「こんにちわッ、テディちゃでス!
やッほォ~いッ♪おまつりィ~♪」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!八王子まつりだ~!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今日から八王子まつり!……なのですが、
あまりの暑さに夜店をひやかすことも出来なかったネーさです。
でも、あちこちから聞こえる祭り囃子は風情がありますよ♪
八王子にいらした御方はた~んと楽しんでいってくださいね。
さあ、では本日の読書タイム、始まり始まり~♪♪
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―― だれも知らないムーミン谷 ――
著者は熊沢里美(くまざわ・さとみ)さん、2014年5月に発行されました。
『孤児たちの避難所(シェルター)』と副題が、
『the little-knouwn truth about moominvalley』と英語題名が付されています。
「ふァ? だれもォ、しらないィ??
テディちゃ、しッてるでスよゥ!」
「ぐーるるるがるぐるるる!」(←訳:ムーミンは有名だもんね!)
北欧発の可愛いキャラクター、
ムーミン。
ロンドンの新聞にコミックが連載され、
その後、
日本で制作されたアニメが多くの国で放送されたために
世界中で知られるようになった、ムーミン一家と友人たち……
でも、活字マニアさんならば、よく知っていますよね。
ムーミントロールの“トロール”って、
どちらかというと悪い妖精のことでしょ?
原作者トーベ・ヤンソンさんが描いた挿絵のイメージと
可愛らしいアニメの絵柄は、あんまり似てないわ。
登場するムーミンたちの性格や行動も
微妙に、いえ、けっこう差がある……。
「ふゥむッ? そうだッけッ??」
「がっるるるぅ?」(←訳:だったかなぁ?)
著者・熊沢さんは、アニメではなくヤンソンさん著の原作作品に触れ、
ムーミンの物語を見つめ直すことになりました。
その結果、熊沢さんの眼に映ったムーミン谷の住人たちとは、
《孤児の集団》。
「ええええェッ?」
「ぐるぅ?」(←訳:孤児ぃ?)
捨て子であったムーミンパパ。
孤児院から脱走したパパは、
高波から一人の(一匹の?)ムーミントロールを救出します。
彼女こそが、ムーミンママ。
ほどなく息子のムーミンが誕生して
一家が暮らし始めたムーミン谷のムーミン屋敷には、
ムーミンが連れてきた孤児たちが同居するようになりました。
スニフ、スナフキン、スノークの女の子……。
みな、《避難所(シェルター)》に身を寄せた孤児、だったのでした。
「そッそうなのッ??」
「がるぐるるるるっ!」(←訳:そういわれればっ!)
《避難所》という視点に立って、
熊沢さんはムーミントロールたちのもうひとつの物語を
発見してゆきます。
知っているつもりでいて、
実は殆ど知らなかったムーミンたちの歩み。
とりわけ衝撃だったのは、
原作者トーベ・ヤンソンさんが
スウェーデン系フィンランド人という、言語的少数民族であったこと、でしょうか。
もともと、原作はもともとスウェーデン語で記述された、のだそうです。
一作目の『小さなトロールと大きな洪水』の刊行は1945年、
それがフィンランドに訳されたのは1955年のこと。
しかも、その後にヤンソンさんは原作に改稿を施しました。
本当の第一作目のムーミンは、いまはもう消えてしまった……?
「まかふしぎィ!」
「ぐるがる!」(←訳:奇怪千万!)
原作者ヤンソンさんはムーミンの物語に何を託し、何を表現しようとしたのか。
この御本の著者・熊沢さんが達したのは、
なるほど!
と読み手を唸らせる“推理”です。
評論ではあれど、
そこらへんのミステリに負けない《探求》の一冊、
全活字マニアの皆さまにおすすめ!ですよ~♪
「むーみんのォあにめェ、だいすきなァ、おかたもォ♪」
「がるぐる~!」(←訳:読むべし~!)
やッほォ~いッ♪おまつりィ~♪」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!八王子まつりだ~!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今日から八王子まつり!……なのですが、
あまりの暑さに夜店をひやかすことも出来なかったネーさです。
でも、あちこちから聞こえる祭り囃子は風情がありますよ♪
八王子にいらした御方はた~んと楽しんでいってくださいね。
さあ、では本日の読書タイム、始まり始まり~♪♪

―― だれも知らないムーミン谷 ――
著者は熊沢里美(くまざわ・さとみ)さん、2014年5月に発行されました。
『孤児たちの避難所(シェルター)』と副題が、
『the little-knouwn truth about moominvalley』と英語題名が付されています。
「ふァ? だれもォ、しらないィ??
テディちゃ、しッてるでスよゥ!」
「ぐーるるるがるぐるるる!」(←訳:ムーミンは有名だもんね!)
北欧発の可愛いキャラクター、
ムーミン。
ロンドンの新聞にコミックが連載され、
その後、
日本で制作されたアニメが多くの国で放送されたために
世界中で知られるようになった、ムーミン一家と友人たち……
でも、活字マニアさんならば、よく知っていますよね。
ムーミントロールの“トロール”って、
どちらかというと悪い妖精のことでしょ?
原作者トーベ・ヤンソンさんが描いた挿絵のイメージと
可愛らしいアニメの絵柄は、あんまり似てないわ。
登場するムーミンたちの性格や行動も
微妙に、いえ、けっこう差がある……。
「ふゥむッ? そうだッけッ??」
「がっるるるぅ?」(←訳:だったかなぁ?)
著者・熊沢さんは、アニメではなくヤンソンさん著の原作作品に触れ、
ムーミンの物語を見つめ直すことになりました。
その結果、熊沢さんの眼に映ったムーミン谷の住人たちとは、
《孤児の集団》。
「ええええェッ?」
「ぐるぅ?」(←訳:孤児ぃ?)
捨て子であったムーミンパパ。
孤児院から脱走したパパは、
高波から一人の(一匹の?)ムーミントロールを救出します。
彼女こそが、ムーミンママ。
ほどなく息子のムーミンが誕生して
一家が暮らし始めたムーミン谷のムーミン屋敷には、
ムーミンが連れてきた孤児たちが同居するようになりました。
スニフ、スナフキン、スノークの女の子……。
みな、《避難所(シェルター)》に身を寄せた孤児、だったのでした。
「そッそうなのッ??」
「がるぐるるるるっ!」(←訳:そういわれればっ!)
《避難所》という視点に立って、
熊沢さんはムーミントロールたちのもうひとつの物語を
発見してゆきます。
知っているつもりでいて、
実は殆ど知らなかったムーミンたちの歩み。
とりわけ衝撃だったのは、
原作者トーベ・ヤンソンさんが
スウェーデン系フィンランド人という、言語的少数民族であったこと、でしょうか。
もともと、原作はもともとスウェーデン語で記述された、のだそうです。
一作目の『小さなトロールと大きな洪水』の刊行は1945年、
それがフィンランドに訳されたのは1955年のこと。
しかも、その後にヤンソンさんは原作に改稿を施しました。
本当の第一作目のムーミンは、いまはもう消えてしまった……?
「まかふしぎィ!」
「ぐるがる!」(←訳:奇怪千万!)
原作者ヤンソンさんはムーミンの物語に何を託し、何を表現しようとしたのか。
この御本の著者・熊沢さんが達したのは、
なるほど!
と読み手を唸らせる“推理”です。
評論ではあれど、
そこらへんのミステリに負けない《探求》の一冊、
全活字マニアの皆さまにおすすめ!ですよ~♪
「むーみんのォあにめェ、だいすきなァ、おかたもォ♪」
「がるぐる~!」(←訳:読むべし~!)