「こんにちわッ、テディちゃでス!
しんしーずんはァ、どうかなァ~??」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!どれ観よう?)
こんにちは、ネーさです。
今季――2018年春シーズンのTVドラマは、
さて、どれを観ようかなぁ♪と迷っています。
TVの週間番組表を手にウ~ンと唸り……
おっと、いけません、その前に読書タイムですよね。
本日は、こちらのアート本を、どうぞ~!
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―― ミュシャ ――
著者は小野尚子さん・本橋弥生さん・阿部賢一さん・鹿島茂さん、
2018年2月に発行されました。
『パリの華、スラヴの魂』と副題が付されています。
「きょねんはァ、だいひょうばんッだッたのでス!」
「ぐるるるがっるるるるる!」(←訳:展覧会があったからね!)
ええ、2017年に国立新美術館で
『ミュシャ展』が開催されたのは記憶に新しいところです。
書店さんのアート本コーナーにも
アルフォンス・ミュシャさん関連の新刊本が並びました。
そして、年明けて再び、
ミュシャさんの作品に脚光を当たろうとしている……?
「きーわーどはァ、れきしィ!」
「がるるる!」(←訳:遠い国の!)
私たちが住むここ日本からは
あまりに遠くて影も見えない、
画家ミュシャさんの故郷――チェコ。
そう、前回記事では
大都市パリの歴史とカフェの発展を辿る歴史ノンフィクション作品
『パリとカフェの歴史』をご紹介しましたが、
この御本『ミュシャ』も、
内容的にはアート本よりも
歴史本に近いと申せましょうか。
『パリとカフェの歴史』の著者・ルタイユールさんは
文字(文章)を用いてパリの歴史を著わしました。
それと同じことを、
ミュシャさんは
キャンバスと絵の具を用いてやろうとした、のでしょう。
「みているだけじゃァ、たりないィ??」
「ぐるがるるるるぅ!」(←訳:読み取らなくちゃ!)
極端な言い方をするなら、
何も考えなくていい、
街角に張り出されたポスター画の中の、
花を、女性を、ぽわ~ん…とただ見上げていればいい、
というのが、
パリ時代のミュシャさんに求められた“お仕事”でした。
しかし、
パリでの生活をなげうち、
故国に戻ったミュシャさんが描こうとしていた作品
《スラヴ叙事詩》は、
ぽわ~ん…ではダメなのです。
「このひとはァ、だれェでスかッ?」
「がるるるるぐる?」(←訳:この場面はどこ?)
もともと、画学生の頃から
歴史画家志向が強かったミュシャさんは、
一枚の大キャンバスに
《ものがたり》を構築しにかかります。
画布のそこかしこから人物が、
背景の文物が
事情や事件、政情を、
物語り、訴えます。
《ここで何が起きたのか》――
「きろくとォ、きおくゥ?」
「ぐるがるるるる!」(←訳:眼は見逃さない!)
描かれたのは、
美女や花を描いた“フィクション”ではなく、
苦味さえ感じさせる
“歴史ドキュメント”。
御本の大部分を《スラヴ叙事詩》解読に充てつつ、
後半ではパリ時代のミュシャさんも
しっかり取り上げられています。
ひとりの画家さんが歩んだ、
長く、険しく、曲がりくねった道。
その記録を、
皆さま、ぜひ、一読を!
しんしーずんはァ、どうかなァ~??」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!どれ観よう?)
こんにちは、ネーさです。
今季――2018年春シーズンのTVドラマは、
さて、どれを観ようかなぁ♪と迷っています。
TVの週間番組表を手にウ~ンと唸り……
おっと、いけません、その前に読書タイムですよね。
本日は、こちらのアート本を、どうぞ~!

―― ミュシャ ――
著者は小野尚子さん・本橋弥生さん・阿部賢一さん・鹿島茂さん、
2018年2月に発行されました。
『パリの華、スラヴの魂』と副題が付されています。
「きょねんはァ、だいひょうばんッだッたのでス!」
「ぐるるるがっるるるるる!」(←訳:展覧会があったからね!)
ええ、2017年に国立新美術館で
『ミュシャ展』が開催されたのは記憶に新しいところです。
書店さんのアート本コーナーにも
アルフォンス・ミュシャさん関連の新刊本が並びました。
そして、年明けて再び、
ミュシャさんの作品に脚光を当たろうとしている……?
「きーわーどはァ、れきしィ!」
「がるるる!」(←訳:遠い国の!)
私たちが住むここ日本からは
あまりに遠くて影も見えない、
画家ミュシャさんの故郷――チェコ。
そう、前回記事では
大都市パリの歴史とカフェの発展を辿る歴史ノンフィクション作品
『パリとカフェの歴史』をご紹介しましたが、
この御本『ミュシャ』も、
内容的にはアート本よりも
歴史本に近いと申せましょうか。
『パリとカフェの歴史』の著者・ルタイユールさんは
文字(文章)を用いてパリの歴史を著わしました。
それと同じことを、
ミュシャさんは
キャンバスと絵の具を用いてやろうとした、のでしょう。
「みているだけじゃァ、たりないィ??」
「ぐるがるるるるぅ!」(←訳:読み取らなくちゃ!)
極端な言い方をするなら、
何も考えなくていい、
街角に張り出されたポスター画の中の、
花を、女性を、ぽわ~ん…とただ見上げていればいい、
というのが、
パリ時代のミュシャさんに求められた“お仕事”でした。
しかし、
パリでの生活をなげうち、
故国に戻ったミュシャさんが描こうとしていた作品
《スラヴ叙事詩》は、
ぽわ~ん…ではダメなのです。
「このひとはァ、だれェでスかッ?」
「がるるるるぐる?」(←訳:この場面はどこ?)
もともと、画学生の頃から
歴史画家志向が強かったミュシャさんは、
一枚の大キャンバスに
《ものがたり》を構築しにかかります。
画布のそこかしこから人物が、
背景の文物が
事情や事件、政情を、
物語り、訴えます。
《ここで何が起きたのか》――
「きろくとォ、きおくゥ?」
「ぐるがるるるる!」(←訳:眼は見逃さない!)
描かれたのは、
美女や花を描いた“フィクション”ではなく、
苦味さえ感じさせる
“歴史ドキュメント”。
御本の大部分を《スラヴ叙事詩》解読に充てつつ、
後半ではパリ時代のミュシャさんも
しっかり取り上げられています。
ひとりの画家さんが歩んだ、
長く、険しく、曲がりくねった道。
その記録を、
皆さま、ぜひ、一読を!