テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 楽しもう《きもの》の美! ~

2020-08-16 22:16:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおおッ! ゆうだちィ~!」
「がるる!ぐっるがるぅ!」(←訳:虎です!ホッとするぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 お盆の送り火を終えた直後、
 遠雷に続いて雨が!
 やった!これで涼しくなる~♪と喜んだのも束の間、
 雨雲はスタコラサッサと通り過ぎてしまいました……
 もう少し降っておくれよぅと願いつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
    ―― ようこそきものの世界へ ――



 著者は長崎巌(ながさき・いわお)さん、
 2020年3月に発行されました。
 『An Introduction to Kimono』と英語題名が付されています。

 現在、東京国立博物館の平成館で開催中の
 特別展『きもの KIMONO』の関連書籍、
 というべきでしょうか。

「していけんッ、ひつようゥなのでス!」
「ぐるるるがっるる!」(←訳:行く前に買ってね!)

 本来でしたら、
 2020年4月14日~6月7日であった会期は、
 非常事態宣言によって博物館が臨時休館となったため、
 2020年6月30日~8月23日に変更されました。
 
 特別展『きもの KIMONO』は、

 鎌倉時代から現代までを通覧する
 初めての大規模きもの展!

 とのことですが、
 この御本では、
 桃山時代から江戸時代、
 そして明治から昭和初期に制作されたきものが
 数多く取り上げられていますよ。
 
「ふほほゥ! はなやかァでス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:デザインも超絶!)

 昔むかしのきものって、
 色合いが地味で単調で……というのは誤解で、
 平安時代の頃から
 染めに使われた色数は
 決して少なくはなかったんです。

 色合いが何となく地味~…に見える主な原因は、
 染料が褪色してしまったり、
 日に焼けて変色してしまったり、
 生地が劣化してしまったため、
 といったところですね。

 なので、
 この御本に収録されている写真には、
 えっ!と驚かれる方々もいるんじゃないかしら。

 桃山時代の小袖、
 江戸初期の小袖も
 と~っても色鮮やかです♪
 制作当初は、
 もっともっと鮮やかだったはず♫

「はなもようゥ、ありィ~」
「ぐるがるるぐるるがる~」(←訳:雲や流水の模様もあり~)
「なんでもォありィ?」

 そう、近代のきものは、
 化学染料とモダニズム風の図柄も相まってか、
 若々しく、冒険的な仕上がりです。

 本文の内容は、

 第1章『《きもの》という言葉、《小袖》という言葉』
 第2章『移り行く流行』
 第3章『様々な技法と素材』
 第4章『きものの装身具』

 の4章に分かれていて、
 明治以降のユニークなきものたちには
 思わず目を瞠らされますよ。

 ユニークといえば、
 解説の文章には英訳文が併載されていますので、
 細部を照らし合わせながら
 日本語と英文を読み比べてみるのも
 面白そうです。

 『鹿の子』は、ずばり『kanoko』、
 『観世水』は
 『kanzemizu(whirling water)』だったり?

「もッとォ、しりたいィ~!」
「がるるるぐる!」(←訳:きものの世界!)

 特別展『きもの KIMONO』に
 行きたいけれど行かれない、という方々に
 おすすめのこの御本は、
 書店さんのアート本コーナーで
 探してみてくださいね。

 東京国立博物館へ行きたい!行きます!という御方は、
 8月23日までの開催ですから、
 ぜひ、楽しんできてくださいな~♪
 
 
 
コメント
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