「こんにちわッ、テディちゃでス!
ちぇッ、ちぇッ! あめェなんてェ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるがるがる!」(←訳:虎です!お休みなのに残念なお天気!)
こんにちは、ネーさです。
勤労感謝の祝日は、
ダウン・手袋・マフラー!が必要な寒さとなりましたね。
本日の読書タイムは、
気候あったかな南を目指して、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

―― 天使のゲーム (上巻/下巻) ――
著者はカルロス・ルイス・サフォンさん、原著は2008年に、画像の日本語版は2012年7月に発行されました。
スペイン語原題は『EL JUEGO DEL ANGEL』、
邦訳文庫版は上下巻の2冊に分かれての刊行となっています。
世界的なベストセラーとなった著者・サフォンさんの作品、
『風の影』(日本語版は2006年刊)の
続編……というよりは、姉妹編、と申し上げるべきでしょうか。
スペインのバルセロナを舞台にした、
《忘れられた本の墓場》シリーズの第二作です。
「すぺいんのォ、ばるせろなッ??」
「ぐるーるるがるぐる!」(←訳:イメージは南国だね!)
海に面し、
ガウディさんの建築で名高い都市・バルセロナ。
その一角に、『産業の声』新聞社があります。
深夜の編集部フロア。
煙草の煙とタイプライターの騒音に埋もれるようにして、
ひとりの若者が机に向かっていました。
なぜって、
6時間のうちに、
物語をひねりださねばならないのです。
編集の終業間際、
日曜版の裏面が脱落?!?という事態が発生しました。
折悪しく、
代打を務められるような書き手さんは出払っています。
「むむむゥ! きんきゅうじたいィ、でス!」
「がるるぐるる!」(←訳:新聞のピンチ!)
そこで抜擢されたのが、
雑用係のダビッド・マルティンさん、17歳。
ダビッドさんは書きます。
『自分の命でもかかっているかのように』、
書いては直し、直しては書き。
そうして、ダビッドさんは得ました。
10ペセタ!
「ぺせたッ?? おかねでスかッ??」
「ぐるぐるがる~…」(←訳:ということは~…)
原稿は採用され、
ダビッドさんはささやかな報酬を手にしたのです!
それだけじゃありません。
激励の言葉と、
部内に机も与えられました!
「すぅごいィッ!」
「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)
けれど――
禍福はあざなえる縄のごとし。
書く喜び、
読んでもらえる喜び、
紙面に掲載してもらえる喜びを知って程なく、
ダビッドさんに投げつけられたのは
無情な宣告でした。
連載は打ち切り。
マルティン、君は……
「くッ、くびィ?!?」
「ぐるるぅ~!」(←訳:そんなぁ~!)
居場所を失っても、
でも、書きたい。
書くために、
ひたすら書き続けるために、
ダビッドさんが択った道とは――
「どッ、どうするのッ??」
「がるるがるる??」(←訳:何が始まるの??)
『センペーレと息子書店』、
『塔の館』、
『忘れられた本の墓場』……
『風の影』に登場した様々なモチーフ、言葉、場所が
この作品にも顔を覗かせます。
混沌とした、
けれどとてつもなく魅力的な、
都市バルセロナの物語は、
ミステリ好きさんにも歴史好きさんにも、
そしてノワールドラマ好きな御方にも、おすすめです!
今年度のベスト本ランキングに
必ずや名を挙げられる一冊!
活字マニアの皆さまは、どうか読み逃しなきよう!
ちぇッ、ちぇッ! あめェなんてェ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるがるがる!」(←訳:虎です!お休みなのに残念なお天気!)
こんにちは、ネーさです。
勤労感謝の祝日は、
ダウン・手袋・マフラー!が必要な寒さとなりましたね。
本日の読書タイムは、
気候あったかな南を目指して、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

―― 天使のゲーム (上巻/下巻) ――
著者はカルロス・ルイス・サフォンさん、原著は2008年に、画像の日本語版は2012年7月に発行されました。
スペイン語原題は『EL JUEGO DEL ANGEL』、
邦訳文庫版は上下巻の2冊に分かれての刊行となっています。
世界的なベストセラーとなった著者・サフォンさんの作品、
『風の影』(日本語版は2006年刊)の
続編……というよりは、姉妹編、と申し上げるべきでしょうか。
スペインのバルセロナを舞台にした、
《忘れられた本の墓場》シリーズの第二作です。
「すぺいんのォ、ばるせろなッ??」
「ぐるーるるがるぐる!」(←訳:イメージは南国だね!)
海に面し、
ガウディさんの建築で名高い都市・バルセロナ。
その一角に、『産業の声』新聞社があります。
深夜の編集部フロア。
煙草の煙とタイプライターの騒音に埋もれるようにして、
ひとりの若者が机に向かっていました。
なぜって、
6時間のうちに、
物語をひねりださねばならないのです。
編集の終業間際、
日曜版の裏面が脱落?!?という事態が発生しました。
折悪しく、
代打を務められるような書き手さんは出払っています。
「むむむゥ! きんきゅうじたいィ、でス!」
「がるるぐるる!」(←訳:新聞のピンチ!)
そこで抜擢されたのが、
雑用係のダビッド・マルティンさん、17歳。
ダビッドさんは書きます。
『自分の命でもかかっているかのように』、
書いては直し、直しては書き。
そうして、ダビッドさんは得ました。
10ペセタ!
「ぺせたッ?? おかねでスかッ??」
「ぐるぐるがる~…」(←訳:ということは~…)
原稿は採用され、
ダビッドさんはささやかな報酬を手にしたのです!
それだけじゃありません。
激励の言葉と、
部内に机も与えられました!
「すぅごいィッ!」
「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)
けれど――
禍福はあざなえる縄のごとし。
書く喜び、
読んでもらえる喜び、
紙面に掲載してもらえる喜びを知って程なく、
ダビッドさんに投げつけられたのは
無情な宣告でした。
連載は打ち切り。
マルティン、君は……
「くッ、くびィ?!?」
「ぐるるぅ~!」(←訳:そんなぁ~!)
居場所を失っても、
でも、書きたい。
書くために、
ひたすら書き続けるために、
ダビッドさんが択った道とは――
「どッ、どうするのッ??」
「がるるがるる??」(←訳:何が始まるの??)
『センペーレと息子書店』、
『塔の館』、
『忘れられた本の墓場』……
『風の影』に登場した様々なモチーフ、言葉、場所が
この作品にも顔を覗かせます。
混沌とした、
けれどとてつもなく魅力的な、
都市バルセロナの物語は、
ミステリ好きさんにも歴史好きさんにも、
そしてノワールドラマ好きな御方にも、おすすめです!
今年度のベスト本ランキングに
必ずや名を挙げられる一冊!
活字マニアの皆さまは、どうか読み逃しなきよう!