「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゥ~きィ~とォ~ばァ~さァ~るゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!春の嵐だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
昼間は吹き荒れた暴風もようやく止んで、
肩のチカラをホッと脱き、
サッカー日本代表の監督解任のニュースにおののき、
MLBの大谷くんの偉業にまたも驚かされたりしながら、
さあ、一日の締めくくりは読書タイムです♪
本日は、こちらの短編小説集を、どうぞ~!
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―― 口笛の上手な白雪姫 ――
著者は小川洋子(おがわ・ようこ)さん、2018年1月に発行されました。
多くのファンさんが待望していた小川さんの新刊には
短篇8作品が収録されています。
「ふァ~! こんかいィのォ、だいめいィもォ~…」
「ぐるるるるるぅ!」(←訳:ミステリアスぅ!)
『口笛の上手な白雪姫』――
この題名に、私たち読み手の脳裏には
どんなイメージが湧いてくるかというと……
ディズニー映画の、白雪姫でしょうか。
図書館の児童書コーナーに置かれている
幾種類もの絵本でしょうか。
それとも、お姫さまや魔女の図像ではなく、
七人の小人たちが住んでいた小さな家、
白雪姫の避難場所となった
森の奥の小屋の様子でしょうか。
「ありそうでェ、ないィのでス!」
「がるるる!」(←訳:小さな家!)
もしも、そんな小屋があったなら。
ディズニーの物語を知っている女の子たちは
憧憬の眼差しを向けちゃうわよね。
アーチの扉、
赤レンガの煙突、
鎧戸月の窓に、三角の屋根。
ついつい扉のノッカーをコンコンとしたくなるけれど、
その小さなお家に実際に暮らしているのは……?
「ふしぎなァ、じんぶつゥ!」
「ぐるがるるるるぐっるがる!」(←訳:音楽みたいなひとだね!)
目にはさだかに見えぬとも、
わずかな隙間から忍び出て、
いちしか四辺に満ちる音楽のような、
小さな家の住人のものがたり
『口笛の上手な白雪姫』は、
本文の8番目――御本の最後に収められています。
読後、ずしりとこころに残るこの表題作品は、
そのまま映像にしたいほど
完成された《画》を有していますが、
私ネーさが激おすすめしたいもう一作は、
『亡き王女のための刺繍』。
「ごほんのォ、にばんめッ!」
「がるるるぐるがるるるる!」(←訳:2番目に収録されてます!)
こちらは、アイロンがけの匂いと、
規則正しいミシンの音と、
指に最初はひんやりと冷たく、
少しずつ肌の熱になじんでゆく針の感覚が手に甦るような、
《糸》のメモワールです。
洋裁や和裁、
布仕事に愛着を持つ御方にとっては
素通りできない、
さまざまな記憶を呼び起こす回想と、
悲嘆のカケラと。
「こッちはァ、えいがァじゃなくてェ~」
「ぐるるるるるるがるる!」(←訳:ラジオドラマがいいな!)
読み手の想像力を
大きく掻き立てる語りのちから。
発表時のものに加筆修正、
再構成した、といいますから、
雑誌に載ったときにもう読んだわ!という御方も、
どうかぜひ、
あらためて単行本を手に取ってみてくださいね♪
ふゥ~きィ~とォ~ばァ~さァ~るゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!春の嵐だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
昼間は吹き荒れた暴風もようやく止んで、
肩のチカラをホッと脱き、
サッカー日本代表の監督解任のニュースにおののき、
MLBの大谷くんの偉業にまたも驚かされたりしながら、
さあ、一日の締めくくりは読書タイムです♪
本日は、こちらの短編小説集を、どうぞ~!

―― 口笛の上手な白雪姫 ――
著者は小川洋子(おがわ・ようこ)さん、2018年1月に発行されました。
多くのファンさんが待望していた小川さんの新刊には
短篇8作品が収録されています。
「ふァ~! こんかいィのォ、だいめいィもォ~…」
「ぐるるるるるぅ!」(←訳:ミステリアスぅ!)
『口笛の上手な白雪姫』――
この題名に、私たち読み手の脳裏には
どんなイメージが湧いてくるかというと……
ディズニー映画の、白雪姫でしょうか。
図書館の児童書コーナーに置かれている
幾種類もの絵本でしょうか。
それとも、お姫さまや魔女の図像ではなく、
七人の小人たちが住んでいた小さな家、
白雪姫の避難場所となった
森の奥の小屋の様子でしょうか。
「ありそうでェ、ないィのでス!」
「がるるる!」(←訳:小さな家!)
もしも、そんな小屋があったなら。
ディズニーの物語を知っている女の子たちは
憧憬の眼差しを向けちゃうわよね。
アーチの扉、
赤レンガの煙突、
鎧戸月の窓に、三角の屋根。
ついつい扉のノッカーをコンコンとしたくなるけれど、
その小さなお家に実際に暮らしているのは……?
「ふしぎなァ、じんぶつゥ!」
「ぐるがるるるるぐっるがる!」(←訳:音楽みたいなひとだね!)
目にはさだかに見えぬとも、
わずかな隙間から忍び出て、
いちしか四辺に満ちる音楽のような、
小さな家の住人のものがたり
『口笛の上手な白雪姫』は、
本文の8番目――御本の最後に収められています。
読後、ずしりとこころに残るこの表題作品は、
そのまま映像にしたいほど
完成された《画》を有していますが、
私ネーさが激おすすめしたいもう一作は、
『亡き王女のための刺繍』。
「ごほんのォ、にばんめッ!」
「がるるるぐるがるるるる!」(←訳:2番目に収録されてます!)
こちらは、アイロンがけの匂いと、
規則正しいミシンの音と、
指に最初はひんやりと冷たく、
少しずつ肌の熱になじんでゆく針の感覚が手に甦るような、
《糸》のメモワールです。
洋裁や和裁、
布仕事に愛着を持つ御方にとっては
素通りできない、
さまざまな記憶を呼び起こす回想と、
悲嘆のカケラと。
「こッちはァ、えいがァじゃなくてェ~」
「ぐるるるるるるがるる!」(←訳:ラジオドラマがいいな!)
読み手の想像力を
大きく掻き立てる語りのちから。
発表時のものに加筆修正、
再構成した、といいますから、
雑誌に載ったときにもう読んだわ!という御方も、
どうかぜひ、
あらためて単行本を手に取ってみてくださいね♪