テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

山の上へも、波よせる島へも!

2014-08-26 21:50:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……なんだかァ、おなかがァすいたぞッ?」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!食欲復活だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 一気に秋めいて、食欲減退の夏から、食欲増進の秋へ転針!なんでしょうか。
 本日の読書タイムも、ええ、そうですね、
 食べものテーマの御本を、どうぞ~!

  



                 ―― パン欲 ――



 著者は池田浩明さん、2013年12月に発行されました。
 『日本全国パンの聖地を旅する』と副題が付されています。
 さらには、表紙の下方に小っちゃく、
 『私はパン欲に逆らうことができない……』とも記されていますよ。

「ふァいッ! そのきもちィ、わきゃりまスゥ!」
「ぐるるるるるぅがる!」(←訳:美味しいよねぇパン!)

 新米の炊き立て御飯の美味しさと、
 焼き立てのパンの美味しさ、
 両方を堪能できるのは
 日本に住む私たちの幸福&幸運です。

 でも、どうせ食べるのなら、
 最高に美味しいパンがいい。
 とびきりの良品パンがい。

 フードライター、いえ、パンライターを自称する著者・池田さんは
 パン欲の命じるままパンを食べまくるべく、
 北海道から沖縄まで、
 日本縦断パンの旅に乗り出しました。

「わほッ♪ ゆめのォたびィ!」
「がるぐる!」(←訳:羨望です!)

 北海道では、麦を育てる農家さんを訪ねます。
 おすすめの麦は、キタノカオリ。
 池田さんが日本の至宝と称えるキタノカオリで作ったパンは、
 “蜂蜜のような黄金色の甘さが流れだす”そうよ。

「こくさんこむぎッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:絶対美味しそう!)

 小麦畑の次には、
 いよいよパンを焼く人たち――パン屋さん巡りの旅へ。

 北海道、岩手、関東、関西、
 中国・四国、九州、沖縄、と各地のお店でパクパク……
 いやあ、それぞれのお店がそれぞれに、
 味も形もお店の成り立ちも
 作り手さんの来歴も驚くほどのバリエーションです。

 イタリアの食とワインを知り尽くした料理人さんのパン。
 もとは建築家だったというパン職人さん。
 オーストリア生まれの職人さん、
 微生物研究者さんが始めたパン屋さん……。

「おおッ、これはァすごいィ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:山の上のパン屋さん!)

 標高2307mの、携帯電波も通じにくいパン屋さん。
 しまなみ海道の島のパン屋さんもあれば、
 パン激戦地の東京・京都・神戸のパン屋さんも……。

「やめられないィとまらないィ~♪」
「ぐっるがるるるるるぐる!」(←訳:だって美味しいんだもん!)

 パンへの“食欲”というよりは、
 美味しい!と感動できる食べものへの“希望”を
 たっぷり練り込んだようなこの御本、
 よくあるグルメガイドとは違い、
 紹介されているパン屋さんへの行き方や地図などは
 書かれていません
 (住所・HPアドレスは掲載されています)。

 なので、パンが本気で好きだ!と断言できる御方にのみおすすめ!ですよ。

「ふッふッ♪ のぞむゥところでスゥ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:いざパン食の旅へ!)






 
 
コメント
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