テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

地のはてまでも、歩きゆかん。

2014-08-28 21:44:03 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やまのぼりィ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!川下り~!)

 こんにちは、ネーさです。
 山へ、川へ、海へ、異国へ。
 熱い冒険的要素たっぷりの8月も、いよいよ終わりが近付いてきました。
 でも!御本の中では、いつだって冒険は花盛りです♪
 本日の読書タイムは、本物の冒険家さんふたりの対談本を、どうぞ~!

  



            ―― 地図のない場所で眠りたい ――



 著者は高野秀行(たかの・ひでゆき)さん&角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん、
 2014年4月に発行されました。
 
 高野さんは『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を、
 角幡さんは『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞を受賞されたことは
 活字マニアの皆さまは、きっと憶えておいででしょう。

「ふァいィ! どちらもォ~すッごいィぼうけんでしたでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:アフリカと北極!)

 『謎の独立国家ソマリランド』の他にも、
 『幻獣ムベンベを追え』『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』などの著書で
 “探検家”として知られる高野さん。

 角幡さんも、19世紀の探検隊の軌跡を辿る
 北極徒歩踏破探検紀行『アグルーカの行方』の他に、
 『雪男は向こうからやって来た』『空白の五マイル』など
 ヒマラヤやチベットでの探検記録で知られる御方です。

「ほんものォ、でスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:フダつきだ!)

 札付き、の意味が違うような気がするけど、
 ええ、そうね、御二方とも本物の探検家さんです。

 高野さんと角幡さん、
 実は、同じ“遺伝子”を持つ探検家さんです。
 すなわち、

    《早稲田大学探検部》。

 ここが、おふたりの出発点でした。

「たんけんくらぶゥ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:怪しくていいね!)

 といっても、おふたりの部活動期間は異なっています。

 高野さんは、探検部の31期幹事長。
 角幡さんは、42期幹事長を務めました。

 同じ探検部卒業生のおふたりが目指す探検は、
 似ているのか、
 或いは方向性正反対、共通点皆無なのか……?

「けんかしちゃァ、だめェでスよゥ!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:仲良く探検しよう!)

 探検部入部のきっかけ、
 探検家を志すことになった動機、
 探検をやり遂げるモチベーション、
 探検の道具や心得、
 探検紀行を書く苦心と苦労……

 いやぁ、スゴイお話です。
 御本人さんたちは意識していないのでしょうが、
 南極だの北極だの、
 サハラ横断だのタクラマカン砂漠に行くの、
 ジャングル越えやらアマゾンだのと、
 普通の会話では出て来ないような単語が
 ポンポン飛び出します。

「ありえないィ!」
「ぐるる!」(←訳:無茶だ!)

 しかし、それこそが探検の醍醐味!
 有り得ないこと、
 誰に話しても信じてもらえないような出来事、
 日常との落差や距離、
 全部ひっくるめての探検行。
 そして、探検を支える日本での日々。

 何のトクにもならない探検なんて興味はないさ!という御方は
 実用書でもお読みください。
 でも。
 チビっ子の頃のワクワク心を忘れてないぞ!
 高野さん角幡さんの著作にドキドキさせられた!という活字マニアさんは
 ぜひとも一読を。
 探検の易しさ、難しさ、強烈な磁力!が浮き上がってくる一冊です♪

「つぎのォ、たんけんはァ、どこッ??」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:怖いけど楽しみです!)
 



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