「こんにちわッ、テディちゃでス!
りゅうせいぐんッ、きてまスよゥ~!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!見えないけどね!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月12日がピーク!のはずの
ペルセウス座流星群は……
雲のおかげでまったく見えませんが、
その代わりとばかり、虫たちが元気よく歌っています。
もう少ししたら秋がやって来るのね~と実感しながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
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―― 日本人と動物の歴史 ――
著者は實吉達郎(さねよし・たつお)さん、
2020年7月に発行されました。
『日本人にとって動物とは何か』と日本語副題が付されています。
《日本の歴史は常に動物とともにあった》
と語るのは、
動物研究家である著者・實吉さん。
神話の時代から現代に至るまで、
私たち日本人の日々の暮らしの中の、
あっちにもこっちにも、
動物たちが顔を出している――
そう、例えば。
「いぬにィ、ねこッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:馬と鳥と蛇と龍!)
「たぬきィにィ、かッぱァ!」
「がるっ?ぐるる?」(←訳:ええっ?河童も?)
空想上の動物も、
實吉さんは動物としてカウントします。
ヤマタノオロチ。
因幡の白兎。
鵺(ぬえ)に雷獣(らいじゅう)、
巨大な妖怪ガマガエルだって
見落としませんよ。
なぜなら、
彼らの存在にはちゃあんと”意味“がある、んですから。
「やまたのおろちィもォ、うさぎィさんもォ~」
「ぐるるがーるーるる!」(←訳:歴史のキーパーソン!)
第一章『神話とともに始まった《日本》』は、
古代から平安時代まで。
第二章『人と動物のパートナー化が進んだ時代』は、
鎌倉時代から室町時代まで。
第三章『京都から江戸へ、文化の中心が大移動した時代』は、
江戸時代を。
第四章『日本、そして動物たちにとって大転換期の到来』では
明治時代以降を。
章ごとに描きながら、
ときとして人間以上の活躍を見せる動物たち、
文化史上に爪痕を残した動物たちを、
實吉さんは丁寧に掘り起こしてゆきます。
鹿たちが奈良の街を
自由にそぞろ歩いているのは何故なのか。
伝え継がれる養蚕の技術。
現在は日本サッカー代表チームのエンブレムにもなっている、
三本足の八咫烏(やたがらす)。
調べてみても不明な点が多い《狐の嫁入り》。
「んむッ? これはァ~…?」
「がるるぐるる?」(←訳:戦場のワンコ?)
本文120ページで紹介されているのは、
……日本初の軍用犬!
武将・新田義貞(にった・よしさだ)さんの側近、
畑時能(はた・ときよし)さんの愛犬である
犬獅子(けんじし)くんは、
敵陣偵察や、
侵入もやってのけるスーパードッグだったといいます。
つまり、
日本で最初の軍用犬、
もしくは忍犬?
「そんなァわんこがァ~…!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:本当にいたんだ?)
20世紀――昭和初期の東京では、
或る動物がセンセーションを巻き起こしました。
昭和11年7月、
上野動物園の猛獣舎から、
黒ヒョウくんが脱走したんです!
「ひええええェ~ッ!」
「がるぐるる!」(←訳:それヤバい!)
有名な《黒ヒョウ脱走事件》の顛末を、
私ネーさ、初めて詳しく知りました。
これはびっくりしちゃうお話よねえ、
上野周辺を東奔西走する黒ヒョウ捜索隊、
なんと総勢700人!
ラジオや新聞ではトップニュース!
「おおさわぎィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:大混乱だし!)
黒ヒョウくんは何処に潜んでいたのか、
そしてその後の戦時下では、
どのような運命が動物たちを待っていたのか……。
神話の聖獣から、
渋谷のハチ公くんまで、
ヒトと動物の係わりを辿るこの御本、
図版資料も多数掲載されていて、
“見る”動物本としても楽しめますよ。
動物好きな御方も、
歴史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
りゅうせいぐんッ、きてまスよゥ~!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!見えないけどね!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月12日がピーク!のはずの
ペルセウス座流星群は……
雲のおかげでまったく見えませんが、
その代わりとばかり、虫たちが元気よく歌っています。
もう少ししたら秋がやって来るのね~と実感しながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
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―― 日本人と動物の歴史 ――
著者は實吉達郎(さねよし・たつお)さん、
2020年7月に発行されました。
『日本人にとって動物とは何か』と日本語副題が付されています。
《日本の歴史は常に動物とともにあった》
と語るのは、
動物研究家である著者・實吉さん。
神話の時代から現代に至るまで、
私たち日本人の日々の暮らしの中の、
あっちにもこっちにも、
動物たちが顔を出している――
そう、例えば。
「いぬにィ、ねこッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:馬と鳥と蛇と龍!)
「たぬきィにィ、かッぱァ!」
「がるっ?ぐるる?」(←訳:ええっ?河童も?)
空想上の動物も、
實吉さんは動物としてカウントします。
ヤマタノオロチ。
因幡の白兎。
鵺(ぬえ)に雷獣(らいじゅう)、
巨大な妖怪ガマガエルだって
見落としませんよ。
なぜなら、
彼らの存在にはちゃあんと”意味“がある、んですから。
「やまたのおろちィもォ、うさぎィさんもォ~」
「ぐるるがーるーるる!」(←訳:歴史のキーパーソン!)
第一章『神話とともに始まった《日本》』は、
古代から平安時代まで。
第二章『人と動物のパートナー化が進んだ時代』は、
鎌倉時代から室町時代まで。
第三章『京都から江戸へ、文化の中心が大移動した時代』は、
江戸時代を。
第四章『日本、そして動物たちにとって大転換期の到来』では
明治時代以降を。
章ごとに描きながら、
ときとして人間以上の活躍を見せる動物たち、
文化史上に爪痕を残した動物たちを、
實吉さんは丁寧に掘り起こしてゆきます。
鹿たちが奈良の街を
自由にそぞろ歩いているのは何故なのか。
伝え継がれる養蚕の技術。
現在は日本サッカー代表チームのエンブレムにもなっている、
三本足の八咫烏(やたがらす)。
調べてみても不明な点が多い《狐の嫁入り》。
「んむッ? これはァ~…?」
「がるるぐるる?」(←訳:戦場のワンコ?)
本文120ページで紹介されているのは、
……日本初の軍用犬!
武将・新田義貞(にった・よしさだ)さんの側近、
畑時能(はた・ときよし)さんの愛犬である
犬獅子(けんじし)くんは、
敵陣偵察や、
侵入もやってのけるスーパードッグだったといいます。
つまり、
日本で最初の軍用犬、
もしくは忍犬?
「そんなァわんこがァ~…!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:本当にいたんだ?)
20世紀――昭和初期の東京では、
或る動物がセンセーションを巻き起こしました。
昭和11年7月、
上野動物園の猛獣舎から、
黒ヒョウくんが脱走したんです!
「ひええええェ~ッ!」
「がるぐるる!」(←訳:それヤバい!)
有名な《黒ヒョウ脱走事件》の顛末を、
私ネーさ、初めて詳しく知りました。
これはびっくりしちゃうお話よねえ、
上野周辺を東奔西走する黒ヒョウ捜索隊、
なんと総勢700人!
ラジオや新聞ではトップニュース!
「おおさわぎィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:大混乱だし!)
黒ヒョウくんは何処に潜んでいたのか、
そしてその後の戦時下では、
どのような運命が動物たちを待っていたのか……。
神話の聖獣から、
渋谷のハチ公くんまで、
ヒトと動物の係わりを辿るこの御本、
図版資料も多数掲載されていて、
“見る”動物本としても楽しめますよ。
動物好きな御方も、
歴史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪