テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

何よりも、効き目があるのは?

2017-09-28 22:18:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふふんッ♪ かちィましたでス!」
「がる~る!ぐるるがる!」(←訳:虎で~す!手堅く一勝!)

 こんにちは、ネーさです。
 国際宇宙ステーションは悪天候のため見られませんでしたが、
 我らがユヴェントスがCLグループ戦で勝利しましたので、
 ふっふっふ、今日は気分良く読書タイムに進めますわ♪
 さあ、本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  


           ―― 病弱探偵 ――


 著者は岡崎琢磨(おかざき・たくま)さん、2017年7月に発行されました。
 『謎は彼女の特効薬』と副題が付されています。

「あァ~…ごびょうきィでスかァ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:可哀想だね~…)

 ええ、題名の通り、
 この御本に登場する探偵さんは
 《病弱》なので、
 可哀想、ではあるんですけど、
 微妙な可哀想っぷり、と言ったらいいのかしら。

「びみょゥ??」
「がるるっ?」(←訳:どこがっ?)

 貫地谷マイさんは、
 16歳の高校生。

 今日もお隣に住む幼なじみの、
 山名井ゲンキくんのお見舞いを受けています。

 マイさんの病名は……

 夏風邪。

「ふァ? かぜッ??」
「ぐるるぅ~…」(←訳:風邪かぁ~…)

 そう、マイさんはとっても病弱なのです、が。

 マイさんが罹るのは、
 すぐ風邪を引く、喉が腫れて発熱、
 ごく軽度の熱中症、
 ごく軽い偏頭痛、といったもので、
 おクスリ飲んで寝てれば治る病気の病人さん、なのね。

「あはァ! それはァ~よかッたでス!」
「がるぐる!」(←訳:すぐ復活!)

 重病ではなくて、
 2、3日か、一週間後には復活できる病気。
 とはいえ、風邪を引いて、
 治ってはまた別の風邪を引いたり、
 頭痛になったり、が連続の日々っていうのは、
 やはりけっこうツライものがあります。

 遠足、修学旅行、文化祭、体育祭、
 そういうイベントにも出られなくて、
 病床で静養……ガックリくるものよね。

「へこみィまスよゥ~…」
「ぐるるるるる…」(←訳:落ち込みそう…)

 そんなドン底状態のマイさんに、
 ゲンキくんがお見舞いに持って行くのは。

 《謎》しかないでしょう!

「やぱりィ?」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 放課後に遭遇した不思議な出来事。

 教室で気付いた或る疑問。

 同級生から聞かされた胡乱なウワサ話。

 その背後に潜む“ほんとうのこと”を、
 ゲンキくんを手足の如く使って、
 マイさん、果敢に突き止めてゆきます。

「がッこうゥせいかつにもォ~」
「ぐるがるるるる~…」(←訳:色々あるんだね~…)

 短編6作品から成る
 病弱探偵さんと助手さんの青春物語、
 マイさんが秋の学校行事には元気で参加できますように!と
 願いをこめつつ、
 皆さまもぜひ、一読を♪
 

コメント
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