テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 花も実もある、《夢の国》 ~

2012-11-08 23:27:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おとりさまだよゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!一の酉ですよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年の一の酉は今日11月8日!
 参道はもちろん、大鳥神社さまの近辺には屋台が並んで、賑やかですね♪

  

「たこやきィ、くれーぷゥ、ちょこばななァ~!」
「ぐるるるがるぐーる!」(←訳:綿菓子にピザボール!)

 お詣りして、商売繁盛!をお願いして、お祭り気分を楽しんだ後は、
 さあ、読書タイムですよ~♪
 本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  



 
           ―― パリジェンヌとタクシーの法則 ――



 著者は辻かおり さん、2012年7月に発行されました。
 『les lois du taxi a la parisienne』と仏語題が付されています。
 『法則』なぁんて題名からは、
 ビジネス本なの?と思ってしまうかもしれませんが、
 いいえ、違うんですよ。
 この御本は、著者・辻かおりさんの、
 自叙伝的エッセイ@パリ!

「わほゥ! ぱりィ!」
「ぐるがる??」(←訳:あのパリ??)

 はい、あのパリです♪
 現在は日本でお仕事をしておられる辻さん、
 数年前までは、パリを中心に大活躍!
 それはもう物凄い活躍で知られたモデルさんだったのです!

 クリスチャン・ディオール!
 イヴ・サンローラン!
 エルメス!

 超一流メゾンのショーに出演する、
 そのブランドのドレスをまとってランウェイを歩く――

 世界中のモデルさんが夢見ることを、
 辻さんはやってのけたのです。

「ううゥッ! すごいィ!」
「がるがるぐるぐるる!」(←訳:ホントに夢みたいな!)

 ただ“キレイ”なだけではなく、
 ただ背が高いだけではなく、
 ただウォーキングが巧いだけではなく。
 モデル志願者が何千人と集うパリで
 ショーのモデルとして採用されるには、
 努力も、
 挫折も、
 コンプレックスも、
 そして特別な《なにか》も
 欠かせないようです。

  《私は18歳でモデルになり、
   22歳でパリへ移住した》

 と、序章で辻さんは記しておられます。
 それから10年間、
 華やかなファッションの世界に身を置き、
 辻さんが眺めてきたもの、
 体験&体感してきたこと、
 異国での暮らし――

「ふァ~、まるでェ、わんだーらんどッ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:不思議の国だよね!)

 ファッション界に留まらず、
 御本の後半では、映画製作の世界も描かれています。
 ショーのモデルの他に、
 辻さんは映画のキャスティングにも挑戦していたのです。

 或る日、所属事務所から、
 映画のキャスティングに行くように、と連絡がありました。
 指定された広告代理店へ、辻さんは赴きます。
 女優になりたい!
 と切望しているわけではなかったのに、
 一次審査通過の報せが来、
 そこから始まる苛酷な、狂おしいような日々は、
 もうハラハラドキドキ……!!

「がんばれェ、かおりおねえさんッ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:応援するよー!)

 辻さんが綴る《パリの日々》は
 当然ながらドキュメンタリーの迫力で
 私たち読み手をぐいぐいと引き込んでゆきます。

 祝祭のように華やかな表層と、
 実は質実で質素とさえ言える内側。
 住む者にしかわからない、
 異国の都の、素顔。

「やッぱりィ、ゆめのくにィ、なのかもッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:みんなの夢の国!)

 題名の『パリジェンヌとタクシーの法則』の意味については、
 敢えてここでは触れぬことといたしましょう。
 どうか皆さま、
 御本を手に取って
 その『法則』を見つけだしてくださいねー!



 
コメント
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