「こんにちわッ、テディちゃでス!
せかいじゅうゥでェ、もうしょッ??」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!どこもアチチ~!)
こんにちは、ネーさです。
今年は欧州も日本と同じような猛暑で、
セーヌの岸辺には水着姿のパリっ子さんが集い、
涼しいはずの英国南部では34℃超が続いたそうですよ。
夏バテの恐怖と戦いながらの本日の読書タイムは、
ゆる~くてホッコリ♪な
↓こちらのミステリ作品を、さあ、どうぞ~!
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―― バスへ誘う男 ――
著者は西村健(にしむら・けん)さん、
2020年4月に発行されました。
先日ご紹介しました『バスを待つ男』の続編となる
シリーズ第二作目、ですね。
「あはァ! ばすのォおじさんッ!」
「ぐるがるるぐるるがる!」(←訳:あの都バスマニアさん!)
トラベルミステリーといえば、
夜行列車など長距離の鉄道の旅や
豪華客船の豪華な一等船客フロアが主戦場!
というのは、過去の話で。
「あらたなァ、ぶたいィ!」
「がるるぐる!」(←訳:それはバス!)
前作『バスを待つ男』は、
東京都が運行する都バスが物語の舞台となりました。
引退前は刑事さん、
リタイアした今は毎日の~んびり……
いや、のんびり過ぎて張り合いがない!
何か趣味を見つけなくちゃ!
と焦る主人公さんが見つけたのは、
シルバーパスを使っての
気ままな一日バス旅。
あちらの路線、こちらの路線と乗り継ぐうち、
小さなミステリーに遭遇しては、
解決の糸口を探し当ててゆく。
その姿勢は、
続編であるこの御本でも
変わっていなくて。
「ただァ~しィ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:主人公さん交代です!)
語り手の『私』は、
路線バス旅のコーディネーター。
お客さまの要望をもとに、
バス路線旅のプランを考案して、
ガイド役も務めます。
え、代金ですか?
いえいえ、これは
引退後の道楽のようなものだから、
代金はいただきません。
「うむゥ! ここにもォ、いたのでス!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:路線バスマニアが!)
或る日、お客さまを案内しての
バス旅が終わったあとのこと。
『私』は声を掛けられます。
―― もしかして貴方、バス旅の……?――
「るいはァともォ、なのでスよゥ!」
「ぐるるぅっるる!」(←訳:呼んじゃったね!)
『私』と、
前作の主人公であった元刑事さんが出会うのは
必然だったのでしょう。
元刑事さんの名は、炭野さん。
路線バスという共通の話題で意気投合、
盛り上がるふたりのお喋りは、
これもまた必然なのでしょうか。
バス旅にかかわる
疑問や迷い、
謎を解き明かしてゆくことに。
電車でもタクシーでもなく、
わざわざ路線バスの旅を選ぶお客さんたち。
彼らが抱える
ささやかな、
けれど本人にとっては決して小さくはない、
謎の終着点とは。
「とりびあァ、もりだくさんッ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:旅の楽しみです!)
それぞれの謎の細部については、
ネタバレを避けるためにも
これ以上はお話しできませんけれども。
物語のそこかしこに仕掛けられている
東京の地理&歴史に関する雑学が
と~っても面白いんです。
本文51ページの記述では、
西新井大師さんの三重塔は
都内に残る唯一の栄螺堂(さざえどう)である
……って、
そうなのぉ!!
「わァおゥ!」
「ぐるる!」(←訳:螺旋だ!)
会津若松の栄螺堂は有名ですけれど、
東京都内にも栄螺堂が!
現在は非公開になっているとはいえ、
江戸後期に建立された珍しい建築が
都内にあるなんて!
知らなかったわ!
いや、ということは、
昔むかし、お江戸の町には
いくつもの栄螺堂があったのかしら?
「わくわくゥ!」
「がるぐるる~!」(←訳:見てみたい~!)
謎と、路線バスと、
尽きぬお喋り。
のんびりした休日の読書タイムに
おすすめのシブ~いミステリ作品は、
東京の町歩きが大好き♪な方々にも
手に取っていただきたい一冊です。
お盆休みの夕暮れに、
皆さま、ぜひ♫
せかいじゅうゥでェ、もうしょッ??」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!どこもアチチ~!)
こんにちは、ネーさです。
今年は欧州も日本と同じような猛暑で、
セーヌの岸辺には水着姿のパリっ子さんが集い、
涼しいはずの英国南部では34℃超が続いたそうですよ。
夏バテの恐怖と戦いながらの本日の読書タイムは、
ゆる~くてホッコリ♪な
↓こちらのミステリ作品を、さあ、どうぞ~!

―― バスへ誘う男 ――
著者は西村健(にしむら・けん)さん、
2020年4月に発行されました。
先日ご紹介しました『バスを待つ男』の続編となる
シリーズ第二作目、ですね。
「あはァ! ばすのォおじさんッ!」
「ぐるがるるぐるるがる!」(←訳:あの都バスマニアさん!)
トラベルミステリーといえば、
夜行列車など長距離の鉄道の旅や
豪華客船の豪華な一等船客フロアが主戦場!
というのは、過去の話で。
「あらたなァ、ぶたいィ!」
「がるるぐる!」(←訳:それはバス!)
前作『バスを待つ男』は、
東京都が運行する都バスが物語の舞台となりました。
引退前は刑事さん、
リタイアした今は毎日の~んびり……
いや、のんびり過ぎて張り合いがない!
何か趣味を見つけなくちゃ!
と焦る主人公さんが見つけたのは、
シルバーパスを使っての
気ままな一日バス旅。
あちらの路線、こちらの路線と乗り継ぐうち、
小さなミステリーに遭遇しては、
解決の糸口を探し当ててゆく。
その姿勢は、
続編であるこの御本でも
変わっていなくて。
「ただァ~しィ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:主人公さん交代です!)
語り手の『私』は、
路線バス旅のコーディネーター。
お客さまの要望をもとに、
バス路線旅のプランを考案して、
ガイド役も務めます。
え、代金ですか?
いえいえ、これは
引退後の道楽のようなものだから、
代金はいただきません。
「うむゥ! ここにもォ、いたのでス!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:路線バスマニアが!)
或る日、お客さまを案内しての
バス旅が終わったあとのこと。
『私』は声を掛けられます。
―― もしかして貴方、バス旅の……?――
「るいはァともォ、なのでスよゥ!」
「ぐるるぅっるる!」(←訳:呼んじゃったね!)
『私』と、
前作の主人公であった元刑事さんが出会うのは
必然だったのでしょう。
元刑事さんの名は、炭野さん。
路線バスという共通の話題で意気投合、
盛り上がるふたりのお喋りは、
これもまた必然なのでしょうか。
バス旅にかかわる
疑問や迷い、
謎を解き明かしてゆくことに。
電車でもタクシーでもなく、
わざわざ路線バスの旅を選ぶお客さんたち。
彼らが抱える
ささやかな、
けれど本人にとっては決して小さくはない、
謎の終着点とは。
「とりびあァ、もりだくさんッ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:旅の楽しみです!)
それぞれの謎の細部については、
ネタバレを避けるためにも
これ以上はお話しできませんけれども。
物語のそこかしこに仕掛けられている
東京の地理&歴史に関する雑学が
と~っても面白いんです。
本文51ページの記述では、
西新井大師さんの三重塔は
都内に残る唯一の栄螺堂(さざえどう)である
……って、
そうなのぉ!!
「わァおゥ!」
「ぐるる!」(←訳:螺旋だ!)
会津若松の栄螺堂は有名ですけれど、
東京都内にも栄螺堂が!
現在は非公開になっているとはいえ、
江戸後期に建立された珍しい建築が
都内にあるなんて!
知らなかったわ!
いや、ということは、
昔むかし、お江戸の町には
いくつもの栄螺堂があったのかしら?
「わくわくゥ!」
「がるぐるる~!」(←訳:見てみたい~!)
謎と、路線バスと、
尽きぬお喋り。
のんびりした休日の読書タイムに
おすすめのシブ~いミステリ作品は、
東京の町歩きが大好き♪な方々にも
手に取っていただきたい一冊です。
お盆休みの夕暮れに、
皆さま、ぜひ♫