テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 始まる&つづく 遊びの時間 ~

2020-08-02 21:57:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はちがつゥはァ、はなびィ~たいかいィ?」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!派手に上げよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 『あつまれ どうぶつの森』では
 8月から毎週日曜日の夜に花火大会が開催されていますね。
 私ネーさ、家族がやっている『あつ森』を眺めては、
 小さなポケットにジンベイザメが入っちゃうの?
 シャコ貝も入るの?
 質量保存の法則はどうなってんだ~と笑い転げております。
 本日の読書タイムでも、
 さあ、ぷふふ♪と笑っちゃう作品を、どうぞ~!

  


 
    ―― 遊びの時間は終わらない ――


 
 著者は、鈴木光司(すずき・こうじ)さん、天祢涼(あまね・りょう)さん、
 嶋中潤(しまなか・じゅん)さん、都井邦彦(とい・くにひこ)さん、
 2019年12月に発行されました。

 都井邦彦さん著『遊びの時間は終わらない』――
 1984年、第2回小説新潮新人賞を受賞したこの作品は、
 特異な経歴を有しています。

 受賞後、
 1985年にTVドラマ化され、
 1991年に本木雅弘さん主演で映画化、
 2007年には韓国映画としてリメイク、
 そして今年2020年には
 中国で映画化&舞台化の予定が!

「わァ~おォ!」
「ぐるるるる!」(←訳:世界進出だ!)

 その快挙を記念して企画されたこの御本は、
 《遊びの時間》
 をテーマとするアンソロジーです。

「まずはァ、ちょッとだけェ~」
「がるーるーぐるがるる!」(←訳:ストーリー紹介します!)

 好天の5月、
 JR吉祥寺駅から徒歩数分の、
 賑やかな通りに面した金融機関でのこと。

 うららかなお天気に
 似合わぬ緊張が走りました。

 レインコートの男が
 窓口の係員さんに見せた紙切れには、

 『黙って、この鞄に金を詰めろ』……!

「ひいッ! ごうとうゥ??」
「ぐるる~!」(←訳:ヤバい~!)

 いや、しかし?

 どこか様子がヘン、ですね。
 緊張はある、けれども、
 肌がヒリヒリするような緊迫感はありません。

 というのも、
 実はこれ、
 防犯訓練の一環なワケで。

「なァんだァ~」
「がっるるるる!」(←訳:ホッとしたよ!)

 犯人は警察官に身柄を取り押さえられ、
 訓練はちゃっちゃっと終了、
 その後は適当に反省会をして、
 打ち上げの飲み会でカンパ~イ♪

 防犯訓練に参加した皆が
 そんな展開を予想、
 いえ、確信していたのに対し、
 ひとりだけ。

 予想の斜め上をゆく者がいたおかげで、
 計画のすべてが引っくり返ったのでした。

「ななめうえッ?」
「……ぐるる!」(←訳:……まさか!)

 犯人役の警官さんが、
 取り押さえる役の警官さんを
 制圧してしまい、
 建物内部に立て籠もり?

 訓練を監察していた警察の幹部さんたちは啞然、
 取材に来ていた報道記者さんたちが
 ニヤリとする中、
 訓練でなくなった訓練は、
 コントロール不能な方向へ!

「はちゃめちゃッ、でスよゥ!」
「がるぐるるる~」(←訳:暴走してるね~)

 国内外のクリエイターさんたちを魅了する
 都井さんの『遊びの時間は終わらない』と併せ、

  鈴木光司さん作『生きる時間は終わらない』

  天祢涼さん作『遊びの時間は終っても』

  嶋中潤さん作『遊びの時間が凍りつく』

 の短編3作品も楽しめる
 おトクな一冊は、
 ミステリ好きさんにも
 アンソロジー好きな活字マニアさんにも
 おすすめです。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね♫
 

 
コメント
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