テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

たのもしき、すこやか《食》。

2018-04-15 22:12:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ! せッかくのォ、にちようびィなのにィ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!頭痛が~!)

 こんにちは、ネーさです。
 気圧の変動やら気温の急上昇やら冷え込みやらが原因で、
 今日は頭痛がひどかったわ……という方々も多いことでしょう。
 ならば本日の読書タイムは、
 こちらの御本でさあ、春の変調対策を~♫

  



         ―― ゆらいだら、薬膳 ――



 著者は麻木久仁子(あさぎ・くにこ)さん、2018年2月に発行されました。
 ラジオやTVで活躍するタレントさん、
 また書評家としても知られる著者・麻木さんによる、
 《食》のレシピ本です。

「うわゥ~、やくぜんッてェ~…」
「ぐるるるるぅ~…」(←訳:難しそうだぁ~…)

 そうよねえ、
 私ネーさもビビリながら表紙を捲りました。
 薬膳……
 その言葉の響きだけでもう、
 身体には良さそう、なんですけれどね、
 レアで高価なな食材が必要だったり、
 複雑な決まりごとがあるんじゃないかしら、なぁんて
 警戒しながら、
 御本の本文へ進んでみれば、
 そこで紹介されているのは。

 えっ?
 と、拍子抜けしてしまうくらい、
 シンプルなお料理ばかり。

「しょくざいィもォ?」
「がるぐる!」(←訳:割と普通!)

 いかにも薬膳風、な食材は、

  なつめ、
  きくらげ、
  くこの実、

 といった程度で、
 他に聞き慣れないものは、

  吉林人参スライス

 とありますが、これには
 『あれば』という条件付き。

 ですから、ホントに手近なお店の身近な食材で、
 薬膳料理が作れてしまう……?

「それはァ、らッきィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:どんどん作ろう!)

 疲れたときには、
 鶏骨つき肉のスープを、
 塩と醤油だけの味つけで。

 イライラするなぁと感じたら、
 みかんの皮を天日干しにして乾燥させたものを、
 茶葉に加えて、
 お茶を淹れてみる。

 みかんが入手できない夏場には、
 グレープフルーツやオレンジ、レモンで代用できる。

 春は、たらの芽の天ぷらを。

 夏は、とうもろこしの炊き込みごはんを。

 秋は、かぼちゃと小豆のすいとんを。

 冬は、黒豆を入れて炊いたごはんを。

「てんぷらァ、おいしそうゥでス!」
「がるるぅぐるー!」(←訳:かぼちゃ好きー!)

 そしてまた、
 我ら食いしん坊に猛省を促し、
 決意を新たにさせるのは、
 ごはんの炊き方のページです。

 洗い米――
 お米を洗ってざるに上げ、40分ほどおき、
 吸水と水切りをする。

 この洗い米をすれば、
 土鍋を使わなくても、
 炊飯器でとても美味しいごはんが炊き上がる……。

「ふわわァ~♪」
「ぐるる~♪」

 簡素ながらも、智慧ある《食》。
 そして飲み物。

 巻末には、
 身体を温める/熱を冷ます薬膳食材の早見表、
 著者・麻木さんの闘病記、
 丁寧な『あとがき』も収録されています。

 特段どこかが悪いってことはないけど、
 疲れちゃったなぁ、
 動くよりひたすらグータラしていたいなぁ、と
 ココロ沈みがちな活字マニアさんは、
 ぜひ、この機に一読してみてくださいな。

「みかんいりのォ、おちゃッ!」
「がるるるる!」(←訳:効きそうだ!)

 もちろん、病知らずの健康優良児さんにも
 おすすめです♫
 
 
 
コメント
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