「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほわわッ! にッきちょうゥ??」
「がるる!ぐるるるーる!」(←訳:虎です!カレンダーも!)
こんにちは、ネーさです。
雑貨店さんで、通販のショップさんで、
2021年版の手帳やカレンダーが
販売され始めましたね。
どれにしようかなぁ~と迷ったり、
いや決めるにはまだ早過ぎる!と踏み留まったり、
お買い物シミュレーションを楽しんだあとは、
さあ、読書タイムです♪
本日は、こちらのアンソロジーを、どうぞ~!
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―― 森の文学館 ――
編者は和田博文(わだ・ひろふみ)さん、
2020年7月に発行されました。
[緑の記憶の物語]と副題が付されています。
収録されているのは、
《森》もしくは《緑の記憶》をテーマとした
37の作品――
エッセイ、小説、詩歌、
インタビュー、とさまざまです。
「ちょしゃさんもォ、さまざまァなのでス!」
「ぐるるるがるる?」(←訳:多様性のお手本?)
そうね、著者さんも、
宮沢賢治さん・大佛次郎さん・五木寛之さんたち作家さん、
寺山修司さん・倉本聡さんたち劇作家さん、
堀口大學さん・俵万智さんたち詩人さん他、
と、新旧の人気文学者さんが集う中で。
ひとり、異彩を放っているのは……
「われらがァ、かんとくゥ!」
「がるぐる!」(←訳:宮崎さん!)
ええ、これは言及しない訳にはいきませんよね。
本文137ページから155ページにかけて
掲載されているのは、
宮崎駿さんへのインタビューです。
『森の持つ根源的な力は人間の心の中にも生きている
――《もののけ姫》の演出を語る』
と題された、
おそらく映画『もののけ姫』公開時のもの、
でしょうか。
「ないようゥ、じゅうじつゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:語りが熱い!)
『ナウシカ』や『トトロ』を作っていたときは、
いまよりもう少し幸せだった――
衝撃的な言葉を
さらりと吐き出しつつ、
宮崎さんは『もののけ姫』制作にあたっての
覚悟や意識を語ります。
善悪の判断をつけるのは楽だけれども、
そうじゃないところに
人間の抱えている問題の複雑さがある。
であるから、
こんがらがっている部分を
こんがらがったまま見せることにした。
そこを小学生たちに見てほしい――
「しょうがくせいィ?」
「がるぐるるがるるるるぐるる?」(←訳:あの映画は小学生向けなんだ?)
我々が信じているのは、
深い森の中に
なんのためにというのでもなく
聖なるものが存在している。
そこが世界のヘソであり、
自分もいつか
その清らかなところに
帰りたいと思っている――
宮崎さんが考える
日本人の死生観と、
屋久島の大樹から感じる
古代の生命力へと行き着くインタビューは、
そう長くはないのですが、
読み応えはヘビー級です。
「もりのォなかにはァ~…」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:何かがいるんだよ!)
宮崎さんのお話と
どこか通ずるところがあるのは、
本文256ページ、
大佛次郎(おさらぎ・じろう)さんの
『森の感覚』
でしょうか。
『鞍馬天狗』で知られる作家さんは、
パリ郊外の森を歩きながら
故国の森と比較します。
日本には山林はあるが
平地の森林は残されていない。
森をわれわれの身近くに
呼び戻す方法はないのだろうか?
「よびもどしたいィ~でス!」
「がるるるぐるるがるる!」(←訳:そしたら世界が変わる!)
森への思いが重なるアンソロジーの表紙は、
大人気の画家・ヒグチユウコさんによる
ミステリアスなイラストレーションです。
書店さんの文庫コーナーで、
ヒグチさんのこのイラストを見つけたら、
アンソロジー好きな活字マニアさんも、
ジブリアニメ好きな方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
ほわわッ! にッきちょうゥ??」
「がるる!ぐるるるーる!」(←訳:虎です!カレンダーも!)
こんにちは、ネーさです。
雑貨店さんで、通販のショップさんで、
2021年版の手帳やカレンダーが
販売され始めましたね。
どれにしようかなぁ~と迷ったり、
いや決めるにはまだ早過ぎる!と踏み留まったり、
お買い物シミュレーションを楽しんだあとは、
さあ、読書タイムです♪
本日は、こちらのアンソロジーを、どうぞ~!

―― 森の文学館 ――
編者は和田博文(わだ・ひろふみ)さん、
2020年7月に発行されました。
[緑の記憶の物語]と副題が付されています。
収録されているのは、
《森》もしくは《緑の記憶》をテーマとした
37の作品――
エッセイ、小説、詩歌、
インタビュー、とさまざまです。
「ちょしゃさんもォ、さまざまァなのでス!」
「ぐるるるがるる?」(←訳:多様性のお手本?)
そうね、著者さんも、
宮沢賢治さん・大佛次郎さん・五木寛之さんたち作家さん、
寺山修司さん・倉本聡さんたち劇作家さん、
堀口大學さん・俵万智さんたち詩人さん他、
と、新旧の人気文学者さんが集う中で。
ひとり、異彩を放っているのは……
「われらがァ、かんとくゥ!」
「がるぐる!」(←訳:宮崎さん!)
ええ、これは言及しない訳にはいきませんよね。
本文137ページから155ページにかけて
掲載されているのは、
宮崎駿さんへのインタビューです。
『森の持つ根源的な力は人間の心の中にも生きている
――《もののけ姫》の演出を語る』
と題された、
おそらく映画『もののけ姫』公開時のもの、
でしょうか。
「ないようゥ、じゅうじつゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:語りが熱い!)
『ナウシカ』や『トトロ』を作っていたときは、
いまよりもう少し幸せだった――
衝撃的な言葉を
さらりと吐き出しつつ、
宮崎さんは『もののけ姫』制作にあたっての
覚悟や意識を語ります。
善悪の判断をつけるのは楽だけれども、
そうじゃないところに
人間の抱えている問題の複雑さがある。
であるから、
こんがらがっている部分を
こんがらがったまま見せることにした。
そこを小学生たちに見てほしい――
「しょうがくせいィ?」
「がるぐるるがるるるるぐるる?」(←訳:あの映画は小学生向けなんだ?)
我々が信じているのは、
深い森の中に
なんのためにというのでもなく
聖なるものが存在している。
そこが世界のヘソであり、
自分もいつか
その清らかなところに
帰りたいと思っている――
宮崎さんが考える
日本人の死生観と、
屋久島の大樹から感じる
古代の生命力へと行き着くインタビューは、
そう長くはないのですが、
読み応えはヘビー級です。
「もりのォなかにはァ~…」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:何かがいるんだよ!)
宮崎さんのお話と
どこか通ずるところがあるのは、
本文256ページ、
大佛次郎(おさらぎ・じろう)さんの
『森の感覚』
でしょうか。
『鞍馬天狗』で知られる作家さんは、
パリ郊外の森を歩きながら
故国の森と比較します。
日本には山林はあるが
平地の森林は残されていない。
森をわれわれの身近くに
呼び戻す方法はないのだろうか?
「よびもどしたいィ~でス!」
「がるるるぐるるがるる!」(←訳:そしたら世界が変わる!)
森への思いが重なるアンソロジーの表紙は、
大人気の画家・ヒグチユウコさんによる
ミステリアスなイラストレーションです。
書店さんの文庫コーナーで、
ヒグチさんのこのイラストを見つけたら、
アンソロジー好きな活字マニアさんも、
ジブリアニメ好きな方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪