た巨大バケモノ蜘蛛と堂々立ち合い、
やっつける……寸前まで追い詰めたのに、
ああ無念、逃げられちゃいました。
こうなったら乗り込むっきゃないわ!
敵の本拠地、黒蜘蛛島へ!
「てきィ、ッてェ……しょうたいィもォ、わからないィのにィ~?」
正体は、推測出来なくもないのです。
鍵は或るC級ホラー映画のストーリー。
もしこれが架空の物語ではなく、実話であったとしたら……?
「えッ……ほんもののォ、ほらー……?
ひィッ、こわいィでスゥッ!」
サーベルを手にした涼子さんの勧善懲悪ぶりは如何に?
鬼が島ならぬ黒蜘蛛島の運命は?
語り手の泉田警部補は、無事に日本へ戻れる……のかどうか?
ダンテの『神曲・地獄篇』が効果的に引用され、
C級ホラー映画についてのウンチクも盛り込まれ、
読書好きさん&映画好きさんが、ともに楽しめるエンタメ・アクションです。
蜘蛛好きさんも、どうぞ~♪
「く、くもすきィなひとォ、なんてェ、いないでスッ!
ぷんぷんッ、くもォ、きらいィッ!」
あら? テディちゃの後ろに小さな蜘蛛が?
「みぎゃうゥッ!
うそでスゥッ、きらいィじゃないでスッ……すきィでもないィけどッ」