テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

休日は、ワニに呼ばれて。

2012-11-30 23:19:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃーッ! じゅういちがつがァ、おわッちゃうゥのでス!」
「がるる!ぐるぐるぐる!」(←訳:虎です!もう12月だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 残り一ヶ月となった2012年……
 そわそわしたり焦ったりするよりは、愉しまなくちゃ!
 という次第で、本日の読書タイムは
 と~っても愉快な一冊を御紹介いたしますよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 午後からはワニ日和 ――



 
 著者は似鳥鶏(にたどり・けい)さん、2012年3月に発行されました。
 スカイエマさんによる表紙画には、
 ワニを担ぐ、いえ、ワニに抱きつかれているオニイさんがおりますけれど、
 この光景、決して誇張やデタラメではありません。

 だって、御話の舞台は動物園なんですもの~♪

「どうぶつゥえんッ?!?」
「ぐるるがる?」(←訳:ワニ専門の?)

 楓ヶ丘動物園(かえでがおかどうぶつえん)は、
 私たちが考える普通の“動物園”です。

 キリンさんがいて、
 ラクダさんがいて、
 ペンギンさんがいて、
 爬虫類館や、
 鳥類の大きなケージ、
 小型哺乳類に触ることの出来る『ふれあいひろば』があって……
 なんだか遠足に行きたくなっちゃうわね♪

「いいなァ♪ えんそくゥ~♪」
「がるるるっるぐるる!」(←訳:御弁当持ってゆこう!)

 物語の語り手は、桃本(もももと)くん――通称『桃くん』。
 キリンのメイ(メス・三歳)や
 シマウマのウララ(メス・六歳)、
 コータロー(オス・八歳)、
 ダチョウのボコ(オス・十七歳)を担当している飼育員さんです。

 まだ若く、経験の面ではルーキーといってもいい桃くん、
 他の飼育員さんが休むときなどは、
 代番(だいばん)として、
 ワニの世話を引き受けたりして、
 なかなかの忙しさ!

「……わにィッ!」
「ぐるっ!」(←訳:出たっ!)

 ええ、とうとう登場のワニくんですよ♪
 小柄だけれど、
 獰猛!なイリエワニのルディくん!
 体長は1メートル50センチくらいかしら~?

「じゅうぶんッ、おおきいィでス!」
「がるぐる!」(←訳:凶暴かも!)

 その日、
 動物園の事務局に奇妙な電話がありました……

  『おたくの爬虫類をいただきました』

 という不審な電話が。

 手すきの飼育員さんたちと桃くんは
 爬虫類館へ走ります。
 稀少で高価なリクガメが狙われたのか?
 イグアナか?
 ……いいえ、
 狼狽する桃くんが立ち止まったのは、
 ルディくんたちのいるワニのコーナー。

「むむゥッ? これはッ??」
「がるるる!」(←訳:貼り紙だ!)

 『怪盗ソロモン』
 と署名された紙片が、
 アクリル板に貼ってありました。

 そして、ルディくんは……??

「まッ、まさかァ!?!」
「がるっるぐる!」(←訳:ルディくんは!)

 桃くんによれば、
 動物園の飼育員のうち、
 『動物好き』と呼べるのは二割、
 あとの三割は『動物マニア』、
 残りの五割は『動物バカ』!

 そんな環境で起こった突拍子もない《事件》は、
 予想通り?迷走の様相!

「るでぃくゥ~んッ!」
「ぐるぐるー!」(←訳:返事してー!)
「わにはァ、しゃべれないィよゥッ!」

 動物関連ウンチクもたっぷりの
 ユニークな動物園ミステリー!
 動物好きさん&ミステリ好きさんに
 おすすめの御本です♪
 師走の忙しさの中、
 ちょっとリラックスしたい御方におすすめですよ~♪♪


 
コメント
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