テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

あの探偵さんが、帰ってきた!

2018-04-29 22:08:24 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 うむゥ! やぱりィ、いちばんはァ~…」
「がらうる!ぐるーるるがる!」(←訳:虎です!ゴローさんです!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、今季のTVドラマで“最も期待を裏切らない”のは、
 『孤独のグルメ』よね、やっぱり!
 では、今春の新刊で“最も期待を裏切らない”ミステリ作品といえば……
 はい、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― それまでの明日 ――



 著者は原尞(はら・りょう)さん、2018年3月に発行されました。
 おそらく、活字マニアの皆さまも
 書店さんの店頭で驚かれたのではないでしょうか。

「わわわッ?? しんさくゥ??」
「ぐるるー!」(←訳:新作だー!)

 ええ、私ネーさも我が目を疑いましたわ。
 あの《探偵・沢崎》シリーズの、新作が!!
 新刊コーナーに並んでいるなんて!

「おどろいたァけどォ~」
「がるーる!」(←訳:嬉しーい!)

 新宿の、或る雑居ビルにオフィスを構える
 《渡辺探偵事務所》。

 沢崎さんは、その探偵事務所の、
 たったひとりの所長であり、“探偵さん”。

「ひとりでェ、がんばッてまスゥ!」
「ぐるるる!がる!」(←訳:しぶとく!強く!)

 事務所の名が、
 なぜ沢崎ではなくて渡辺なのか――

 その理由については、
 《探偵・沢崎》シリーズの、
 『そして夜は甦る』『私が殺した少女』に描かれていますが。

 長編としては第5作目となる、
 この御本、『それまでの明日』は、
 新たな依頼人さんが
 小さな事務所を訪れる場面から始まります。

「ほんとうゥにィ、いらいにんさんッ??」
「がるぐるぅ?」(←訳:紳士だよぅ?)

 この場に、この事務所にそぐわない紳士がやって来た、と
 探偵・沢崎さんは第一印象で判断します。

  ――彼は依頼人ではないな――

 しかし、彼は依頼人でした。
 依頼内容を手際よく説明し、
 1週間分の料金と経費の一部だと言ってお金を前払いし、
 連絡先を告げ、
 沢崎さんと雑談をして後、出てゆきます。

「あやしいィところォ、なしィでスゥ!」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:ごく普通だよね?)

 ごく普通の、
 後ろ暗さもないような依頼人さん、かと見えましたのに。

 依頼人さん、消失――

「どこへェ、いッちゃッたんだろッ??」
「がるぐるるるるー!」(←訳:連絡取れないよー!)

 依頼人さんの身に何が起こったのか。
 “紳士”のはずが、そうではなかったのか。

 そして、依頼人さんが探偵さんの手元に、
 ポン、と置き去りにしていった依頼内容には、
 どんな謎が秘められているのか。

「どッちをォむいてもォ、なぞだらけッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:どうするの探偵さん!)

 探偵さんがやがて見出す依頼人の謎、
 依頼内容の謎の、核心とは?

 14年ぶりに刊行されたこのシリーズ最新作には、
 なつかしいキャラさんたちも、
 新しいキャラさんも混在して
 “いま”の探偵・沢崎さんの物語が紡ぎ出されています。

 シリーズ初期からのファンの方々も、
 著者・腹さんの著作に初参戦!という御方も、
 ぜひ、一読を♪

 (未読の御方は、先ずは第一作『そして夜は甦る』から
  シリーズの刊行順に読み進んでくださいね)
  

  
コメント
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