テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

奮闘!お掃除人!

2012-11-18 23:15:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 むほォゥ! きゃッこいィ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!渋いぜ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月18日、ここ東京・八王子市では《いちょうまつり》が催されました。
 クラシックカーのパレードがあったようで、
 夕方の市内ではパレード帰りの御車があちらこちらに……。

「べんとれェー!」
「ぐーるる!」(←訳:ロータス!)

 夕暮れの中、味わいあるクルマちゃんたちを見送ったら、
 さあ、読書タイムですよ~♪
 こちらを、どうぞ~! 

  



 
            ―― スイーパーズ 事件現場掃除人 ――



 
 著者は加藤実秋(かとう・みあき)さん、2012年10月に発行されました。
 《クラブインディゴ》シリーズで人気の著者・加藤さんが
 2007年に発表した『モップガール』の続編となる作品です。
 表紙下部には小さく『モップガール2』と記されていますね。

「あはァ! テディちゃ、おぼえてまスよゥ!
 おそうじのォ、おねえさんッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:専門業者さん!)

 『(有)クリーニングサービス宝船』。

 主人公の長谷川桃子(はせがわ・ももこ)さんは、
 この会社でアルバイトをしています。
 
 クリーニングサービス、とはいっても、
 お洋服のクリーニングではありません。
 主な業務は、ビルやマンションの清掃、
 そして、特殊清掃と呼ばれるお掃除なんですね。

「ふァ~…とくしゅッてェ~…」
「がるぐるる~…」(←訳:アレですか~…)

 ええ、そうね、
 最近では、そういう専門的な清掃業者さんがおられると
 広く知られるようになってきました。

 事件、事故、何らかのトラブルが発生した《現場》を
 きれいにする――

「きついィおしごとォ、なのでス!」
「がるがるぐるる~?」(←訳:桃子さん大丈夫~?)

 前作『モップガール』冒頭では
 衝撃のあまり病院送りになっちゃったりしましたが、
 二作目となるこの御本では、
 貫禄というか、風格さえ感じられる桃子さんです。

 ここのお掃除には、この洗剤と、ワックスはこれ、
 埃を除いたら、ポリッシャーをかけて……と、
 知識もワザも習得しました。
 立ち入り禁止と書かれたテープが張られた場所で
 鑑識さんが作業を終えるのを待ったり、
 ガラス片が散乱する事故現場での清掃業務にも、
 もうビビったりしません。

 ……ただし、それは……

 謎の現象に見舞われなかったら、のお話。

「うううゥッ!
 とりはだがァッ……!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:背筋ひんやり~!)

 いつも、ではないんですよ。
 桃子さんの聴力に異変が起きているところへ、
 いわくある場所での清掃業務が重なると、
 もうダメです。
 その場所にまつわる《謎》を解決しない限り、
 桃子さんの身にさらなる異変が――!

「にににッにげましょゥッ、ももこおねえさんッ!」
「ががががるるぐるー!」(←訳:そそそそれはムリー!)

 謎とサスペンスと、
 ちょこっとのホラーとファンタジーと、
 そしてユーモアと。

 『(有)クリーニングサービス宝船』社員さんたちの言動と、
 桃子さんの時代劇マニアぶりも楽しい
 エンタな連作ミステリ、
 未読の活字マニアさんは
 出来ればシリーズ一作目の『モップガール』から
 お読み下さいね!

「どんなァおそうじもォ、おまかせッ!」
「ぐるがっるぐるるぐるがるるるる!」(←訳:続編待ってますよ桃子おねえさん!)



 
コメント
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