テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

東京《樹木》あるある。

2017-09-25 22:00:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッ? なんだかァ、ゆうぐれがァ~??」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!早いねぇ!)

 こんにちは、ネーさです。
 秋分の日を過ぎて、日没時刻は早まる一方となりました。
 赤や黄色に染まってゆく街路樹を見上げながら、
 さあ、本日はこちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 東京名木探訪 ――



 文は近田文弘(ちかだ・ふみひろ)さん、
 写真は川嶋隆義(かわしま・たかよし)さん、2017年8月に発行されました。
 『プロの目線で散策気分』と副題が付されています。

「ふァ~? めいぼくゥ~?」
「ぐるがるる?」(←訳:この東京に?)

 そうですよね、ちょっと考えちゃいますね。
 東京――
 とりあえず、首都です。
 緑ゆたかな武蔵野……の思い出は既に遠く、
 地面はアスファルトやコンクリートで覆われています。
 
 そんなところに、
 名木と呼べるほどの樹木はどれくらいあるのか……

 あるとしても、ほんの少数なんじゃないか……

 と考えてしまいますが、
 植物学のプロフェッショナル、
 国立科学博物館の名誉研究員にして理学博士、
 同館の植物研究部植物第一研究室長の近田さんの眼は、
 ビルや住宅がひしめく都心部からも
 “名木”を拾いあげます。

「ほわわわッ、けッこうゥありまスゥ!」
「がるるるる?!?」(←訳:日本一の松?!?)

 2011年、国の天然記念物に指定されたのは、
 江戸川区の善養寺にある
 《影向(ようごう)の松》――

 伸び広がったクロマツの大枝は、
 日本一と認定されているんですって。

 香川県にもほぼ同規模のクロマツがあって、
 どちらも日本一、
 いや、東西の横綱だ!と相撲協会さんが裁定したそうですが、
 それにしても、樹齢600年って凄いわね。

「せんそうにもォ、やけずゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:台風にも負けず!)

 同じクロマツでも、
 浜離宮恩賜庭園のマツは《三百年の松》。
 徳川六代将軍の家宣さんが植えた松です。

 そして、三百年にはまだ届かないものの、
 最近《百年の森》として注目されているのは、
 明治神宮さんの森。

「うえののォもりにもォ~!」
「がるぐる!」(←訳:名木あり!)

 東京国立博物館の本館すぐ前には、ユリノキ。
 上野から遠くない小石川の植物園には
 ソテツ、メタセコイア、
 有名なニュートンさんの生家のリンゴ樹(接ぎ木ですが)
 と、エリート名木が揃ってます。

 新宿御苑、
 世田谷の九品仏周辺、と来て、
 多摩地域に目を向けると……

「めいぼくゥ、いッぱいィでス!」
「ぐるるがるる!(←訳:高尾や奥多摩!)

 もうひとつ、
 “東京の”というなら忘れてほしくないのは、
 はる~か南、
 船旅で一日以上かかる島嶼(とうしょ)域も
 立派な東京都です。

 御蔵島のスダジイ林、
 伊豆大島の樹齢800年を超えるオオシマザクラ《サクラッ株》、
 どちらもお見事!

「おおしまざくらァ、いいでスねッ!」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:白い花が美々しい~!)

 植物学のプロ・近田さんの解説が添えられた
 《名木》ガイドブックは
 歴史好きな活字マニアさん、
 都民の皆さまはもちろん、
 東京へ遊びに来る方々にもおすすめです。
 
 春夏秋冬、私たちとともにある
 ビルだけではない“東京の見どころ”、
 ぜひ、一読を♪

 
コメント
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