テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ツバサを持つのは。

2015-06-29 21:45:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あッ! あれはッ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!ノラ仔猫だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ノラちゃんなのか、外飼いのニャンコなのか、
 我が家の庭を駆け抜けてゆくチビ猫3匹……
 春でもないのに賑やかなことですが、
 本日の読書タイムは、
 も~っと賑やかな御本を、さあ、どうぞ~♪

  



     ―― 先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています! ――



 著者は小林朋道(こばやし・ともみち)さん、2015年6月に発行されました。
 『《鳥取環境大学》の森の人間動物行動学』と
 副題が付されたこの御本は、
 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』に始まる
 人気の《先生!》シリーズ最新刊です。

「せんせいィ、こんかいはァ~」
「ぐるがるるっ?」(←訳:何事ですかっ?)

 高尾山を市内に抱えるとはいえ、
 市街地にオコジョやハクビシンやコノハズクが出没する、
 ここ・東京都内の八王子……。

 では、鳥取環境大学(2015年より公立鳥取環境大学に名称変更)で
 動物行動学、人間比較行動学を研究する
 著者・小林教授の身辺には、
 はたしてどんな野生動物たちが
 出没するのでしょうか?

「それはァ、もッちろんッ!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:コウモリでしょ!)

 えっと、そうね、
 御本の題名にもありますわよね、
 コウモリくんと、アナグマくん。

 小林教授と学生さんたちは、
 よほどコウモリくんに縁があるのか、
 コウモリ一族に見込まれているのか、
 研究対象として
 大きくページを割かれています。

 あ、いえ、研究対象っていうより、
 捜索対象、というべきかしら。

 なんたってコウモリさんたち、
 そんじょそこらに
 いそうでいて実はいない、
 少々奇天烈な生きものなのですから。

「じんせきみとうゥのォ~」
「ぐるるる?」(←訳:洞窟とか?)

 コウモリが住んでいそうな洞穴。

 そんな洞窟がありそうな土地を見つけるのが、
 先ずなかなかにタイヘンです。
 苦心の末、やっとアタリをつけ、
 出向いてみても、
 ……入り口は、どこ?
 
「どこかなァ?」
「がるるぅ?」(←訳:ないねぇ?)

 大体ね、人間が簡単に入ってゆけるような場所には
 コウモリくんたちのコロニーなんて
 ありませんのです。

 携帯電話の電波も届かない、
 地元の人間も滅多に通りかからない、
 ケモノミチしかない、
 といった山奥に、
 コウモリくんたちは暮らしている……。

「せんせいッ、きけんでス!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:遭難のキケンあり!)

 なぜそんなにコウモリを?
 とも思いますが、
 
  《空飛ぶ哺乳類》

 という言葉にハッとさせられます。

 そうかぁ、
 空を飛べる哺乳類って
 コウモリ、モモンガ、ムササビ、くらい?
 その中でいちばん飛行能力が高いのはコウモリ?

「ふむむッ、それはッ!」
「がるぐるるるぅ!」(←訳:研究しなくちゃ!)

 コウモリ一族に熱い視線を注ぎつつも、
 小林教授の好奇心はとどまるところを知りません。

 ミミズ、ドジョウ、
 ドンコ、スズメ、ヤギの母子……。

「だいがくはァ、きょうもォ、にぎやかッ♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:いつもにぎやか!)

 梅雨のダルさもフッ飛ぶ、
 楽しく元気な動物(含ニンゲン?)ノンフィクション、
 とりわけコウモリ好きさんにはおすすめです!


コメント
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