「こんにちわッ、テディちゃでス!
……むむむッ? これはッ?」
「がるる!ぐるっる……!」(←訳:虎です!これって……!)

「あれだッ!」
「ぐる!」(←訳:あれ!)
こんにちは、ネーさです。
はーい、御明察の通り、この箱のは――

今日11月2日発売!
『iPad mini』!ですよ~♪
新し物好きのネーさ弟が購入してきました。
本体をお見せしたいのですが、
現在あれもこれもとデータを『iPad』やPCから移している最中です。
落ち着いたらあらためて御披露目いたしますね♪
では、頭脳をデジタルモード→アナログモードと変換して、
本日の読書タイム、始まりま~す!
こちらを、どうぞ~!

―― エストニア紀行 ――
著者は梨木香歩(なしき・かほ)さん、2012年9月に発行されました。
『森の苔・庭の木漏れ日・海の葦』と副題が付されています。
小説『西の魔女が死んだ』『エンジェル エンジェル エンジェル』
エッセイ『渡りの足跡』などの作品で知られる作家・梨木さんの、
この御本は欧州の小国エストニア旅行の記録なんですよ。
「えェ~?? えすとにあァ~??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:どんな国なんだろう?)
エストニアことエストニア共和国は、
ヨーロッパの北東に位置する国です。
かつてはソヴィエトに実質支配されていましたが、
1991年に独立を宣言しました。
地理的には、ロシア、ラトヴィアと地続きで、
海を隔ててフィンランドともお隣りさんになっています。
首都タリンの歴史地区は、世界文化遺産にも登録されているんですよ。
「ふァ~…にほんからはァ~」
「ぐるがるがる~…」(←訳:遠そうだねえ~…)
そうね、あんまり近いとは言えないわ。
日本発の直行便はないので、
著者・梨木さんも、
まずオランダのアムステルダム・スキポール空港へ、
そこで乗り換えて、夜遅く、エストニアのタリン空港へ到着したのでした。
「おつかれさまァでスゥ!」
「がるぐっるるー!」(←訳長旅だったよー!)
深夜の空港は閑散としていますけれど、
宿泊した市内のホテルは近代的な高層ビル。
実はね、タリンって、ヨーロッパきってのIT産業の盛んな都市、なんですって。
ロンドンやパリ、フランクフルトからは少し離れていても、
ド田舎じゃないんですよ、エストニアは。
「ふむふむゥ、すすんでるゥのでスねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:興味津々!)
ではあれど、
梨木さんと、編集者さんと、カメラマンさんと、通訳兼ガイドの日本人女性さん、
4人を乗せた車が向かうのは
IT産業の会社ではありません。
東西――ソヴィエトと西欧諸国の狭間に立たされ、
それゆえに乱開発を免れたエストニア共和国には、
豊かな自然が残っているのです。
古い町、深い森、静かな湖を巡り、
バルト海の淵に立ち、
その折々に、梨木さんは空を見上げます。
どこかに、コウノトリはいないかしら?と。
「こうのとりィ?」
「がるるるがる!」(←訳:幸運の鳥だよ!)
幸せの象徴、善いコウノトリといわれる白コウノトリ。
昔は日本でもよく見られたという野生のコウノトリを、
目にすることは出来るのでしょうか。
この御本には、
エストニアの地図はなく、
旅程など巡った町のルートマップもなく、
旅の日時についても(わざと?)明確な記述はなく、
いわゆる《旅行記》らしさがありません。
けれど、不思議なことに
読むのを止められないのです。
行ったこともなく、
今後もおそらく行くことはないと思われる遠い国の、
ゆるやかで、穏やかな旅は、
どこへ、どのように《着地》するのか――
「こうのとりをォ、みつけるまではァ~」
「ぐるがるるるるっ!」(←訳:終わらないかもっ!)
ハラハラドキドキとは
違うタイプの御本を読みたい!というときに、
おすすめの一冊です。
連休の読書タイムに、ぜひ~♪
……むむむッ? これはッ?」
「がるる!ぐるっる……!」(←訳:虎です!これって……!)

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『森の苔・庭の木漏れ日・海の葦』と副題が付されています。
小説『西の魔女が死んだ』『エンジェル エンジェル エンジェル』
エッセイ『渡りの足跡』などの作品で知られる作家・梨木さんの、
この御本は欧州の小国エストニア旅行の記録なんですよ。
「えェ~?? えすとにあァ~??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:どんな国なんだろう?)
エストニアことエストニア共和国は、
ヨーロッパの北東に位置する国です。
かつてはソヴィエトに実質支配されていましたが、
1991年に独立を宣言しました。
地理的には、ロシア、ラトヴィアと地続きで、
海を隔ててフィンランドともお隣りさんになっています。
首都タリンの歴史地区は、世界文化遺産にも登録されているんですよ。
「ふァ~…にほんからはァ~」
「ぐるがるがる~…」(←訳:遠そうだねえ~…)
そうね、あんまり近いとは言えないわ。
日本発の直行便はないので、
著者・梨木さんも、
まずオランダのアムステルダム・スキポール空港へ、
そこで乗り換えて、夜遅く、エストニアのタリン空港へ到着したのでした。
「おつかれさまァでスゥ!」
「がるぐっるるー!」(←訳長旅だったよー!)
深夜の空港は閑散としていますけれど、
宿泊した市内のホテルは近代的な高層ビル。
実はね、タリンって、ヨーロッパきってのIT産業の盛んな都市、なんですって。
ロンドンやパリ、フランクフルトからは少し離れていても、
ド田舎じゃないんですよ、エストニアは。
「ふむふむゥ、すすんでるゥのでスねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:興味津々!)
ではあれど、
梨木さんと、編集者さんと、カメラマンさんと、通訳兼ガイドの日本人女性さん、
4人を乗せた車が向かうのは
IT産業の会社ではありません。
東西――ソヴィエトと西欧諸国の狭間に立たされ、
それゆえに乱開発を免れたエストニア共和国には、
豊かな自然が残っているのです。
古い町、深い森、静かな湖を巡り、
バルト海の淵に立ち、
その折々に、梨木さんは空を見上げます。
どこかに、コウノトリはいないかしら?と。
「こうのとりィ?」
「がるるるがる!」(←訳:幸運の鳥だよ!)
幸せの象徴、善いコウノトリといわれる白コウノトリ。
昔は日本でもよく見られたという野生のコウノトリを、
目にすることは出来るのでしょうか。
この御本には、
エストニアの地図はなく、
旅程など巡った町のルートマップもなく、
旅の日時についても(わざと?)明確な記述はなく、
いわゆる《旅行記》らしさがありません。
けれど、不思議なことに
読むのを止められないのです。
行ったこともなく、
今後もおそらく行くことはないと思われる遠い国の、
ゆるやかで、穏やかな旅は、
どこへ、どのように《着地》するのか――
「こうのとりをォ、みつけるまではァ~」
「ぐるがるるるるっ!」(←訳:終わらないかもっ!)
ハラハラドキドキとは
違うタイプの御本を読みたい!というときに、
おすすめの一冊です。
連休の読書タイムに、ぜひ~♪