「こんにちわッ、テディちゃでス!
きあいィ~さくれつゥ!でしたでス!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!圧がスゴい!)
こんにちは、ネーさです。
昨夜8月9日放送の『半沢直樹』、
面白くも凄まじい顔圧大会でしたわね……!
俳優さんたちスタッフさんたちに感謝の拍手を送りながらの
本日の読書タイムは、
時代劇を想わせる勧善懲悪なスタイルに敬意を表し、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
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―― 時代小説 ザ・ベスト2020 ――
編者は日本文藝家協会の皆さん、2020年6月に発行されました。
2019年に発表された歴史時代小説の中から選出された
短編作品11篇が収録されています。
著者さんと作品は収録順に(せーの!)、
奥山景布子さん著『太郎庵より』
林真理子さん著『仮装舞踏会』
村木嵐さん著『あかるの保元』
蓑輪諒さん著『宇都宮の尼将軍』
佐々木功」さん著『沈黙 細川越中守忠興御事』
矢野隆さん著『鴨』
植松三十里さん著『雪山越え』
大塚卓嗣さん著『脱兎』
川越宗一さん著『ゴスペル・トレイン』
青山文平さん著『剣士』
浮穴みみさん著『貸し女房始末』
また、巻末には
末國善己さんによる解説を兼ねたエッセイ
『節目の時代に読者に夢を与える歴史時代小説』
も載っていますよ。
ふぅ~…(←やり遂げた感)。
「じだいィ、とォいッてもォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:いろいろです!)
ええ、そうですね、
平安時代から近代まで、
物語によって
背景となる“時代“はさまざまです。
活字マニアさんには馴染み深い戦国時代、
江戸時代の物語も魅力的ですが……
ここは《話題のドラマ》つながり、ということで、
林真理子さんの『仮装舞踏会』を
ちょっとだけ御紹介いたしましょう。
「どらまァつながりィ~?」
「がぅるぐるる!」(←訳:じゃあつまり!)
2018年のNHK大河ドラマの原作は、
林真理子さん作『西郷(せご)どん!』でした。
『西郷どん!』は、
幕末から明治を背景とする長編作品で、
主人公は、いうまでもなく
西郷隆盛さん。
そして、
『西郷どん!』を書き終えた後、
編集者さんに、
スピンオフを!と請われ、執筆したのが
『仮装舞踏会』であったそうです。
短編作品『仮装舞踏会』での主人公は、
“もうひとりの西郷どん”ともいうべき、
西郷従道(さいごう・じゅうどう)さん。
明治10年(1877年)の西南戦争から
10年の時が過ぎた頃。
従道さん(1843~1902)は、
いまや押しも押されもせぬ明治政府の重鎮です。
でも。
なんでこんなもんが、と
一通の書状を手に顔をしかめます。
それは、招待状でした。
来たる9月、
鹿鳴館で舞踏会を催す。
ぜひ出席賜りたい――
差出人は外務大臣・井上馨(いのうえ・かおる)氏です。
「ろくめいんかんッ!」
「ぐるるぅがるる!」(←訳:いいなぁ舞踏会!)
いえいえ、それがねぇ。
生粋の薩摩男たる従道さんにとっては、
男女が抱き合ってくるくる舞うとか、
女性に礼をするとか、
もんのすご~く高価なドレスだとか、
正気の沙汰とは思えなくて。
それでも、
諸外国に後れをとってはならぬのだ、
すべてお国にためだと自分を説き伏せては、
舞踏会なるものに出席してきましたが。
この上、
仮装せよとは!
「えェ~? たのしそうゥでスよゥ!」
「がるるるぐるがるる♪」(←訳:仮装して踊るなんて♪)
当日、ぷりぷり怒りながら、
従道さんは鹿鳴館へと馬車を走らせます。
なんと腹立たしく、忌々しいバカ騒ぎかと
決めつけていた従道さんは、
しかし、舞踏会場で
意外な人物と再会することに……。
「ながれるゥ~おんがくゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:夕闇に点る灯!)
明治という、
日本史にも稀な時代の、ひとつの姿。
『半沢直樹』に劣らぬ豪華な出演陣で
ドラマ化してほしくなってしまう
『仮装舞踏会』をはじめ、
歴史好き&時代小説好きな活字マニアさんに
おすすめしたい快作が並ぶ
『時代小説ザ・ベスト』、
書店さんや図書館で
ぜひ、探してみてくださいね~♪
きあいィ~さくれつゥ!でしたでス!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!圧がスゴい!)
こんにちは、ネーさです。
昨夜8月9日放送の『半沢直樹』、
面白くも凄まじい顔圧大会でしたわね……!
俳優さんたちスタッフさんたちに感謝の拍手を送りながらの
本日の読書タイムは、
時代劇を想わせる勧善懲悪なスタイルに敬意を表し、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
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―― 時代小説 ザ・ベスト2020 ――
編者は日本文藝家協会の皆さん、2020年6月に発行されました。
2019年に発表された歴史時代小説の中から選出された
短編作品11篇が収録されています。
著者さんと作品は収録順に(せーの!)、
奥山景布子さん著『太郎庵より』
林真理子さん著『仮装舞踏会』
村木嵐さん著『あかるの保元』
蓑輪諒さん著『宇都宮の尼将軍』
佐々木功」さん著『沈黙 細川越中守忠興御事』
矢野隆さん著『鴨』
植松三十里さん著『雪山越え』
大塚卓嗣さん著『脱兎』
川越宗一さん著『ゴスペル・トレイン』
青山文平さん著『剣士』
浮穴みみさん著『貸し女房始末』
また、巻末には
末國善己さんによる解説を兼ねたエッセイ
『節目の時代に読者に夢を与える歴史時代小説』
も載っていますよ。
ふぅ~…(←やり遂げた感)。
「じだいィ、とォいッてもォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:いろいろです!)
ええ、そうですね、
平安時代から近代まで、
物語によって
背景となる“時代“はさまざまです。
活字マニアさんには馴染み深い戦国時代、
江戸時代の物語も魅力的ですが……
ここは《話題のドラマ》つながり、ということで、
林真理子さんの『仮装舞踏会』を
ちょっとだけ御紹介いたしましょう。
「どらまァつながりィ~?」
「がぅるぐるる!」(←訳:じゃあつまり!)
2018年のNHK大河ドラマの原作は、
林真理子さん作『西郷(せご)どん!』でした。
『西郷どん!』は、
幕末から明治を背景とする長編作品で、
主人公は、いうまでもなく
西郷隆盛さん。
そして、
『西郷どん!』を書き終えた後、
編集者さんに、
スピンオフを!と請われ、執筆したのが
『仮装舞踏会』であったそうです。
短編作品『仮装舞踏会』での主人公は、
“もうひとりの西郷どん”ともいうべき、
西郷従道(さいごう・じゅうどう)さん。
明治10年(1877年)の西南戦争から
10年の時が過ぎた頃。
従道さん(1843~1902)は、
いまや押しも押されもせぬ明治政府の重鎮です。
でも。
なんでこんなもんが、と
一通の書状を手に顔をしかめます。
それは、招待状でした。
来たる9月、
鹿鳴館で舞踏会を催す。
ぜひ出席賜りたい――
差出人は外務大臣・井上馨(いのうえ・かおる)氏です。
「ろくめいんかんッ!」
「ぐるるぅがるる!」(←訳:いいなぁ舞踏会!)
いえいえ、それがねぇ。
生粋の薩摩男たる従道さんにとっては、
男女が抱き合ってくるくる舞うとか、
女性に礼をするとか、
もんのすご~く高価なドレスだとか、
正気の沙汰とは思えなくて。
それでも、
諸外国に後れをとってはならぬのだ、
すべてお国にためだと自分を説き伏せては、
舞踏会なるものに出席してきましたが。
この上、
仮装せよとは!
「えェ~? たのしそうゥでスよゥ!」
「がるるるぐるがるる♪」(←訳:仮装して踊るなんて♪)
当日、ぷりぷり怒りながら、
従道さんは鹿鳴館へと馬車を走らせます。
なんと腹立たしく、忌々しいバカ騒ぎかと
決めつけていた従道さんは、
しかし、舞踏会場で
意外な人物と再会することに……。
「ながれるゥ~おんがくゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:夕闇に点る灯!)
明治という、
日本史にも稀な時代の、ひとつの姿。
『半沢直樹』に劣らぬ豪華な出演陣で
ドラマ化してほしくなってしまう
『仮装舞踏会』をはじめ、
歴史好き&時代小説好きな活字マニアさんに
おすすめしたい快作が並ぶ
『時代小説ザ・ベスト』、
書店さんや図書館で
ぜひ、探してみてくださいね~♪