テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ さまよえる《本好き》の物語 ~

2020-08-31 22:26:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はやくもォ、さんがくゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!激坂だよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 《2020ツール・ド・フランス》第2ステージ、
 ニース郊外の山岳コースを制したのは
 ジュリアン・アラフィリップさん(国籍はフランス)!
 明日の第3ステージも坂が続くわよ!
 ガンバって!と声援を送りながら、
 さあ、読書タイムもスタートしますよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



    ―― 本の読める場所を探して ――


 
 著者は阿久津隆(あくつ・たかし)さん、
 2020年の7月に発行されました。
 ……ええ、本好きな方々にとっては、
 これは”永遠の命題”とも言える重要事項ですよね。
 すなわち――

 《どこで読むか》。

「むむゥ~んッ? えェ~とォ?」
「ぐるるがるるる~?」(←訳:どこがいいかな~?)

 どこで? 何処でって、どこでもいいじゃん?
 お家じゃ、駄目なの?
 
「うむゥ、そこがァもんだいィでス!」
「がるぐるるる~…」(←訳:微妙だよねえ~…)

 買ったばかりの本、
 発売を待ち焦がれていた一冊、
 あるいは、
 長く大事にしている愛読書。

 じっくり読みたい、
 読み返したい。けれども。

 自宅で読むのが簡単じゃないときもある。
 家事や用事が溜まっていたり、
 つい家族と喋りこんじゃったり、
 集中して読むのは、なかなか難しい……

 じゃあ、ブックカフェはどうだろう?

 と思い立った阿久津さんでしたが。

「わッ! こんざつゥしてるゥ!」
「ぐっるるがるるるる?」(←訳:けっこう騒々しいよ?)
「げんめつゥでス~…」

 それなら、図書館は?
 コーヒーチェーン店は?
 いや、どちらも違うなぁ……。

 理想の“読む場所“、”読める場所“を探し求め、
 とうとう阿久津さんは
 或る境地に到達します。

「……つくるゥ?」
「がるる~!」(←訳:作ろう~!)

 心ゆくまで“本の読める“お店、
 『fuzkue(フヅクエ)』
 を興すまで。

 ややこしくも、
 こだわりと喜びに満ちたその過程を、
 阿久津さんはごく正直に記します。

   僕は、ただ、読書が楽しい、
   読書が好き、読書が趣味、それだけだ。

   気づきや学びや成長とかのことは
   よく知らない。
   楽しければいい。
   読書は楽しければ楽しいほどいい。

   読書を特権化してはいけない。
 
   読書は楽しい、だからする。
   読書は心躍る、だからする。

   どうにか生き続けていくために、
   なくてはならないものなんだ。

 ああ、活字マニアさんなら、
 身に覚えがありそうな……
 というより、
 心当たりありまくり、のような……。

「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♫」

 理想の“読める場所”を探り、
 考えに考え抜き、
 工夫の上にも工夫を凝らす、
 阿久津さんの挑戦の旅。

 活字マニアさんにとって、
 あるある!
 そうなんだよ!
 の共感がそこここに溢れる
 真剣かつ愉快な
 《本好き》ドキュメンタリー作品、
 皆さま、ぜひ一読してみてくださいね~♪


 
 
コメント
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