テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 恐竜たちの、明日の顔 ~

2020-08-23 22:39:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またしてもォ、はッけェ~んッ!」
「がるる!ぐるるるがるぐるる~!」(←訳:虎です!トモロヲさん好きだ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 またひとつユニークなTV番組を発見しました♪
 BSテレ東で毎週土曜日の深夜0時~0時30分放送の
 真夜中ドラマ『名建築で昼食を』。
 主演は池田イライザさんと田口トモロヲさん!
 建築好きな方々におすすめですよ。
 さあ、では、ここからは読書タイムです。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  


 
    ―― 面白くて眠れなくなる恐竜 ――



 著者は平山廉(ひらやま・れん)さん、
 2020年7月に発行されました。
 《面白くて眠れなくなる》シリーズの最新作は、
 はい、恐竜がテーマです。

「むゥ! さいせんたんッ、でスねッ!」
「ぐるがっるるーる!」(←訳:常にアップデート!)

 チビッ子諸氏に、
 大人さんたちにも、
 古生物学は世代を超えて大人気です、
 とりわけ、恐竜研究は特別と言えましょう。

 大型化石を発掘!
 恐竜絶滅に関する新説発表!
 なんていうニュースは、
 瞬く間に世界中を駆け巡っちゃうんですから。

「ふァいッ! きょうりゅうゥけんきゅうゥにィ~」
「がるぐる!」(←訳:国境なし!)

 この御本では、
 恐竜についての様々な論説――
 一般的に正しいとされている説、
 冒険的な分析や、
 目からウロコの新説なども
 紹介されていますが、
 著者・平山さんがベースとしているのは、
 《ハンディキャップ理論》
 という理論です。

「はんでィきゃッぷゥ??」
「ぐるがるる?」(←訳:初耳だよう?)

 一見したところでは、
 なんにも意味がなさそうな、
 ハンディキャップとしか思えないもの、とは。

 トリケラトプスの、角とフリル。

 ブラキオサウルスの、長~い首。

 ステゴサウルスの背中の、トゲトゲ風の板。

 どれも、実用的にはメリットなし。
 逆に、生存競争の点では
 不利になりかねない、
 生きる上での《ハンディキャップ》に見えます。

 このような、
 生存には不利になる特徴を
 《ハンディキャップキャラクター》と
 平山さんは呼んでいますが。

 実は、この、
 《ハンディキャップ》こそが、
 生き延びるための鍵!

「ほわわッ? なぜェ??」
「がるぐぅるるる?」(←訳:不利じゃないの?)

 角にもフリルにも、
 長すぎる首にも、
 背中のトゲトゲ板にも、
 理由(わけ)がある。

 それは……

 モテるため!

「ふァ?」
「ぐるっ?」

 そう、すべてはモテるため。
 孔雀のオスのキラキラした尾羽のように、
 目立って、アピールして、
 異性にモテまくるため。
 
 しかも、この《ハンディキャップキャラクター》、
 身体が大きい生物ほど
 より派手になって、
 より強調されて。

 結果、《ハンディキャップキャラクター》が
 発達した動物は繁栄する、
 んですって。

「ほわわわわァ~…!」
「がるるるる?!?」(←訳:そうなんだ?!?)

 恐竜の形状について
 改めて考えさせられる《ハンディキャップ》理論に続き、
 ええっ!
 と驚かされたのは。

 巨大隕石説についての懐疑です。

「そッ、それもォ?」
「ぐるる??」(←訳:違うの??)

 かつて、メキシコのユカタン半島に
 きゃだいな隕石が衝突し、
 地球の環境を激変させ、
 恐竜絶滅の原因にもなった――
 
 よく知られ、支持もされている隕石衝突説に、
 平山さんは疑問を呈します。

 理由のひとつではあるかもしれない。
 だが、そもそも、
 恐竜の絶滅が世界でいつ起きたのか、
 はっきりはしていない。

 6600年前に恐竜が絶滅したと判っているのは、
 北米大陸の一部でのこと。

 オーストラリアでは、
 一億年前~5500万年前の間に滅びようだ、
 と考えられている。

 つまり、
 世界同時に、
 一斉に恐竜が滅びた証拠は、ない。

「むむむゥ~んッ!」
「がるるぅ!」(←訳:そうかぁ!)

 恐竜研究の、
 現在までに分かっている事々、
 常識をくつがえす研究の数々、
 そして、
 なおも進化を続ける“これから”の恐竜研究とは。

 恐竜好きさんは
 夢中になること間違いなしの
 楽しいノンフィクション作品です。
 科学史好きな方々、
 恐竜映画ファンの方々も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
 
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