テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

美味しいもののためならば。

2017-09-14 22:14:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪あきにィなればァ~♪」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!食欲全開~!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうですね、雑誌のリゾート特集やアート欄より
 グルメのページが気になってきた今日この頃……
 さあ、読書タイムもこういう御本を、どうぞ~♪

  



        ―― あじフライを有楽町で ――



 著者は平松洋子(ひらまつ・ようこ)さん、2017年6月に発行されました。
 週刊文春市場に連載されたエッセイ78篇から構成されている
 文庫オリジナル作品です。
 冒頭の『危うし、鴨南蛮!』から
 トリの『塩豆とビール』まで、
 《美味しいもの》が隙間なくぎっしり詰まってますよ~♪

「ふァ~♪ きいただけでェ、もうゥ~」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:お腹空いてきた~!)

 本当よねえ、
 以前に御紹介した平松さんの『サンドウィッチは銀座で』も
 そうだったんですけど、
 夕食後に読むには危険極まりないのよねえ。

 本文は、

 Ⅰ『危うし、鴨南蛮!』
 Ⅱ『ボンジュール、味噌汁』
 Ⅲ『エノキ君の快挙』
 Ⅳ『鶏肉は魚である』

 の4つの章に分れていて、
 どこから読んでもとにかく食欲を刺激される中、
 私ネーさのおすすめは、

 『久慈でもたまごサンド』(本文90p)!

「うゥ~むゥ! テディちゃはァ、これでス!」
「がるるぐる!」(←訳:ボクはこれ!)

 うん?
 テディちゃのおすすめは『パンケーキ男子』(本文81p)、
 で、虎くんは
 『わたしの柚子仕事』(本文213p)ね。

 そうそう、『わたしの柚子仕事』は
 御本全体を見渡してみても
 特別感が漂っているといえる一篇です。
 なぜならば――

 お店で売っている製品ではない、
 平松さんの《自家製ポン酢》レシピ、公開!

「おりょうりィすきなァ、おかたにはァ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:たまりません!)

 誰かに作ってもらうのではなく、
 自分の手で作り、育ててゆく《味》の喜び。

 そして、もう一篇、
 私ネーさがおすすめしたいのは
 『朝も夜も、湯豆腐』(本文217p)です。

 この文章には、
 作家・久保田万太郎さんの俳句が添えてあり、
 読後の印象をほっこりと、
 やさしく、あたたかいものにしています。
 引用させていただきますと――

   湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 

「ふゥ~…」
「がる~…」

 そして、表題作品『あじフライを有楽町で』と
 巻末の『あとがき』を読みながら、
 御本の表紙&本文を彩る
 安西水丸さんのイラストレーションも
 どうか皆さま、じっくり鑑賞してくださいね~♪

「うつくしィこらぼれーしょんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:必見です!)


 
コメント
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