「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
ぶるるる~ッ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!寒いですっ!)
こんにちは、ネーさです。
梅雨寒ってヤツに見舞われている、ここ東京・八王子……
厚手のパーカなど着込みながら、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― キャパへの追走 ――
著者は沢木耕太郎(さわき・こうたろう)さん、2015年5月に発行されました。
『Chasing Capa』と英語題名が付されています。
この御本は、
2013年に刊行された沢木さん著『キャパの十字架』と対(つい)の、
或いは双子の兄弟のような存在、と申し上げるべきでしょうか……。
「にてるけどォ、ちがうゥのでス!」
「ぐるがるるるぐるるるるがる!」(←訳:でもお父さんお母さんは同じ!)
父をローバート・キャパさん、
母を著者・沢木さんとして誕生した2冊。
『キャパの十字架』は、
知らぬ者とてないキャパさんの代表作、
世界に彼の名を広めた写真《崩れ落ちる兵士》をめぐる御本でした。
写真が撮影された場所はどこだったのか?
兵士が崩れ落ち行くあの場面は、
本当に狙撃された瞬間だったのか?
「すりりんぐなァ、のんふぃくしょんッ、だッたでス!」
「がるるるぐーるるるるる!」(←訳:ほとんどハードボイルド!)
写真《崩れ落ちる兵士》ただ一枚を追った『キャパの十字架』とは逆に、
こちらの『キャパへの追走』で沢木さんが探し求めるのは、
キャパさんが遺したその他の作品――
《崩れ落ちる兵士》ほど有名ではないけれど、
これもキャパさんの代表作といえる写真たちの撮影地です。
「ふァ~…せかいィじゅうゥ、でスよゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:遠いとこだね!)
スペイン、アメリカ、メキシコ、
イギリス、イタリア、フランス、
ドイツ、中国、そして日本。
キャパさんがカメラを向けたそこは、
現在、どんな様子をしているのだろうか。
昔のまま?
それとも、影も形もない、のか……?
「のこッてるゥ、かなァ?」
「がるるっるぅっるぐる?」(←訳:なくなっちゃったかも?)
追いかける旅。
回顧する旅。
御本冒頭の『Ⅰ 旅するキャパ』に記されている
キャパさんの略伝に愕然とさせられます。
政情の悪化、戦争の悪化と同調するかのような、
短い人生――
『崩れ落ちる兵士』を撮ったのは22歳の時。
インドネシア戦争下のハノイで亡くなったのは、
40歳の時でした。
「ううむゥ、わかいィ~…!」
「ぐるるるる~…!」(←訳:惜しまれる~…!)
沢木さんの旅は、
キャパさんの人生の軌跡に沿って、
国から国へ。
終章『Ⅲ ささやかな巡礼』は
旅のゴールにふさわしい、
悲しくも優美な《結び》の記録です。
「ながァいィ、たびでしたでスゥ~…」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:いや充実の旅でした!)
『キャパの十字架』を読んだ御方は、こちらの御本も、ぜひ。
2015年度のノンフィクションBESTに推したい一冊ですよ!
ぶるるる~ッ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!寒いですっ!)
こんにちは、ネーさです。
梅雨寒ってヤツに見舞われている、ここ東京・八王子……
厚手のパーカなど着込みながら、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― キャパへの追走 ――
著者は沢木耕太郎(さわき・こうたろう)さん、2015年5月に発行されました。
『Chasing Capa』と英語題名が付されています。
この御本は、
2013年に刊行された沢木さん著『キャパの十字架』と対(つい)の、
或いは双子の兄弟のような存在、と申し上げるべきでしょうか……。
「にてるけどォ、ちがうゥのでス!」
「ぐるがるるるぐるるるるがる!」(←訳:でもお父さんお母さんは同じ!)
父をローバート・キャパさん、
母を著者・沢木さんとして誕生した2冊。
『キャパの十字架』は、
知らぬ者とてないキャパさんの代表作、
世界に彼の名を広めた写真《崩れ落ちる兵士》をめぐる御本でした。
写真が撮影された場所はどこだったのか?
兵士が崩れ落ち行くあの場面は、
本当に狙撃された瞬間だったのか?
「すりりんぐなァ、のんふぃくしょんッ、だッたでス!」
「がるるるぐーるるるるる!」(←訳:ほとんどハードボイルド!)
写真《崩れ落ちる兵士》ただ一枚を追った『キャパの十字架』とは逆に、
こちらの『キャパへの追走』で沢木さんが探し求めるのは、
キャパさんが遺したその他の作品――
《崩れ落ちる兵士》ほど有名ではないけれど、
これもキャパさんの代表作といえる写真たちの撮影地です。
「ふァ~…せかいィじゅうゥ、でスよゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:遠いとこだね!)
スペイン、アメリカ、メキシコ、
イギリス、イタリア、フランス、
ドイツ、中国、そして日本。
キャパさんがカメラを向けたそこは、
現在、どんな様子をしているのだろうか。
昔のまま?
それとも、影も形もない、のか……?
「のこッてるゥ、かなァ?」
「がるるっるぅっるぐる?」(←訳:なくなっちゃったかも?)
追いかける旅。
回顧する旅。
御本冒頭の『Ⅰ 旅するキャパ』に記されている
キャパさんの略伝に愕然とさせられます。
政情の悪化、戦争の悪化と同調するかのような、
短い人生――
『崩れ落ちる兵士』を撮ったのは22歳の時。
インドネシア戦争下のハノイで亡くなったのは、
40歳の時でした。
「ううむゥ、わかいィ~…!」
「ぐるるるる~…!」(←訳:惜しまれる~…!)
沢木さんの旅は、
キャパさんの人生の軌跡に沿って、
国から国へ。
終章『Ⅲ ささやかな巡礼』は
旅のゴールにふさわしい、
悲しくも優美な《結び》の記録です。
「ながァいィ、たびでしたでスゥ~…」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:いや充実の旅でした!)
『キャパの十字架』を読んだ御方は、こちらの御本も、ぜひ。
2015年度のノンフィクションBESTに推したい一冊ですよ!