「こんにちわッ、テディちゃでス!
てがたくゥ~ゆうしょうッ、だッたのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!王者は強し!)
こんにちは、ネーさです。
2015年のジロ・ディ・イタリアはミラノに無事ゴール!
“王者”と仇名されるアルベルト・コンタドールさんが
総合優勝を達成しましたよ♪
「おめでとうゥございまス!」
「ぐるがる!」(←訳:まず一冠!)
ツール・ド・フランスも優勝か?二冠は可能なのか?
自転車競技界の話題をさらうキングに敬意を表し、
本日の読書タイムは、
日本建築界のキング、いえ、マエストロの評伝作品を、
さあ、どうぞ~!
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―― 辰野金吾 ――
著者は河上眞理(かわかみ・まり)さん&清水重敦(しみず・しげあつ)さん、
2015年3月に発行されました。
『美術は建築に応用されざるべからず』と副題が付されています。
辰野金吾(たつの・きんご)さん――
去年あたりから、この御名前がよく話題になっていますね。
辰野さん(1854~1919)といえば、
「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでスよゥ!」
「がるるる!」(←訳:駅だよね!)
「とうきょうゥえきィ~!」
ええ、そうです。
建築当初の姿に復原され、大きなニュースとなった
首都・東京の顔である東京駅舎。
辰野金吾さんは、その東京駅――東京駅丸ノ内本屋の
設計者として知られています。
「あかいィ、れんがづくりィ、なのでス!」
「ぐるぅるる!」(←訳:オシャレだ!)
おしゃれな赤煉瓦の東京駅舎……
ならば、設計者の辰野さん御自身も
おしゃれでリッチなお家に生まれ育ち、
優雅な人生を送った、のかというと、
そうではなかったようです。
生家は、肥前(現在の佐賀県)唐津藩の、
下級役人の家柄でした。
時代が江戸で止まっていたら、
立身出世などとても望みようもない身分だったのかもしれませんが。
維新です。
明治です。
辰野さんは、工部省工学寮(現在の東大工学部)に
第一回生として入学(1873)、
明治12年(1879)には造家学科を
主席で卒業しました!
「やッたァ!」
「がるーるぐぅる!」(←訳:エリートじゃん!)
そうなのよね、
この御本で、あらためて知りました。
明治という時代であったからこそ
道は開けたのでしょうが、
辰野さん、エリート街道まっしぐらです。
官費の奨学金や留学費用を得て、
卒業後は英国に留学。
ロンドン大学で学び、
さらにはグランドツアーに出発!
フランスに渡ってパリと近郊、南仏、
そしてイタリアではジェノア、ミラノ、ヴェローナやヴェニス、
フィレンツェ、ローマも訪れます。
これは、日本人建築家としては初のグランドツアーでした。
「えりーとォなのにィ~♪」
「ぐるるるるるるがっる!」(←訳:パイオニアでもあった!)
やがて、辰野さんが見出す
《美術建築》なる建築観――
辰野さんが留学していた当時の英国で用いられていたその思潮を、
帰国した辰野さんは、どう設計に活かし、
実際に建物を造っていったのか。
御本の冒頭にはカラー口絵、
本文中にはモノクロの写真資料、
巻末には略年譜が掲載されていて、
辰野さんが手がけた建物たちのイメージが
ゆっくり浮かび上がってきます。
東京駅だけではない、
明治の日本建築の群影が――
「にほんぎんこうゥ、とかッ♪」
「がるるるるるぐる!」(←訳:京都文化博物館とか!)
東京駅マニアさんに、
そしてもちろん建築マニアさんにおすすめの、
或る建築家さんの足跡を辿る一冊です。
明治文化好きな御方も、ぜひ♪
てがたくゥ~ゆうしょうッ、だッたのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!王者は強し!)
こんにちは、ネーさです。
2015年のジロ・ディ・イタリアはミラノに無事ゴール!
“王者”と仇名されるアルベルト・コンタドールさんが
総合優勝を達成しましたよ♪
「おめでとうゥございまス!」
「ぐるがる!」(←訳:まず一冠!)
ツール・ド・フランスも優勝か?二冠は可能なのか?
自転車競技界の話題をさらうキングに敬意を表し、
本日の読書タイムは、
日本建築界のキング、いえ、マエストロの評伝作品を、
さあ、どうぞ~!

―― 辰野金吾 ――
著者は河上眞理(かわかみ・まり)さん&清水重敦(しみず・しげあつ)さん、
2015年3月に発行されました。
『美術は建築に応用されざるべからず』と副題が付されています。
辰野金吾(たつの・きんご)さん――
去年あたりから、この御名前がよく話題になっていますね。
辰野さん(1854~1919)といえば、
「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでスよゥ!」
「がるるる!」(←訳:駅だよね!)
「とうきょうゥえきィ~!」
ええ、そうです。
建築当初の姿に復原され、大きなニュースとなった
首都・東京の顔である東京駅舎。
辰野金吾さんは、その東京駅――東京駅丸ノ内本屋の
設計者として知られています。
「あかいィ、れんがづくりィ、なのでス!」
「ぐるぅるる!」(←訳:オシャレだ!)
おしゃれな赤煉瓦の東京駅舎……
ならば、設計者の辰野さん御自身も
おしゃれでリッチなお家に生まれ育ち、
優雅な人生を送った、のかというと、
そうではなかったようです。
生家は、肥前(現在の佐賀県)唐津藩の、
下級役人の家柄でした。
時代が江戸で止まっていたら、
立身出世などとても望みようもない身分だったのかもしれませんが。
維新です。
明治です。
辰野さんは、工部省工学寮(現在の東大工学部)に
第一回生として入学(1873)、
明治12年(1879)には造家学科を
主席で卒業しました!
「やッたァ!」
「がるーるぐぅる!」(←訳:エリートじゃん!)
そうなのよね、
この御本で、あらためて知りました。
明治という時代であったからこそ
道は開けたのでしょうが、
辰野さん、エリート街道まっしぐらです。
官費の奨学金や留学費用を得て、
卒業後は英国に留学。
ロンドン大学で学び、
さらにはグランドツアーに出発!
フランスに渡ってパリと近郊、南仏、
そしてイタリアではジェノア、ミラノ、ヴェローナやヴェニス、
フィレンツェ、ローマも訪れます。
これは、日本人建築家としては初のグランドツアーでした。
「えりーとォなのにィ~♪」
「ぐるるるるるるがっる!」(←訳:パイオニアでもあった!)
やがて、辰野さんが見出す
《美術建築》なる建築観――
辰野さんが留学していた当時の英国で用いられていたその思潮を、
帰国した辰野さんは、どう設計に活かし、
実際に建物を造っていったのか。
御本の冒頭にはカラー口絵、
本文中にはモノクロの写真資料、
巻末には略年譜が掲載されていて、
辰野さんが手がけた建物たちのイメージが
ゆっくり浮かび上がってきます。
東京駅だけではない、
明治の日本建築の群影が――
「にほんぎんこうゥ、とかッ♪」
「がるるるるるぐる!」(←訳:京都文化博物館とか!)
東京駅マニアさんに、
そしてもちろん建築マニアさんにおすすめの、
或る建築家さんの足跡を辿る一冊です。
明治文化好きな御方も、ぜひ♪