テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

にゃんこアンソロジー、花盛り?

2017-09-15 22:15:33 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 あしたはァ、ふぇすてィばるゥ~!」
「がるる!ぐるーがるるるるぐるる!」(←訳:虎です!ブルーインパルス来ます!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日9月16日、『全国都市緑地化はちおうじフェア』開会式に
 航空自衛隊のブルーインパルスが
 ここ・八王子上空にやって来ます!
 午前9時15分頃から約20分ほどの予定ですので、
 近隣の方々は上空を御覧くださいね♪
 では、本日の読書タイムは、こちらで~!
 
  



          ―― 猫が見ていた ――



 著者は収録順に、
 湊かなえさん、有栖川有栖さん、柚月裕子さん、北村薫さん、
 井上荒野さん、東山彰良さん、加納朋子さん、澤田瞳子さん、
 2017年7月に発行されました。

「てーまはァ、にゃんこォでス!」
「ぐるるるるーがるぅ!」(←訳:アンソロジーだよぅ!)

 はい、ニャンコ尽くしのこの御本には、
 短編小説7作品と、
 澤田瞳子さんによるブックガイド
 『猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選』
 が収められています。

 小説作品を御紹介しておきますと、

  湊かなえさん著『マロンの話』
  有栖川有栖さん著『エア・キャット』
  柚月裕子さん著『泣く猫』
  北村薫さん著『《100万回生きたねこ》は絶望の書か』
  井上荒野さん著『凶暴な気分』
  東山彰良さん著『黒い白猫』
  加納朋子さん著『三べんまわってニャンと鳴く』

 という、ゴールデンチンチラの毛並のように
 豪華なラインナップ!

「ごろにゃんッ?」
「がるぐる!」(←訳:ふわもふ!)

 ミステリ好きさんに絶大な人気の
 犯罪学者・火村先生と推理小説家のアリスさんが活躍する
 有栖川有栖さん著『エア・キャット』は
 存在しない猫=エア・キャットが
 物語の鍵を握っています。
 いえ、ストーリーのシッポをギュッと踏みつけてる、と
 いうべきかしら?

「こちらもォ、すてがたいィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:題名がもう!)

 『《100万回生きたねこ》は絶望の書か』――

 北村薫さんによるこの作品の題名は、
 もちろんあの、
 日本で最も有名なニャンコ絵本を挿しています。

 近年は外国語にも翻訳されていて、
 世界的に知られつつある物語、
 “奇跡”のようなこの物語を、
 或る人はこう評しました。

  ――あれは……絶望の書だと思うな――

「えッ? ぜつぼうゥ~??」
「がるぐる?」(←訳:なぜまた?)

 物語の、主人公の役どころを務めるのは
 出版社勤務の美希(みき)さん。

 編集者である彼女の耳から、
 絶望の書だ、の一言が離れません。

 あの本のどこに、絶望が……?

「かんがえェちゃいまスねェ~」
「ぐるるがるる?」(←訳:それで答えは?)
「ばらしちゃァだめでスよぅ~!」

 そうね、美希さんが見出した答えは
 ここではヒミツにしておくことにして、
 ああ、そういう読みかたもあるのだなぁ、と
 じんわり考えさせられる作品です。

「ほかにもォ、にゃんこッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:ぞろぞろ出現!)

 書店さんの文庫コーナーを見渡せば、
 いま、にゃんこアンソロジーは花盛り。
 こちらがいいか、
 あちらにしようか、
 迷ったときには、
 この御本を選択肢のひとつとして、ぜひ♪
 
 

 
 
コメント
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