「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
うぐぐふゥ~! さむいィ~でスよゥ!」
「がるる!がるぐるるぅる~!」(←訳:虎です!風邪引いちゃう~!)
こんにちは、ネーさです。
いやいやいや、もうじきGW♪だというのに
風邪なんか引いてはいられませんよ。
熱々の飲みもので身体を内側から温めたら、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
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―― 津波の霊たち ――
著者はリチャード・ロイド・パリーさん、
原著は2017年に、日本語版は2018年1月に発行されました。
英語原題は
『Ghosts of the Tsunami Death and Life in Japan's Disaster Zone』、
『3・11 死と生の物語』と日本語副題が付されています。
前回記事で御紹介した『太陽系観光旅行読本』は、
ひょうきんな題名とは逆に
ごくマジメに太陽系内の星々の現況を論じたサイエンス本でした。
こちらの御本も、
題名に『霊』とありますものの、
オカルトやホラーのジャンルには属しません。
「ちょしゃさんはァ、じゃーなりすとォさんッ!」
「ぐるるがるぐっるるるるるる!」(←訳:日本をよく知っているのです!)
著者・パリーさんは現在、
英《ザ・タイムズ》紙のアジア編集長にして
東京支局長でもあるジャーナリストさんです。
パリーさんが日本に興味を持った契機は、
なんと、高校在学中に
クイズ番組で優勝して日本旅行を体験したこと、
というのですから驚かされますが、
大学を卒業してフリーランスの記者となり、
やがて、1995年に来日し、
英《インディペンダント》紙の特派員を務めもしました。
ですからパリーさん、在日歴も長く、
地震というのがどんなものか、
よく知ってはいたのです。
「しッていたけどォ~…」
「がるるるっる……!」(←訳:知らなかった……!)
知らなかった、いえ、解っていなかった、のは、
私たちも同様でしょうか。
あの地震が起こった日、
パリーさんは東京にいました。
かつて経験したことのない揺れに、
デスクの下に逃げ込んで、
それから10階分の階段を歩いて下りて、
戸外に出て。
その時はまだ、想像もしませんでした。
震源に近い地域を、
どれほどの災厄が襲いつつあるのか――
「でもォ、すぐゥにゅーすがッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:被災地の様子が!)
オフィスに戻ったパリーさんは
日本のTV映像から何が起こりつつあるのかを知ります。
翌朝、車を駆って東北へと向かった彼は、
それ以降長く、
震災に関する記事を世界に発信しながら、
被災した方々へのインタビューも行います。
地震は、津波は、
あなたから何を奪ったのか。
「よむのがァ、つらいィでス……」
「がるるるぐるる……」(←訳:悲しくて苦しい……)
おそらく、余震止まぬ日々の中、
パリーさんは数知れぬ悲劇と相対したのでしょうが、
この御本で主に取り上げているのは
大川小学校を見舞った出来事です。
あの日の子どもたちのこと。
子どもたちの お父さんお母さんのこと。
喪われた未来と、
失われた平穏のこと。
その場かぎりではない、
長く、何日も、何年も、
災厄の名残りを追跡するパリーさんが
多くのインタビューを経て辿り着いた情景とは……。
「よんでェもらいたいィ、いッさつでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:たくさんの人に!)
どうか皆さま、ぜひ。
うぐぐふゥ~! さむいィ~でスよゥ!」
「がるる!がるぐるるぅる~!」(←訳:虎です!風邪引いちゃう~!)
こんにちは、ネーさです。
いやいやいや、もうじきGW♪だというのに
風邪なんか引いてはいられませんよ。
熱々の飲みもので身体を内側から温めたら、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

―― 津波の霊たち ――
著者はリチャード・ロイド・パリーさん、
原著は2017年に、日本語版は2018年1月に発行されました。
英語原題は
『Ghosts of the Tsunami Death and Life in Japan's Disaster Zone』、
『3・11 死と生の物語』と日本語副題が付されています。
前回記事で御紹介した『太陽系観光旅行読本』は、
ひょうきんな題名とは逆に
ごくマジメに太陽系内の星々の現況を論じたサイエンス本でした。
こちらの御本も、
題名に『霊』とありますものの、
オカルトやホラーのジャンルには属しません。
「ちょしゃさんはァ、じゃーなりすとォさんッ!」
「ぐるるがるぐっるるるるるる!」(←訳:日本をよく知っているのです!)
著者・パリーさんは現在、
英《ザ・タイムズ》紙のアジア編集長にして
東京支局長でもあるジャーナリストさんです。
パリーさんが日本に興味を持った契機は、
なんと、高校在学中に
クイズ番組で優勝して日本旅行を体験したこと、
というのですから驚かされますが、
大学を卒業してフリーランスの記者となり、
やがて、1995年に来日し、
英《インディペンダント》紙の特派員を務めもしました。
ですからパリーさん、在日歴も長く、
地震というのがどんなものか、
よく知ってはいたのです。
「しッていたけどォ~…」
「がるるるっる……!」(←訳:知らなかった……!)
知らなかった、いえ、解っていなかった、のは、
私たちも同様でしょうか。
あの地震が起こった日、
パリーさんは東京にいました。
かつて経験したことのない揺れに、
デスクの下に逃げ込んで、
それから10階分の階段を歩いて下りて、
戸外に出て。
その時はまだ、想像もしませんでした。
震源に近い地域を、
どれほどの災厄が襲いつつあるのか――
「でもォ、すぐゥにゅーすがッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:被災地の様子が!)
オフィスに戻ったパリーさんは
日本のTV映像から何が起こりつつあるのかを知ります。
翌朝、車を駆って東北へと向かった彼は、
それ以降長く、
震災に関する記事を世界に発信しながら、
被災した方々へのインタビューも行います。
地震は、津波は、
あなたから何を奪ったのか。
「よむのがァ、つらいィでス……」
「がるるるぐるる……」(←訳:悲しくて苦しい……)
おそらく、余震止まぬ日々の中、
パリーさんは数知れぬ悲劇と相対したのでしょうが、
この御本で主に取り上げているのは
大川小学校を見舞った出来事です。
あの日の子どもたちのこと。
子どもたちの お父さんお母さんのこと。
喪われた未来と、
失われた平穏のこと。
その場かぎりではない、
長く、何日も、何年も、
災厄の名残りを追跡するパリーさんが
多くのインタビューを経て辿り着いた情景とは……。
「よんでェもらいたいィ、いッさつでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:たくさんの人に!)
どうか皆さま、ぜひ。