テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

白ヒゲと、真っ赤な服は…?

2012-11-19 23:01:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゆはァ、りんごがァおいしィ~ッ♪」
「がるる!ぐるるがっるがっる!」(←訳:虎です!甘くてシャキシャキ!)

 こんにちは、ネーさです。
 青森産の『ふじ』は今が旬なのでしょうか、
 毎日美味しくいただいておりますが、
 本日の読書タイムは、真っ赤つながり?な、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  


 
                 ―― 12月25日の怪物 ――


 
 著者は橋大輔さん、2012年10月に発行されました。
 『謎に満ちた《サンタクロース》の実像を追いかけて』と副題が付されています。

「えええェッ?? さんたさんがァ、かいぶつゥ~ッ???」
「ぐるる~っ!」(←訳:そんな~っ!」

 そうね、とても怪物には見えないわ。

 白く豊かな頬と顎の髭、
 リンゴのように真っ赤な服で、
 体型はコロコロ、
 北極に近いお家に住まい、
 クリスマスともなれば世界中の子どもたちのために
 トナカイたちと飛び回るあの御方――サンタクロースさん。

 では、み~んながよく知ってるそんなサンタさん像は、
 いったいどこからきたのでしょうか?

「ふァッ? うゥ~んとォ、それはァ~…」
「がっがるる~…」(←訳:たったぶん~…)
「あめりかッ??」

 ええ、そうなんですね。
 1931年から1964年まで、
 『コカコーラ』社さんが展開したクリスマスシーズンの広告に
 赤いコート&白いお髭のおじいさんが登場し、
 そのイメージが《サンタクロース》として定着したのでした。
 広告の画を描いたのは、
 ハッドン・サンドブラムさん。
 御本の中で著者・橋さんが言及しておられるように、
 サンドブラムさん作の原画は
 米国アトランタ市の『ワールド・オブ・コカコーラ』館に展示されています。

 けれど……それ以前は?
 サンドブラムさんのサンタさん像が世に広まる前、
 サンタさんはどのように認識されていたのでしょう?
 サンタさんて、何者?
 サンタさんて、出身地はどこ?

「えェ~とォ、ほくおうッ、かなッ??」
「がっるぐるるぐっるる?」(←訳:フィンランドじゃない?)

 サンタさんといえば北欧!
 と言い切っちゃいたいところですが、
 第1章『サンタクロースになった男』で橋さんが向かうのは、
 トルコ、
 そしてイタリア、なんです。

 サンタさんの出自は地中海文明なのかしら?と思う間もなく、
 オランダ、アメリカ、フィンランド、
 オーストリアへも――

「ううむッ!
 さんたさんッ、まるでェ~」
「ぐるがるっ!」(←訳:神出鬼没っ!)

 各国に残る伝承や伝説をもとに
 《サンタクロース》像の源流へ、
 さかのぼり、にじり寄ってゆく橋さんの探検は
 実に意外な場所へ行き着きます。
 さて、そこは一体……?

「すごォ~いィたびッ、でスゥ!」
「がるがーるるるぐるぐっるる!」(←訳:コカコーラ社さんもびっくり!)

 ドキュメントやノンフィクション作品好きな活字マニアさん、
 雑学好きな御方におすすめの一冊です♪
 クリスマスソングが街に流れるこの季節、
 壮大な《知の冒険行》に、
 ぜひ御参加を~!


コメント
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