テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ロケットも美女も怪獣も火星人も!

2012-11-26 23:07:54 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 むッふゥ~! さむいィ~ッ!」
「がるる!ぐるぐるる!」(←訳:虎です!冬の雨だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 連休明けの関東全域は、雨だし~寒いし~…。
 ならば“晴耕雨読”で、どっぷり読書タイムです!
 本日は、活字マニア諸氏必見の、こちらを、どうぞ~♪

  


 
             ―― SF挿絵画家の時代 ――


 
 著者は大橋博之さん、2012年9月に発行されました。
 前回・前々回の二回に渡って御紹介いたアニメ映画『放課後ミッドナイターズ』は
 広義での《SF》ともいえる映像作品でしたが、
 この御本も、《SF》ジャンルで異彩を放つノンフィクション作品です。

「ろけッとォ! うちゅうひこうしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:怪獣に美女!)
「うちゅうゥすてーしょんッ!」

 そうね、
 そういった《SF》的世界の情景を、
 挿絵という形で視覚化し、
 読み手の想像力を一段と刺激する――

 簡単そうに見えて、実際は非常に難しいお仕事ですよね。
 この世に存在しないものを
 筆一本で創出するのですから。

「ふでいッぽんッ??」
「がるがっるるるー?」(←訳:CGじゃなくてー?)

 この御本で掲載&紹介されているのは、
 主に昭和30年代~昭和60年代まで、
 日本の《SFアート》を支えてきた画家さんたち!

 昭和30年代には、もちろんありませんでした。
 Macもウィンドウズもフォトショップも。
 著者・大橋さんが『SF黎明期』としている昭和30~40年代、
 『SF興隆期』の昭和40~50年代、
 『SF浸透期』の昭和50~60年代の画家さんたちは、
 皆さんおしなべて画筆派。
 『SF新生期』とする昭和60年代に至って、
 ようやくデジタル加工の気配が生まれます。
 それまでは、
 ロケットもパワードスーツもすべて手描きよ!
 手描き~!!

「でもォ、そのあじわいィがァ、よいィのでス!」
「がるがるぐるるがる!」(←訳:手描きの怪獣もいい!)

 プラモデルのパッケージ画で有名な、
 いっそ《手描きの王》と呼んでしまいたい小松崎茂さん!
 E・R・バローズさん著《火星のプリンセス》日本版の挿絵で知られる
 武部本一郎さん!
 挿絵、またデザインの分野でも活躍された真鍋博さん!
 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』国際版ポスターといえばこの御方!な、
 生頼義範さん!
 《キャプテン・フューチャー》シリーズの水野良太郎さん!
 比類ない美女を描く松本零士さん!
 パワードスーツを日本に定着させたSF画師・加藤直之さん!

 活字マニアさんだけでなく、
 ファンタジー好きさん、
 SF系アニメ好きさん、
 アート好きさんも、きっと、

「これェ、しッてるゥ~!」
「ぐるぐるる!」(←訳:憶えてるよ!)

 と、こころ沸き立つこと間違いなしの労作です♪
 ぜひぜひ、一読を~!


コメント
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