テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《画伯》の記録。

2015-06-26 21:38:46 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううむゥ! これがァ、げーじゅつゥ!」
「がるる!ぐーるがるるぅ!」(←訳:虎です!アートですよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは、↓下の画像からもお分かりのように、
 ちょっと大判のアート本を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



         ―― 山口晃 前に下がる 下を仰ぐ ――



 著者は山口晃(やまぐち・あきら)さん、2015年4月に発行されました。
 『Stepping Back to Seek the Underneath』と英語題名が付されています。

「おォ~♪ がはくゥ、とうじょうゥでスゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:人気の画伯!)

 世に《画伯》と呼ばれる方々は、
 “かっこいい犬”で知られるあの御方をはじめ、
 けっこう大勢おられるようですけれど、
 こちらの《画伯》さんこそ、
 本来の意味でリスペクトしたい《画伯》であることは
 疑いを容れません。

 著書『ヘンな日本美術史』(2013)によって
 第12階小林秀雄賞も受賞している、
 画家・山口晃さん。

「のッぽでェ、おひげッ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:絵になる画家さん!)

 その山口さんの展覧会――『前に下がる 下を仰ぐ』展が、
 今年2015年の2月~5月、
 茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されました。

 この御本は、
 同展の公式カタログ兼書籍として刊行されたものです。

「むきゅきゅッ、これはァ~」
「ぐるるる!」(←訳:面白そう!)

 開催地が水戸ということもあって、
 行ってみたいけど遠いよね~と
 涙を飲んだアート好きさんも多数……
 私ネーさもその一人でしたが、
 NHKの特集や
 TBSTVによる山口さんへの密着取材番組が放送され、
 食い入るように見入りましたよ。
 うわぁ、なんかスゴいことやってるわぁ、と。

「てんじほうほうゥ、とかッ!」
「がるぐる!」(←訳:構成とか!)

 電柱が建てられた展示室。
 順路の設定。
 展示作品の、
 見事な筆遣いが醸し出すスピード感。

 日本画あり、
 絵日記?風の作品あり、
 紙ツイッターあり、
 これって劇画だ!な連作、
 山口さんデザインの休憩コーナーもあり。

「ゆうえんちィ、みたいィでスッ♪」
「ぐーるがるるぐる!」(←訳:アートランドだね!)

 この御本は“書籍”ですから、
 現場でのライブ感覚は味わえませんけれど、
 展覧会場を撮った写真、
 展示室ごとの解説文など、
 微笑ましくもアグレッシブな編集が施されています。
 頁を捲るたび、

「きゃふふッ♪」
「がるがる♪」(←訳:くすくす♪)

 と、頬がゆるんでしまう展覧会カタログというのも
 なかなかに珍しいですねえ。

「やぱりィ、ゆうえんちィ、でス!」
「ぐるがーるぐるる!」(←訳:回転アート木馬だ!)

 展覧会へ行けなかった《画伯》ファンの方々、
 アート好きの皆さまに、
 会場の空気がひしひしと伝わってくるこの御本、
 とってもおすすめですよ。
 いつか東京近郊での
 『前に下がる 下を仰ぐ 展 2!』開催を願いつつ、
 ぜひ、一読一覧を♪



 
コメント
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