「こんにちわッ、テディちゃでス!
どろろんッ♪」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!ほわわんっ!)
こんにちは、ネーさです。
もうもうと立ちこめる白煙の中から、
ひゅるりんっ!と姿を現わすのはニンジャ……じゃなくて、
もこもこふわふわの毛玉たち♪
本日の毛玉タイム、いえ、読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
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―― 有頂天家族 二代目の帰朝 ――
著者は森見登美彦(もりみ・とみひこ)さん、2015年2月に発行されました。
ええ、はい、現れ出でた毛玉と申しまするのは、
《有頂天家族》シリーズの主人公たち、
下鴨家の4兄弟!
つまり、狸さんたち。
「まッてたでスよゥ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:実に久しぶり!)
世に隠れなき、
ていうか、あまり隠れる気もなさそうな、
京の都に住まう狸さんたち。
そして、なぜか狸たちをアゴでコキ使う天狗さんたち。
日夜を問わず、
洛中洛外を問わず、
何事か騒動が起これば、
それは狸か、はたまた天狗の仕業か――
「みんなァ、わるふざけェ、だァ~いすきィ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:いつもドタバタ!)
なれど、いまのところは
(ほぼ)平穏な日々が続いております。
何故って、
弁天(べんてん)様が京にいないのです。
“最強の天狗”と自他ともに認ずるあの美しい御方が
ただいま豪華客船で世界漫遊の旅に出ているのでは、
神通力をすっかり失ってしまった天狗の
如意ヶ岳薬師坊(にょいがたけ・やくしぼう)さん、
物語の語り手である、
下鴨(しもがも)家の矢三郎(やさぶろう)狸さんも
なんとなく、張り合いがないような、
のほほんとした暮らしにひたり、
矢三郎さんに至っては、
弟の矢四郎(やしろう)くんとともに、
ツチノコ探しに
うつつを抜かしておりました。
「わはァ♪ つちのこォ~!!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:いるのツチノコ?)
ツチノコはまだ見つかっていませんけれど、
矢三郎・矢四郎兄弟は
奇妙な現象に遭遇いたします。
それは……
空から椅子が降ってきた!
「ふァ? いすゥ??」
「がっるるる??」(←訳:降ってきた??)
狸たちの間で《天狗つぶて》と呼ばれるそれは、
自然現象ではありません。
《つぶて》を降らせるのは、
もちろん――
「てんぐさんッ、でスねッ!」
「ぐるがるーる!」(←訳:天狗パワーだ!)
降ってきたのは、単なるつぶてか、
それとも巨大な災難か。
ツチノコ探しを中断した矢三郎くんたちの身に、
狸界に、次は何が降りかかるのか――
「はらはらァするけどォ~」
「がるぐるるる!」(←訳:目が離せない!)
もっともっとお喋りしたいところですが、
これ以上のネタバラしは厳禁です。
壮麗な、明治の文豪さん調の語りに乗って、
とにかく愉しんでしまいましょう、
健気なムクムク毛玉さんたちの大冒険!
アニメ作品で《有頂天家族》を知った、という御方も、
ぜひ、こちらの小説作品を一読してくださいね♪
どろろんッ♪」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!ほわわんっ!)
こんにちは、ネーさです。
もうもうと立ちこめる白煙の中から、
ひゅるりんっ!と姿を現わすのはニンジャ……じゃなくて、
もこもこふわふわの毛玉たち♪
本日の毛玉タイム、いえ、読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

―― 有頂天家族 二代目の帰朝 ――
著者は森見登美彦(もりみ・とみひこ)さん、2015年2月に発行されました。
ええ、はい、現れ出でた毛玉と申しまするのは、
《有頂天家族》シリーズの主人公たち、
下鴨家の4兄弟!
つまり、狸さんたち。
「まッてたでスよゥ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:実に久しぶり!)
世に隠れなき、
ていうか、あまり隠れる気もなさそうな、
京の都に住まう狸さんたち。
そして、なぜか狸たちをアゴでコキ使う天狗さんたち。
日夜を問わず、
洛中洛外を問わず、
何事か騒動が起これば、
それは狸か、はたまた天狗の仕業か――
「みんなァ、わるふざけェ、だァ~いすきィ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:いつもドタバタ!)
なれど、いまのところは
(ほぼ)平穏な日々が続いております。
何故って、
弁天(べんてん)様が京にいないのです。
“最強の天狗”と自他ともに認ずるあの美しい御方が
ただいま豪華客船で世界漫遊の旅に出ているのでは、
神通力をすっかり失ってしまった天狗の
如意ヶ岳薬師坊(にょいがたけ・やくしぼう)さん、
物語の語り手である、
下鴨(しもがも)家の矢三郎(やさぶろう)狸さんも
なんとなく、張り合いがないような、
のほほんとした暮らしにひたり、
矢三郎さんに至っては、
弟の矢四郎(やしろう)くんとともに、
ツチノコ探しに
うつつを抜かしておりました。
「わはァ♪ つちのこォ~!!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:いるのツチノコ?)
ツチノコはまだ見つかっていませんけれど、
矢三郎・矢四郎兄弟は
奇妙な現象に遭遇いたします。
それは……
空から椅子が降ってきた!
「ふァ? いすゥ??」
「がっるるる??」(←訳:降ってきた??)
狸たちの間で《天狗つぶて》と呼ばれるそれは、
自然現象ではありません。
《つぶて》を降らせるのは、
もちろん――
「てんぐさんッ、でスねッ!」
「ぐるがるーる!」(←訳:天狗パワーだ!)
降ってきたのは、単なるつぶてか、
それとも巨大な災難か。
ツチノコ探しを中断した矢三郎くんたちの身に、
狸界に、次は何が降りかかるのか――
「はらはらァするけどォ~」
「がるぐるるる!」(←訳:目が離せない!)
もっともっとお喋りしたいところですが、
これ以上のネタバラしは厳禁です。
壮麗な、明治の文豪さん調の語りに乗って、
とにかく愉しんでしまいましょう、
健気なムクムク毛玉さんたちの大冒険!
アニメ作品で《有頂天家族》を知った、という御方も、
ぜひ、こちらの小説作品を一読してくださいね♪