テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 怖い!を超えて ~

2020-08-01 23:00:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つゆゥ、あけましたァでス~!」
「がるる!ぐるぅ!」(←訳:虎です!夏だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 8月に入ったら梅雨明けの夏空が!
 夏といえば……ふっふっふ、そうです、
 怪談のシーズンではありませんか♪
 という次第で、本日の読書タイムは、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



   ―― 世界の美しくてミステリアスな場所 ――



 編者はパイ インターナショナルの皆さん、
 2020年5月に発行されました。

 御本冒頭の『はじめに』には、

  見るからに不思議だったり、
  不気味だったり、
  あるいは、一見すると美しいけれど、
  その場所の成り立ちや、エピソード、噂を聞くと
  ぞっとして怖ろしくなったり、
  悲しくなったりする、
  そんなミステリアスな場所の
  景色を集めました。

 と、記されています。

 ええ、つまり、
 『景色』が主役のこの御本、
 怪談本ではなくて、
 ジャンルとしては、写真集、でしょうね。

「……でもォ、こわいィでスゥ!」
「ぐるるがるるる……!」(←訳:背中がゾクゾク……!)

 そうね、幽霊屋敷や廃城、
 ゴーストタウンといった建物のお写真は、
 確かに背筋ひんやり~…な情景です。

 が、しかし。
 活字好き&書物好きな方々は、
 おやっ?と身を乗り出しもするのじゃないかしら。

 なぜなら、
 本文38~39ページにかけて
 大写しになっているのは、
 スイスのモントルー近郊、
 シヨン城の地下牢獄……

 これって、
 バイロンさんの『シヨンの囚人』の“現場“だわよ!

「わおおォ! ほんとにィ??」
「がるぐるるる!」(←訳:この地下牢が!)

 56~59ページに掲載されているのは、
 ブラム・ストーカーさん著『ドラキュラ』の舞台になりそうな
 ロンドンのハイゲイト墓地……
 ここには、
 科学者マイケル・ファラデーさん(『ロウソクの科学』著者)、
 詩人のクリスティーナ・ロセッティさん、
 作家ジョージ・エリオットさん、
 《銀河ヒッチハイクガイド》シリーズ著者の
 ダグラス・アダムズさんも
 眠っています。

 うーん、怖いというより、
 むしろ行ってみたいわ、ここ!

「うわわァ~んッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:ヤダよう~!)

 24~27ページのロンドン塔は、
 もちろん夏目漱石さんの『倫敦塔』よね。

 そして、
 34~35ページにかけては、
 『青ひげ』のモデルとして知られる
 ジル・ド・レ男爵のティフォージュ城が……
 そうかぁ、作家・澁澤龍彦さんと
 デザイナー・堀内誠一さんの旅行記に登場するのは
 このお城なんだわ!

「なッ、なんだかァ~…?」
「がるるるっるるる??」(←訳:盛り上がってきた??)

 怖っ!
 空気が重い!
 得体が知れない!
 というようなお写真も
 もちろんありますけれども、
 活字マニアさんにとっては、
 親和性さえ感じられる場所も多くて、
 つい見入ってしまう一冊です。

 ひんやり涼しい風が流れる
 夏の夕暮れ……ではなく、
 暑いっ!とボヤきたくなるお昼どきの読書本として、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪




   では、ここで週末恒例のオマケ画像も!
   
   『ハーゲンダッツ』さんの
   《期間限定 白桃》で、美味しくクールダウン!
   「ふァ~♫ひんやりィ~♪」
   「ぐるがる!」(←訳:果肉入り!)
   「おかわりィくださいッ!」
   「がるるる!」(←訳:ダブルで!)
   感染症にも熱中症にも注意しながら、
   どうか皆さま、穏やかな休日を。
 
 
 
コメント
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