テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ミュージアムの秘密?

2017-09-04 22:22:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くさかりさんッ、かッこいいィ~!」
「がるる!ぐるるーがる!」(←訳:虎です!ブラボーです!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日9月3日放送のNHK『美の壺』で
 小泉八雲さんにふんした草刈正雄さんが素晴らしかった~!!!
 あまりの素晴らしさに
 八雲さんのドラマを草刈さん主演で撮ってほしいわ!
 脚本は三谷幸喜さんでどうかしら?
 と空想を暴走させている私ネーさです。
 おっと、妄想にブレーキをかけ、さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― ぐるぐる博物館 ――



 著者は三浦しをんさん、2017年6月に発行されました。
 『GURUGURU♥MUSEUM』と英語題名が付されています。

「たァのしィ~いィ、はくぶつかんッめぐりィ!」
「ぐるがぅるるぅるぐる!」(←訳:ノンフィクションです!)

 ええ、この作品は小説ではなく、
 ノンフィクション……ていうか、
 アート評論の範疇に入るんでしょうか。

 《旅先で博物館を発見したら、とりあえず入ってみる》

 と、御本の『はじめに』で記している著者・三浦さん、
 本当に博物館がお好きなようで……
 
 本文は、第一章、第二章と区切る代わりに
 第1館から第10館、という具合に
 博物館10館の訪問記で構成されているんですが。

 その第1館が、
 土器ですよ、土器!

「ふァ~…どきィ~…」
「がるるぅ~…」(←訳:土器かぁ~…)

 歴史的にも美術的にも
 土器は重要なんだってこと、分かってます。

 分かってますけどね、
 色合いが地味なせいでしょうか、
 素材のせいでしょうか、
 博物館の土器展示コーナーは
 つい急ぎ足で通り過ぎてしまうんですよね。

「ふつうゥはァ、ねェ~…」
「ぐるるるがる~」(←訳:そうなるよね~)

 そんな、“地味の頂点”=土器が一杯な
 『茅野市尖石縄文考古館』を、
 三浦さんは第1館に選びました。

 尖石(とがりいし)移籍の出土品をベースとした
 この博物館がまた、
 予想以上に土器土器土器だらけで、
 学芸員さんの解説も面白くて……

 読み手の私たちにも、
 三浦さんの熱が伝わってくるんです。

 土器って、もしかしたら
 すっごく面白いものかもしれない!――と。

「ふむむゥ、なるほどォ~!」
「がるぐぅるるるる~!」(←訳:地味じゃないのか~!)

 縄文土器の魅力を語る第1館に続き、
 三浦さんが巡るのは
 
 第2館『国立科学博物館』
 第3館『龍谷ミュージアム』
 第4館『奇岩博物館』
 第5館『大牟田市石炭産業科学館』
 第6館『雲仙岳災害記念館』
 第7館『石ノ森萬画館』
 第8館『風俗資料館』
 第9館『めがねミュージアム』
 第10館『ボタンの博物館』。

 オマケ的な寄り道も含めながら、
 それぞれの博物館が背負ってきたもの、
 未来へ伝えてゆかねばならぬ事々を、
 しっかり、見届けてゆく――

「みなさんッ、かッこいいィ!」
「ぐるるがるぐるるー!」(←訳:博物館にもブラボー!)

 博物館好きな御方に、
 ノンフィクション好きな御方にも
 おすすめしたい《ミュージアムの秘密》を、
 皆さま、ぜひ、一読してくださいね~♪
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする