テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

動物も、植物も……昆虫も!?!

2014-08-14 21:39:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じゅうゥたいィでスゥッ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!数珠つなぎ!)

 こんにちは、ネーさです。
 私たちの地元・東京八王子には中央道が通っていて、
 いやー、朝から混雑していたようですね。
 渋滞に巻き込まれた皆さま、今頃はお家に帰着できましたか?
 気分が落ち着いたら、さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  



              ―― 蜂に魅かれた容疑者 ――



 著者は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さん、2014年7月に発行されました。
 『警視庁総務部動植物管理係』と副題が付されたこの御本は、
 『小鳥を愛した容疑者』に続くシリーズ第2作!
 
「でるぞッでるぞッ!」
「ぐるるがるるー!」(←訳:動物が出るぞー!)

 警視庁、総務部……
 総務部ですから、刑事部ではありません。

 つまり、総務部総務課に所属する南部貴弘(なんぶ・たかひろ)さんは、
 警部補という肩書はあれど一般職員さんなので、
 刑事さんではなく。

 事件の捜査権などない、のですが――

「とくべつゥ、なのでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:ふたりは特別!)

 南部さんと、
 警察博物館に勤務する薄圭子(うすき・けいこ)さんの二人組は、
 数々の難事件を解決している腕利きさんです。

 現場に残された証拠、いえ、
 動物たちを手掛かりに
 隠された真実へと辿り着く!

「ことりさんとかッ♪」
「ぐるがるぐる♪」(←訳:カメさんとか♪)

 動物たちから事件解決のヒントを貰っちゃうなんて、
 アリなんでしょうか?

 ええ、アリなんです。
 制服がちっとも似合わない薄さん、
 動物、植物についての知識は(たぶん)プロ級。
 この御本でも、もちろん頭脳をフル回転させていますよ。

 ただし、今回の相手は動物ではなく、昆虫――

 蜂です!

「はちみつはァ、おいしィけどォ~…」
「がるるるぐる!」(←訳:刺すんだもん!)

 刺されたら怖い、蜂。
 一部の蜂が持つ強い毒性は、即救急車!なほどですから、
 本当に油断できません。

 南部さんと薄さんが調査中の案件に絡んでくるのが、
 まさにそんな、
 生命をも危うくする毒を持つ、スズメバチの一種です。

「ちかよッちゃだめェでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:触るのもダメ!!)

 厳戒態勢に在って多忙な捜査一係の同僚に頼まれ、
 蜂に刺されて治療中の人物から
 事情聴取をすることになった南部さんと薄さん。

 話を聞き、調べを進めるうちに
 疑惑は入道雲のように膨らんでゆきます。

 これは、事故なのか?
 それとも……事件?

「むむゥ! あやしィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:不審度200%!)

 探偵役のおふたりの
 珍妙でいながら充実した掛け合い、
 それとは反対に手に汗握ってしまうサスペンス、
 捜査と追跡!

 いやあ、すばらしい!
 今夏最高におすすめのミステリ作品です。
 お盆休みの活字マニアさんは……

「よんでよんでッ!」
「ぐるぐるっ!」(←訳:ぜひぜひっ!)

 ですね♪




 
コメント
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