テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

映像屋さんに、検討求む!

2014-08-25 21:39:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すぺいんはァ~、あつあつゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!東京は涼しめ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ブエルタ・ア・エスパーニャ開催中のスペインは強風の快晴、
 でも関東はちょこっと涼しい風が吹きましたよ。
 久々にエアコンをオフにしてのゆったり読書タイムは、
 はいっ、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― ことり屋おけい探鳥双紙 ――



 著者は梶よう子(かじ・ようこ)さん、2014年6月に発行されました。
 『探鳥双紙』は『たんちょうぞうし』とお読みくださいね。
 いま読書界で話題の、お江戸を舞台にした
 連作ミステリメロドラマです~!

「めろどらまァみすてりッ??」
「ぐる~?」(←訳:探鳥~?)

 小鳥を商うペットショップ。
 現代では、珍しくありませんよね。
 小鳥マニアさんは、飼育に必要なカゴや備品、
 専用のエサを買いにゆかれることもおありでしょう。

 でも、お江戸の時代にも同じようなことが行われていた、と聞くと、
 なんだか不思議なんですけど。

「ほほゥ? おえどでもォ、ぴーちくぱーちくくんをォ?」
「がるぐるがるる?」(←訳:売り買いしてた?)

 ええ、そうみたいね。
 この御本の主人公、おけいさんが営んでいるのが、まさにその、
 鳥を売るお店――『ことりや』です。

 日本橋通りから、さらに通りを一本挟んだ小松町(こまつちょう)に
 『ことりや』は、
 6年前に飼鳥(かいどり)屋の看板を掲げ、
 いまは馴染みのお客さんも出来て、
 商売順調と見えますが……。

「おかみさんッ、げんきィないィでスゥ!」
「がるぐるがっるるるる?」(←訳:何かあったのかな?)

 毎日お店をたったひとり、女手ひとつで仕切る女将のおけいさんには
 或る悩みがあります。

 御亭主の羽吉(はねきち)さんが
 3年前から行方知れず。

 事故か。
 事件に巻き込まれたのか。
 それとも、別の理由が?

「ううゥむゥ、それはァ~…」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:悩むのも道理です!)

 憂い顔が謎を引き寄せるのでしょうか。
 小さな『ことりや』には何故かしら、
 町の些細なトラブルから、お役人が乗り出す本物の事件まで、
 様々な謎が舞い込んできます。

 謎の究明にさりげなく力を貸すのは、
 あの!滝沢馬琴さん。

「おおおォ!はッけんでんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:お江戸の大文士!)

 知恵者の馬琴先生。
 当時の“ことりカフェ”とも言える花鳥茶屋。
 お江戸の風物を取り込みながら展開する物語は、
 ミステリの要素、
 ほろりとさせるメロドラマ、
 今昔ペット事情にも感心させられるエンタ作品です。

 ミステリ好きさん、時代小説好きさんにも
 ぜひ読んでいただきたい、んですけど、
 映像好きな御方にもおすすめですよ♪

 だって、つい想像しちゃうんです。
 このお話を、NHKさんがドラマにするなら、と。

「うんッ!おもしろそうゥでス!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:観たいぞ小鳥屋さん!)

 民放さんではなく、NHKさんで!
 製作費は二の次にして、
 じっくり時間をかけて撮影して。
 小鳥だらけの『ことりや』って絵になりそうだなぁ♪
 役者さんは誰がいいかなぁ?
 期待は膨らみますね!

「いいなァ~♪それッ♪」
「がっるぐるる~!」(←訳:作って欲しい~!)

 NHKさん、本気で検討お願いします!




 
 
コメント
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